北海道・中富良野町の寺坂農園が毎年1月から行っている富良野メロン作り。
そのこだわりを紹介する連載もいよいよ第3回・最終回です。
今回は一気に収穫までの取組を紹介します。
連載の1回目、2回目をまだお読みでない方は
「連載1」
http://furano-melon.jp/official-blog/post-3690/
「連載2」
http://furano-melon.jp/official-blog/post-3737/
をご参照お願いします。
なお、寺坂農園のメロン通販専用ページはこちらです。
http://furano-melon.jp/products/melon/
今は5月中旬。熱い日が続く寺坂農園!奮闘が続きます。
●メロントンネルビニールを開ける作業
5月16日です。毎朝、ハウス内のトンネルビニールを開ける作業をしています。
22棟あるので、2重ビニールも含めると大変な作業。
私だけでは腕が壊れてしまうので、父と母、私とで分担しています。
今日は5:50から開始。
開け忘れると太陽熱でメロンが焼けてあっという間に全滅。
過去に何回も経験があります。
22棟のハウスを点検して廻るときは社長専用 農場巡回車両。
KHSファットバイク ATB3000が大活躍です。
寺坂農園ではハウスの棟数が多いのでトンネルビニールも巻き取り機&巻き取りパイプを設置。
120mを一気に巻上げ、開けられます。
これを一列ずつ手で開けて、フックにかけていたらいつ終わるかわかりません・・・。
というか、開ける作業中にもう後半はメロンが焼けていますね(^^;)
トンネル巻き取りは、考えまくった寺坂農園の工夫なのです(^_^)v
この開閉方法、問い合わせが来るんですよ。
いいね!と思ったらマネしてくださいね!!
●5月の暑さ、メロンに最高っ♪
5月24日。編み目がピリピリと割れて~少しずつ盛り上がってきています。
【横ネット形成期】でございます~。
メロンは最初、縦に割れてその傷を埋めるように
『かさぶた』のように編み目が盛り上がってきます。
つぎに横に割れ目が出てきて網目模様が完成してきます。
この時期は、水を多めに与えて朝と夕方は温度を高め、
湿度も高めにビニールハウスの開閉作業にとぉーっても気を遣います。
冷たい風を入れて低温管理になったり水分不足とかになってしまうと
ネット(網目模様)が粗くて、小さいメロンになってしまいます。
北海道は記録的な高温で20~23日まで連日30℃越え!!
昨日も26℃を記録し夏日に。
メロンの整枝作業をするスタッフは暑さで大変でしたが…
メロンには最高でした!
メロンの実がグンッと大きく肥大した今、
開花期のメロンは花粉がよく出て着果が良くてメロンの生育には良い天気でした。
北海度の中央、しかも盆地。
気温が上がり、朝晩は冷える。
メロンにとっては最高の環境です。
メロンのツルがグングン伸びるので整枝作業やメロンの灌水(水やり)もいっぱいいっぱいですが(^^;)
●メロンの玉直し作業は大変!
5月28日です。一番早い収穫予定の6番ハウスが玉直し作業にはいっています。
メロン同士がくっついていたり…
メロンに葉っぱがくっついていたり
メロンが皿から転がり落ちてたり…
それをすべて、直します!
メロンの周りに空気が流れ、ネット(編み目)が美しく盛り上がる。
大切な作業なんです。
このビニールハウスは短いので約700玉、1玉ずつ手をかけていきます。
メロンのツル整理作業、ピークに入っています。
その他、8月13日頃収穫予定のメロン苗定植作業。
最後、9月上旬収穫予定のメロンの種まきもあるし…
なかなか、てんやわんやな状態です。
●メロンは生産者の足音を聞いて育つ
5月30日。メロンの編み目が完成!収穫12日前です。
ネット完成期→糖度上昇期へ。
「メロンは生産者の足音を聞いて育つ」
20年前、メロン作りの先輩から教えてもらった言葉です。
これは、本当です。
「生育の悪いハウスは行きたくないけど、そういうハウスこそ毎日見に行け。きっと良くなってくるから」
今でも実践しています。
確かに、生育の悪い、調子悪いビニールハウスは見に行きたくない。
テンション下がりますから~。
見ていて、悲しくなってくるし。
自分の実力と向き合ってるようで。
しかし、そういうハウスこそ毎日毎日しつこく見に行きます。
1日に数回見に行くことも。
そうすると生育が良くなってくる!
