このタイトル❣️読むしかないっしょ♪

イギリス小説。ヨーロッパの歴史を学びながらもおもしろかったー!
【おっぱいとトラクター】マリーナ・レヴィッカさん著。なんと英語圏では100万部越えの世界的大ベストセラーなんです。
おはようございます。今日は住み込みスタッフさんのお別れ&歓迎会。『シャチョーが作る野菜おでんパーティー』にしようと昨日は朝からmy寸胴引っ張りだしおでんの仕込みに頑張っていたら『みりん』と『酢』を間違えて入れてしまった!😱失敗だらけ酸っぱい人生なメロンおじさん寺坂祐一です。
だって…みりんと酢ってボトルのカラーデザインそっくりなんだもん…orz

■おっぱいとトラクター。

う~ん。実に、いつもコメント欄で支離滅裂なボケ・絡みをしてくる森さんと奈良さんが喜びそうなタイトルである😑(内輪ネタでごめんなさい)。
自分、この小説を見つけたときは「農民たるアチキは読むしかないっしょ♪」すぐにポチった。
農家のおっちゃんが大好きなもの二つ並べただけのタイトル。いったいどんな物語なのか?想像もつかない。
読んでびっくり。
ヨーロッパの第2次世界大戦中~現代までつながる壮大な家族のストーリー!!
ーーここから裏表紙引用ですーー
母が亡くなって2年後、元エンジニアで変わり者の父が、ウクライナからやってきた豊満なバツイチ女性と結婚すると言い出した!
父は84歳。美女36歳。母親の遺産問題で中の和来るなっていた2人の娘は一時休戦。財産とヴィザ目当てに違いないその女性から父を守るべくタッグを組み、追い出し作戦を開始するのだが…。
ーーーーーーーーー
さっすがイギリス小説。ウイットでユーモラスな文章で家族のドタバタ劇をぐいぐい読ませます。
著者の自伝的作品。本当にあったことが多々書かれているんだろう。
知らないで読んだんですが、なんとウクライナの歴史、戦中戦後の話がいっぱい出てきます。今戦争していますよね。
戦中戦後のウクライナ生活、ソ連・ドイツに蹂躙されたウクライナの歴史、物語が重く悲しい…。
マジかよ!人間ってそんなことするのか!
なんてひどいことを…。
ウクライナでこんな過去があったなんて…。
映像化できないぐらいひどい話が、サラッと書かれていて、それでもユーモラスに物語が進んでいきます。
なぜ?ウクライナは必死にロシアと戦っているのか?その理由はこの本を読むと背景理解進むでしょう。人ってここまで残酷に国を挙げて…。ウクライナ歴史の暗部である。
ヨーロッパ中央部の国々の歴史って、大陸の国って本当に大変なんですね。大変、っていう言葉では言い表せないぐらい。ネタバレしちゃまずいのでこれ以上書けません…。
■んでね、登場人物の父84歳は元エンジニア。ウクライナでトラクター設計技師だった人なんです。
彼が本を書こうと思い立ち、作中で語るトラクターの開発、発達の歴史話が所々に挿入されていて、これがまた戦争とつながっていて読み応えありました。
食糧問題を解決し、人類に豊かさをもたらしたトラクターにこんな歴史があったとは…。勉強になりました。84歳父の話、
ーーここから引用ーー
トラクターは常に自然に奉仕するために使われるべきで、自然を支配するためてあってはならない。機構、土地の地味、農業従事者の謙虚な心ありようなどが調和してはじめて、トラクターはその威力を存分に発揮できるのである。
さもないとトラクターは疫病神と化す。
ーーーーーーーーー
深い。自分、土作りには全力なので、とても心に染みる言葉であります。

■一方なぜ?タイトルに”おっぱい”なのか?

それは読んだらわかります!
半分ぐらい読んだところでわかったんですが、「なるほどっ!」って膝を打ちましたよ😄
うん。おっぱいも大事。トラクターも大事(男性ならわかるよね:笑)
ちなみにタイトル。原題を訳すと『ウクライナ語版トラクター少史』らしい。これじゃぁ農業本になっちゃう、ということで邦題は『おっぱいとトラクター』に。秀逸かつナイスです。
読んで良かった、コミカルでユーモアあふれる壮大な痛快な歴史小説でした。良い本と出会ったー\(^o^)/

■人は何歳になっても夢を叶えられる

著者のマリーナ・ヴィッカさんは、なんと58歳で小説家デビュー。この『おっぱいとトラクター』が処女作でして、いきなり世界的ベストセラーに。
自分ももうすぐ51歳。
まだまだいけるんだな!
どんな夢かなえようかな。
生きる力ももらえるイギリス小説でした。
では今日も一日、おでんを食べながらも自分と自分の周囲の人がより一層幸せに豊かになるよう自分の能力を発揮します!弥栄っ(^^)/