【売上げは2回上がる】
確定申告の準備や事業計画・営農計画を立てる時期…ってもう書き終わっているかな?
私は今、除雪ハウス掛け作業を進めながら事業計画を立てているところなのですが、この【売上げは2回上がる】という言葉を強く意識して経営を考えていきます。
おはようございます。昨日の日中は暖かく(っても最高気温-4度)順調にハウスビニール掛け作業ができたのですが、今朝の今は-20度。今日も作業があるのだが外に出たくないメロンおじさん寺坂祐一です。
※写真は-31度を記録したときに富良野市清水山から撮影した一枚。
■売上げは2回上がる、の意味とは。
計画立てている段階で一度、今期売上げが見えてくる。そして、実際に栽培して収穫して出荷&販売して…売上げが上がる。
だから、売上げは2回上がる。ということ。
これは一緒に『農業始めたい人の学校』をやっている農業コンサルタントの 高津佐 和宏 さんが講義の中で話した言葉で、「なるほどなぁ~」ととても印象に残っています。
■計画段階でその年の売上げがほぼ決まる。
これは短期的と中期的と二つの見方があります。今年の事業計画は短期的に売上げですね。この積み重ね、大事。
中期的に3~5年後を見据えての事業計画(私はイメージですが)では中期的な将来売上げが脳内と計画書のなかで売上げが上がります。
いろんな農家さんと
出会いながら思うことは
短期でも中期的にしても、儲かる農家は「農業って儲かる!」と思って事業計画を立てるので、それを着実に実行すれば儲かります。
なかなか収益上げられない農家さんは「農業って大変だな…」と思って事業計画を立てるので、そのような結果売上げ収益となります。
私の過去を振り返ってみても、ようやく売上げ1000万超えた頃(25年前)は「農業ってホントに稼げられない…」と思いながら計画立てていたので、秋の収穫シーズンが終わり11月末に借入金と金利を払うと、ガックシ・・・を繰り返していました。
■さらに農業は減点方式である。
私の25年前ぐらいの体験。作付け計画と事業計画を「よし、これでなんとかご飯食べられるか?」と思いながら『希望的観測の売上げ・経費・所得』を記入した計画を立て、実際に農業に汗を流しまくるのですが…。
農業って基本、減点方式なのだ
・連作障害や病害虫の発生などで収穫量が減る。
・高温、低温、大雨、長雨、干ばつなどでさらに収穫量が減る。
・さらに人為的ミス(ハウスの開け忘れ、温度管理不足、施肥・追肥のミスなど)で収穫量が減る。
※ただし、たくさん挑戦するほど失敗も増える。んで、失敗=経験。たくさんの失敗(チャレンジ)の積み重ねが農業経営者の強さとなる。
・トドメに豊作だと価格暴落。不作だと皆と一緒に収穫量が大幅減。
要は計画以上の売上げ・利益になることは、ほぼ無い。というのが私の体験です(技術不足も大いにあったけど)。
事業計画に記入した数値、希望的観測はいつも打ち砕かれてきました。
若い頃は「どうやって農業で生きていけばいいんだろ?」と考えても考えても答えは出なかったなぁ。
■一方、儲かっている農家さんは
・土作りに努力を惜しまない
・栽培技術は地域トップクラス
・販売ルートがしっかり組まれている。
・相場に左右されない出口戦略。
・農業は儲かる、と信じている。
いろんな農家さんを見ていて、上記のような農家さんは強いな、いいオーラ出ているな、といつも感じます。
■私も「農業は稼げる!」と思える事業計画を書くべく!毎日思考を巡らせていますが、諸物価高騰+深刻な人手不足の大波をどう乗り越えて3~5年先にどんな経営の形にしていくのか?想像力を膨らませています。
もーっ!課題だらけだ。
この壁を乗り越えながら、たくさんのお客様を喜ばすことができるか?最大公約となるポイントはどの位置か?いや、どこに設定すべきなのか?
うんうんと悩むところですが、とにかく今年も甘くておいしい大きなメロンを育てていきます
今日は『売上げは2回上がる』というお話でした。中期的な経営ビジョンと仕組み作り、トップレベルの栽培技術&土作りが大事、ということを私は大切にして農業に挑んでいます。
では今日も一日、長さ100mのメロンハウスを一棟ビニール掛け作業を達成すべくファイトしながらも、自分と自分の周囲の人がより一層幸せに豊かになるよう、自分の能力を発揮します(^^)/
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。