足音を聞いて生育が良くなるのではなく、正確には…
生育の悪いメロンを見ていると考える。考えまくる。
どうしてこうなったのか?
なぜ、こういう生育なのか?
どうすれば、回復できるのか?
再発防止策は、どうすればいいのか?
行く度に考えまくります。
そして、仮説を立て、実行し、その後の生育をよぉーく観察して経験として積み重ね次の栽培に生かす。
PDCAの繰り返しになり、
それが、栽培技術の向上と蓄積になっていると確信しています。
※PDCAはPlan(計画)→ Do(実行)
の頭文字。生産管理を円滑に進めるための考えのひとつです。
毎朝ビニール開閉作業しながらのメロン畑見回りは
「メロンと会話している」そんな時間と言っていいかな。
メロンと会話ができて、温度調節や水の管理、整枝作業の選択行動がビンゴして…
生育が良くなったとき、おいしいメロンが収穫できたときはもう、感動ですよ!
実はこの一番早い収穫の6番ハウスも4月の悪天候が心配だったハウスでした。
が、あきらめずに栽培管理をつづけてなんかいも見回りした結果…
立派に大きくなりました\(^o^)/
まぁ、ちょっと横太りですが…
狙ったサイズより一回り小さいけど
いやぁ、めんこい、かわいい♪
これから糖度上昇期。
メロンの甘さがグーンとのる時期。
栽培管理を変えて、甘くておいしいメロンに仕上げます。
ビニールハウスが33棟もあり、生育ステージを15段階にわけているので、毎年いろんな事があります。
小さな失敗の積み重ねを小さな経験の積み重ねとして
これからもメロン生産者として、立派な技術を持つ農業者をめざし続けていきます。
●雨でも休みじゃないメロン農家
6月1日です。18番ハウスに、人がいる、いる!
なんと、18人!
メロン整枝作業、総力戦です。ここ1週間が勝負です!
この18番ビニールハウスでは…
通路側から摘果作業を。反対側は摘心作業を進めています。
摘果作業組では
「どれを選んだらいいか迷う!」
「線が入っているのと、形が悪いの、どっちを残すの?」
「手前の大きいメロンか、奥の形の良いメロン…うーん」
迷いまくっています(^^;)
あっちゃこっちゃのハウスの中でツルがグングン伸びているので、ファイトなのだー!
雨が降ってもお休みにならない施設園芸農家なのです…(^^;)
●必殺ワザ!『収穫10日前通路マットはがし』の術。
あと10日でメロンの初収穫が始まるではないですかっ!!( ̄□ ̄;)
約10日後に収穫予定の6番ハウス。
ここからは栄養成長から生殖成長にカキッっと切り替わって、子作りに全力集中して欲しい。
葉の色、ツル先の勢いを見ると…
ちと、元気が良い(^^;)
ちょっとだけ弱ってもらって、子作りモードに入って欲しいところだ。
そこで、管理温度を25度に下げてトンネルも2重ハウスも開放。
環境を厳しくしてあげます。
そして通路マットをはがし、通路の土を露出させました。
土を乾燥させ、水分と肥料を切り、メロンには危機感を感じてもらって
「マズいっ!子孫を残さねばっ」
方向転換を促します(笑)。
生産者としてできるのはここまで。
後は天気と天気と、天気!
