「自分の農産物をPRするほどに、周囲の農家さんが育てた農産物の評価を下げてしまう気がして…。なかなかPRできないんです」
そんな視点もあるのか!
先週の13日は千葉県・船橋市にて千葉県農業士協会東葛飾支部さまからのご依頼で講演でした。
おはようございます。今日は暗いうち早くに農園にきたのですが自宅に鍵を忘れ事務所には入れず車でまた戻りと出社で2往復小1時間かかってしまったボケメロンおじさん50才寺坂祐一です。
育てたメロンの味はボケさせてはイカンぞな…。
■テーマは
『お客様が最大の資産。直販通販で稼ぐ最強の農業経営』ということで質疑応答を含め、なんと3時間半も話しまくりました。
やりきった感、満点ですわ
やっぱりいいね、リアル講演。
オンライン講演よりやりがいある。
■実は3度目の正直、での講演開催でした。
本当は昨年3月に講演する予定でしたが某感染症拡大により中止に。11月末に延期になりました。
んで、11月末。「よーし、注意していたから感染症にもかからなかったし、明日の朝は千葉県講演に出発じゃ!」と布団に入って眠ろうとしたら自分、発熱
「ごめんなさい、現在発熱中です…。おそらく明日出発できません・・・」
直前のキャンセルメッセージを送るハメに。会場準備も済んだタイミングだったのにごめんなさいっm(_ _)m
そんでもってリスケし、今回3度目の正直!ということでよーやくこの講演が実現しました。会場に着いたときにすんごい安堵感を感じましたよ。
打ち合わせ時、事務局さんから
「前回多くの方から、寺坂さんの話を聞きたいとの要望があったため、今回は参集範囲を拡大し、農業士と若手生産者に加えて、女性農業者にもお声がけしております。」
60名ものご参加に感謝・感激でございます。
3時間ビッチリ講演して質疑応答の時間へ。30分間ドンドン質問が来て、意識の高さが伺えます。
■で、冒頭の質問。農業青年の一人が
「自分の農産物をPRするほどに、周囲の農家さんが育てた農産物の評価を下げてしまう気がして…。なかなかPRできないんです」
そういう視点もあるのかー。今までいろんな質問を受けてきたのですが、このケースは初。
「だって、自分の梨がおいしい!とPRしたら、『他の、周囲の梨はそうでもないのか?』ってお客さんが思うじゃないですか」
「そして、周囲の農家さんも面白くないと思うんですよね…」
なるほど納得。周囲が気になって自分の農産物直販・直売所をPRできない、という事なんですね。
彼はきっと優しい人なんだなー、って感じました。いい人なんだろうなー。
■私の回答は
・逆に、自分がPRすることによって周囲も含めたブランド価値を高める気持ちでやりましょう。
・確かに目立つと最初はやっかみ・妬みが生まれます。これはしょうがないです。
・それでもPR続けておいしい梨でたくさんのお客様を喜ばし続けましょう。実績が出てくると、周囲が気にならなくなります。
・突き抜けることです。ランチェスター戦略の弱者の戦略で一点突破をしましょう。そこに意識を集中すれば、回り回って周囲の農家さんにも好影響が広がるかもしれないし、自分らしく農業に生きることができます。
という回答をさせていただきました。この答えが正解、というわけではありません、あくまでも寺坂の視点ということで。
回答したあと、質問者さんの爽やかな笑顔が印象に残っています。彼はきっとやってのけるでしょう♪
出る杭は打たれる。
出すぎた杭は打たれない。
そして、突出した杭には人が集まる。
↑40代に私が体験した事実です(^^)
今日は千葉県農業士協会東葛飾支部での講演したよー!というお話でした。
石神 辰巳 会長、いろいろありましたが講演の実現&お声がけをありがとうございました。
そして1次会で陥落してしまってごめんなさいm(_ _)m 疲労がピークで撃沈でした…。(連夜飲み過ぎ説、もあります)
あ、船橋は大都会でビックリしたメロンおじさんです。翌朝、羽田に向かうとき久しぶりに【満員電車の洗礼】を受けてくたばりました(笑)
では今日も一日、鍵の確認ヨーシ!注意しながらも、自分と自分の周囲の人がより一層幸せに豊かになるよう、自分の能力を発揮します(^^)/
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。