報告っ!環境庁殿。北海道 #中富良野町 寺坂農園内でカブトムシを初めて観測しました!
おはようございます。ディスク横のメダカ・グッピー水槽が猛暑によりメダカが全滅したため、涼しくなった今ホーマックに行ってメダカを何匹飼って来て投入しようか?後の増殖と水槽の小ささ考えて真剣に悩んでいる寺坂祐一です。
「笹原さーん、見てみて!これっ!」
朝出社してきた彼を捕まえ、私は小学生男子になった気分で、選果場の片隅『廃棄(堆肥化)メロン置き場』を指さした。
そこには、糖度検査したメロンや割れたメロン、痛みが入ったメロンが10個ほど積まれていて、メロンを割ったままで果肉が見えている物もある。
「おおーっ!えっ?これ?カミキリ虫?!」
彼は北海道にしては大きな昆虫(北海道の虫は亜寒帯(のハズ?)ほとんどの虫は内地に比べ小さい)を見て、笹原は驚く。
「違うってー。よく見てごらん」
「えっ?ゴキブリ?暑いから??」
「ゴキブリでも事件だけど!暑いからねー。ちゃんと見てごらんってー」
笹原はさらに昆虫に顔を近づけて、何の虫か?確認すると
「えっ?!カブトムシ?!もしかしてカブトムシですか?!」
「正解ーっ!」
「しかも雄だ。すげぇ。生で初めて見た!」
「富良野にもカブトムシがいる、って昔から聞いていたけど、僕も初めて見たよー」
「それだけ、暑い夏だった。ということだねー」
笹原は酷暑の夏を振り返って言った。
「それもあるけどさ。カブトムシ君を引き寄せるぐらいこの『クレセント』が甘くておいしい!っていう事だって♪」
ちゃんちゃん。
メロン栽培マニアの私は、ドヤ顔全開で語りましたとさ
■青肉メロン『クレセント』栽培の振り返り
100年に一度の酷暑だったので例外案件かも知れませんが、今年の青肉メロン『クレセント』について振り返ってみます。
・着果良好。まぁ、雌花が咲いたとき好天続きだった影響が大きい。
・ネット発生、網目模様も良好。栽培期間中に、とくに何もすることなく網目模様は自然発生し、美しく仕上がりました。
・肥大性バッチリ暑かったのでさらにデカかったー。重たかったー。
・病気に強い。うどんこ病発生は皆無。当農園では殺菌剤不使用で収穫できました。
・糖度上昇期に酷暑だったので、熟度が進み収穫した時点で食べ頃間近、という柔らかさだった。
→発送するときの食べ頃の目安が「到着後すぐにお召し上がりください」となりました。猛暑の影響です…。
・糖度はこの猛暑の下でも高糖度に。
平均糖度は18~19度。甘みが強いのにおいしさが負けていない良食味なコクのあるメロンでした。
最高糖度で21.2度を計測したときには、「糖度計って壊れるんだな」と思ったわ
メロン早朝収穫部隊のスタッフ達と、青肉メロン『クレセント』栽培のハウス前でメロンの試し割、糖度・食味検査しているときにこの21.2度が出て
「えっ?!うそっ!糖度計壊れてる??私の目がおかしい??」
スタッフも動揺しました。私は
「いや、収穫1週間前から糖度は19度まで上がっていたから、可能性あるな…」
スタッフ5人、代わる代わる糖度計を覗くと
「ほんとだー。20度超えてるー」
「うわー、こんなの初めて見ました」
でも油断は許さない。私は
「糖度19度超えたら、逆に危ないかも。アルコール発酵したり味がおかしくなっているかも…」
全員で実食調査開始。私は全員分メロンをカットして手渡し、みんなに食べてもらった。
「うわっ!う、うまい!!」
「とんでもなく甘いのに、味も濃くて甘さに負けていない」
「こんなにおいしいメロン…すごい…」
みんなで驚いたのが、夏のおもひでです。
果肉が柔らかめですが、食味も糖度と同様に増していてそれはそれは深みのあるおいしいメロンでした。
毎日糖度検査していますが、青肉メロン『クレセント』で糖度20度越えは3個ぐらいありました。
糖度20度越えでも発酵果にならず、食味バランスも高次元に仕上がるこの品種に私はベタ惚れです。
でも正直言うと、糖度20度超えたら1カット分メロン食べたら「もう十分」ってい感じ。甘みもうまみも濃すぎる(笑)
青肉メロン『クレセント』なら、糖度18度ぐらいが一番食味バランスが良く、おいしくたくさん食べられて口福感高いのではないだろうか。
今回高糖度に仕上がりすぎた要因の一つとして、穂木:青肉メロン『クレセント』+台木:UA-9o9の組み合わせで栽培したことがあげられる。
この酷暑下、しかもビニールハウスの中である。
日照は遮光ペイントで調整されているが、それでも暑い。人間も暑い日々だが、メロンにとっても辛い暑さである。
メロンも呼吸が激しくなり、夜も暑いから休まず呼吸するので日中光合成によって生成された同化産物は実に転流されず葉で消耗する。
こういう年はメロンの糖度が上がりづらい。日に日に下がることもある。
きっと台木UA-909の耐暑性の高さと生育後半における根の強さ。これらが底地からとなってメロンの糖度とおいしさを生成・転流し続けたのだろうと想像しています。
そんなことを振り返っています。
青肉メロン『クレセント』は早期に予約注文で完売してしまい、お届けできないお客様がたくさんいらっしゃったので、来年は少し増やして育てます。
とにかく、青肉メロン『クレセント』の収穫・全国発送が終わって一安心、責任が一つ下りました。
赤肉メロン『クインシー719』はあと1回、21日に最終収穫200玉ぐらいかな…。これで最後です。
メロン直売所でも販売継続中(赤肉メロンのみ)ですので、富良野に来る事がありましたらお立ち寄りくださいね(^^)/
では今日も一日、とうもろこし収穫・全国発送のお仕事に命を燃やしますっ
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。