太陽カモーン!!щ(゚Д゚щ)
今の感覚だと、甘くておいしいメロンに仕上がるコースです(^^)
楽しみだなぁ~。
『収穫10日前通路マットはがし』
のお話でした。
●4日間の悪天候で・・・
日曜~月曜まで出張している最中、専務(妻)からFBメッセが届いた。
この写メ、苦労が伝わってくるなぁ~(笑)
急に天気が良くなってメロンの生育がグングンと進み、専務がパニックに(笑)
メロン結果枝(メロンを結実させるツル)の伸びが悪くて、
整枝作業をどうしたらよいか?判断を求めてきた。
メロンのツルってゴチャゴチャしている。
この写真を撮るのは苦労したはずだ。
しかも結果枝に番号まで(^_^;)
「この写メ、すげーな!撮影と番号書くの苦労したべさ~。」
「そうさ!メッチャ大変だったよ!」
この結果枝の状況を、とにかく伝えたかったのが、よくわかる。
解説すると・・・
メロン結果枝の伸び(成長)、伸張がとても悪いのだ(-_-;)
本来ならツルがグーンと伸びてから一節目にある雌花が咲く。
なのに、ツルの伸びが悪いまま、弱い雌花が咲いてしまっている。
よくないな。
うん、よくない。
原因は先日のあの寒波。
冷蔵庫の中のような、4日間のぐずついた寒い天候が原因だ。
ヒドイ影響が出なきゃいいな・・・と思っていた。
影響を強く受けるのは開花前~開花中のメロン畑だ。
開花中のメロン畑は何とか着果し、元気に肥大をしています。
が、開花前のメロン14、15,、21番ハウスがこじれてきた。
きっとこのメロンは
「こんなに寒くて日照がないのに子作りなんかできるかよー。天気が良くなるまで、伸びないようにして待っていよう」
と、判断したに違いない(T_T)ウゥ…
今、天気が回復し太陽サンサンなので、太陽をいっぱいに浴びて元気になるのを待つしかない!
ここで栄養剤の葉面散布とか液肥の追肥とかは、ドツボにハマる…可能性が高い。
耐えろ、自分っ。ここは見守ろう。
あとは温度管理に徹するのと天気予報を見て
「太陽カモーン!」щ(゚Д゚щ)念じ続けます(←またかよ)
●メロンの収穫直前です!
メロンが仕上がってきている( ̄□ ̄;)
一番早くに植えた6番ハウス。
収穫予定日は6月11日。(天候により多少前後します。)
なんかいい具合に玉の色合いが仕上がりに近づいています。
ビニールハウスの中に入ったらほのかにメロンの甘い香りが♪
生育ステージは【糖度上昇期】。
メロンの生命力は、子孫を残すために生殖成長に完全転換。
糖分・養分を実に集中して転流させる生育終盤戦です。
メロンの実の上に付いている葉が枯れてきています。
これは、光合成から生まれた糖が実に転流するとき、
マグネシウムも一緒に実に転流するために起きる【マグネシウム欠乏】による葉枯れ症状。
収穫が近づいているサインです(^_-)
メロンがゴロゴロ成っている写真。見事でしょ(^_^)v
でもでも、47日前この6番ハウスの雌花が咲いた時期(4月末)は、
雪が降ってぐずぐずの天気でした。
なので灯油ボイラーフル稼働で加温。
それでも日照が少なくて、花粉の出が悪かったのかな…
メロンの初期肥大が良くなかったです。
その後の献身的な生育管理で…(笑)
納得の大きさに育ちましたが、ちょっと横太り気味のメロンに。
ネットは美しくかかりましたp(^^)q
ちゃんと甘く仕上がるかな…
毎日ツル先を見て、葉色を見て樹勢全体を見てドキドキしています。
収穫期は、樹が強くても、弱すぎてもメロンの糖度が上がりません。
ほどよい加減に樹勢を弱らせたとき最高においしいメロンが採れる。
うまくいきますように!!
昨夜は大焼き肉パーティーでした!
1.新しいスタッフの歓迎\(^o^)/
2.アスパラガスの発送が終了っp(^^)q
3.メロンの収穫・発送がはじまるぞっ!
4.販売・広報担当チーフ
笹原さんの誕生日祝い(^^)/
5.社長(ワタシ)が出版した本
『直販・通販で稼ぐ!年商一億円農家』の
重版出来!!7刷り 1万部突破祝い!
コレを全部兼ねての焼き肉です(^^)
若手ホープスタッフ木村さんのダンシングショータイムがあったり、花火大会もありました。
おまけ「ビニールハウスの上り方。 天辺の歩き方」
●収穫日を2日後に決定
糖度は14度以上が規格ですが
「あっ、甘くておいしいね!」
そう喜んでもらうためには15度~16度の糖度が欲しい。
糖度計で糖度を測るときはメロンをくりぬいて、果肉の先端を潰して計測します。
う~ん、15.2度。甘くなってきた!
