「土づくり」とは何かを根本から問う1冊。

土に対する知的好奇心満たされまくりな本です。
おはようございます。昨日は娘がやっている吹奏楽クリスマスコンサートを聞きに行き、iPhone13で動画撮影しながら感動で涙を流してしまった歳取って涙もろくなった寺坂祐一です。

【土は土である】松中照夫さん著

えっ!?土そのものが生命体、土って生きているんじゃなかったの???つーことで読んでみた。
読後感としては、土は土でした(笑)
そっかー、土ってそうなっているのか!
小動物や微生物は土の中で生きているけど、土は…そうか!
という感じで読み進めるほどに知的好奇心が刺激されてドンドン読み込んでしまう農業書でした。
作物とってよい土とは何か。
メロンにとってよい土とは何か。
アスパラガスにとってよい土とは何か。
農業辞めるまで続く探究の道。土ってホント小宇宙。いや小地球?見えない世界だけに『自分の仮説と実践、そして信仰(エゴ)』が正とでるか否と出るか?ワクドキな世界である。
農家にとって、土の状態=収入に直結する。
土作りでやらかしたらその年一回の収穫に響く。

農業コンサルタントの 潮田 武彦 氏曰く

『農業にまつわるのすべての問題は”土作り”で解決する』
日頃から言っていますからね。これ、本当だと思う。自分も農業をやっていて、まぁ産直農家だから寺坂農園は販売面が強いイメージが付いちゃっているんですが、土作りも本気なんですよ(笑)
おいしくて感激レベル!のメロン・アスパラガス・ミニトマト「ほれまる」が育つべく日々いろんな取り組みをしていますが、土作りに間違った思い込みがあったり、土作りがなっていなかったら・・・・。
病気はでるわ害虫も付くわ、な
んとなく生育が思わしくなく品質は落ちる収穫量は落ちるわで、販売どころではなくなってくる。
まずは農業生産力。篤農家レベルの栽培技術を身につける事が大事=土作りを理解し、適正に土の状態を保つ技術が大事だなー、ってあらためて身を引き締める想いでした。
私が農業を継いだ頃~20代前半は農業書を読みあさりました。土作りの本もたくさん読んでいろいろと実践していました。

そういえば!ここ20年ぐらいは

販売面に力を入れていたこともあり『土作り系農業書』をほとんど読んでいませんでした。
久しぶりに土作り系の農業書『土は土である』を読んで「えーっ!30年前より土ってこんなに解明されているんだ!昔土地全然違うーっ」ビックリポンでした。
特にこの本は、土の生まれ方や化学肥料・有機肥料の歴史から今まで物語のように網羅されていて、読んでおもしろい!
個人的にドキドキしながら読んだ項目は
・よい土とは(その1~4)
・そもそも堆肥とは何か
・化学肥料だけで作物を育てたら
・有機栽培だとおいしくて化学肥料ではおいしくない?(検証していた。おいしさの決め手も)
・「悪い土」は人が作る。そして必ずよくなる
まだまだ、土に関する知見や仕組みがてんこ盛りに書かれていて、しかもわかりやすいので初心者の方も読みやすいと思う。
この本を読んで、農業の面白さ、土の持つ力や魅力がますます増しました。
「土作りが大事、っていうのはわかっているけど・・・」そんな方にオススメの農業書です。
「土作り」とは何かを根本から問う1冊(オビ裏より抜粋)←まさに!でした。
今日は農業書の紹介でした。もう一冊メッチャおもしろい農業書を読んだのでそのうちアップしますね。
では今日も一日、農業を通じて他者貢献に生きましょう(^^)/