いよいよメロンの収穫目前です。
光学式の糖度計は先端がプリズムのようになっていて、覗いたら、写真のように糖度が見えるのです。
あと2日待って、15日を収穫日に決定。
ドキドキしますね~。
●中富良野町・寺坂農園で育った富良野メロン。初収穫です!
6月16日。1月末の真冬から始まった作業の積み重ねが実った、すごく喜ばしい瞬間。初収穫です!
●選果・箱詰め作業で大忙し!注文殺到!
厳しい環境・天気でしたが、まずまずの大きさで仕上がりました。
糖度も最高♪15~17度の糖度があります。
朝、冷え込むのがいいです!甘さがまともに増します♪
今年の選果・箱詰め作業の主力メンバーは彼ら。
田村さんと高濱さんが選びに選んだメロンをしっかりと箱詰めします。
私はミッチリ教え込みます。
選果場のじゅうたんにメロンが並ぶようになったなぁ。
通販でのご注文、職場でのお取り寄せ、ギフト発送をこなしていきます!
1週間前まではアスパラが並んでました(笑)
みんなよく頑張っています!
現在、ご注文が殺到していて電話も繋がりにくくなっております<(_ _)>
申し訳ありません!
●メロン直売所 今年もオープンしました
2016年06月19日寺坂農園メロン直売所、ついにオープンしました!!
上富良野町、国道沿いローソン向かい。
社員・スタッフ総出で3日間かけて開店準備を進め昨日の午後からオープンしました!\(^o^)/
初日から、たくさんのご来客誠にありがとうございます<(_ _)>
9月中旬まで、やんぞー!今年はどんな出会いがあるかな。
これはカットメロン。
富良野にラベンダーなどを見に来られる観光の方も多いので、直売所は大忙し。
試食用もどんどんカットしないと無くなってしまいます。
●収穫作業は毎朝5時から若手スタッフと
大好きなメロン収穫は毎朝5時から、絶好調で収穫作業です。
糖度は16度!とっても甘く仕上がり、ご機嫌な私。
メロンの収穫も、早朝5時から2名の若手スタッフが手伝ってくれるので、楽させていただいてます。
感謝だわ~。この体制なら、この夏は乗り切れる。
朝のメロン収穫作業が終わったら、日中はゆっくりとしています。
優秀な社員・スタッフさんがいるので安心です。
●メロン直売所の看板ペンキ塗り
6月21日、直売所オープンから3日が経ち、たくさんのお客様にご来店いただいております。
皆さん、試食を食べたら、まず
「わっ、あまーい!おいしい~!」
と喜んでいただけるので、生産者としてドヤ顔対応です(^^)。
6月に収穫する初物メロンは朝、がっちり冷え込むので(12度ほど)やっぱり甘くて、味がいい。
育てるのは大変ですが・・・
さて10月~5月の閉店している期間は、直売所の看板に白い建築シートをかけてます。
それでも色あせするんです。
親父、頼むっ(>人<;) 70歳の父と50代男性スタッフとで足場組んではしごかけて、ペンキ塗り作業です!
とてもきれいになりました~\(^o^)/
上富良野町のメロン直売所は毎日オープンしていますよ!
時間は9:00~17:00です。
●超豊作の快感!たまらない!
厳寒期の2月中旬に種をまき、
灯油ボイラーも使用して加温し、
4重のビニールシートで保温して、
除雪も何回したかわからない…
とにかく手間がかかる初物メロン。
そして栽培が難しい。
困難だからこそ、納得のメロンを収穫したときに放出される快感ホルモンは麻薬レベル。
大きさ良し!見た目良し!甘さは最高に良し!(16度平均)、味(熟度)も良し!
会心作のメロンが出来ました~。
うれしい。うん、うれしい!メロン農家冥利に尽きます。
いきなり選果場が『メロンピラミッド』状態に。
ガンガン全国発送しております。
来店するお客様に試食を食べていただくのですが、「うわぁ、なにこれ、おいしい~!」
試食した方はまず、買って行かれます(^_^)vイェイ
これも「うれしい!」の一言です。
ただ、あまりの忙しさとメロンの量に、収穫担当の2人と選果場スタッフがだんだん無口になってきた( ̄□ ̄;)
●海外4カ国から農業者13名視察に!
ニュージーランド、オーストラリア、アイルランド、スコットランドの
若手現役農業者や研究者ら13人が農場視察にご来園でした。
『Global Focus Program JAPAN!』
約2時間、質問に答えっぱなし!!
メッチャ熱い農業者!
同じ農業者、悩みや興味などは一緒なんだなーって思いました。
特に、当農園の直販・産地直送の取り組みにひじょーに興味を持って質問されまくりました。
「お客さんは何人いるんだ?」
「本当にJAに出していないのか?」
「どれぐらいの%で注文来るんだ?」
永遠と質問が続きます。
そして、「グッド ビジネス!」
グーをいただきましたグー(^-^)g””
最期に当農園で採れた初物メロンを食べていただきましたが
「今までの人生の中で、一番デリシャスなメロンだったよ」
絶賛いただきました!(^_^)v イェイ
●スタッフのグッチさんが撮影してくれた写真
寺坂農園に2週間、仕事をしにきてくれた京都出身のグッチさん。
中富良野から約25キロの美瑛で撮影した風景写真をくれました。
メロンの収穫、発送で忙しいですがベトナム実習生も、
富田ファームの花畑に連れて行ってあげたいです(^^)
●メロンの収穫について
7月12日です。今日は総延長360m分のビニールハウス。
合計3棟の収穫を3人で、朝5時からやりました。
追っかけで『メロンのツル切り部隊』2名も、メロンのアンテナを切りそろえます。
メロンにハサミを入れる『最重要任務』を担うのがこの3人。
前から、田村さん、高濱さん、そしてシャチョー。
あなたに届いたメロンがイマイチだった場合は、犯人はこの中にいます(笑)。
その場合、必ずお電話くださいね。
責任を持って、再発送するなどの対応をさせていただきます!
メロンにハサミを入れる収穫判断。
すっごい重要な任務なので、毎朝ビニールハウス移動ごとに試し割りをして糖度を測り、どんな表情のメロンを収穫するのか目合わせをしてから、作業開始です。
そして、運搬部隊3名が5:30に出動。
収穫したメロンをハウスの外に運び出し、トラックで選果場に運びます。
集計してみたら450玉の収穫。
明日からずーっと多いなぁ。幸せだ。
メロンの収穫作業は、しゃがんで、立って、の繰り返し。
足腰、鍛えられますわ~(^o^) メロンの重さは2kg前後。
ずーっと鉄アレイを持って筋トレ運動している状態です。
恒例、毎朝のメロン試し割り。
なんと最高記録17.7度がでました!(平均は16度ぐらいです)
このメロンを追熟した1週間後、
とろーりした果肉をスプーンですくって食べたら、感動のおいしさなんだろうなぁ~。
メロンの追熟日数は品種によって様々。
寺坂農園では収穫日から計算して、
1玉毎に食べ頃の目安が書いてあるカードを
一緒につけてお届けしています。
なので、食べ頃を逃さずにお召し上がり頂けますよ!
富良野メロンの食べ頃の見極め方・見分け方を
まとめた動画もあるのでぜひ参考にして下さい!
●ユーチューブ解説動画を見ればメロン栽培できる!
ご来園のお客様が、私を見つけるなり
「わっ、社長さんだ!本物だぁ~!!」
と芸能人を見つけたか?!のように大喜び。
「ユーチューブ解説動画を見て メロンを育てたんです!」
マジかぁ~っ!
「社長のユーチューブ、メロン栽培解説動画、全17回、何回も見ているんです!!」
北海道・江別市在住の佐藤さん。
実際に農園(メロン畑)まで「ひょっとしたら社長さんに会えるかも」と、ご来園くださったようです。
「私、去年、家庭菜園であのユーチューブ解説動画を見てメロンを育てたんです。」
「何回も何回も見て、あの丁寧に解説されたメロン作りの動画どおりに、メロンを育てました」
「そしてら、ホーマックで買ってきたメロン苗が動画の通りに成長して、手をかけてちゃんと4玉、収穫できて!」
「そして、メロンがとてもおいしかったんです!社長の解説通りにメロンを見極めてメロンを収穫したんですよ~」
わぁ~!そうなんだ!!感激だぁ~!!
富良野メロンの育て方 by寺坂農園 ユーチューブ解説動画、全17回。
いろんな方から感謝のメッセを頂いています。
家庭菜園でメロン栽培を成功する人、なかなかいないですよ!
なまら嬉しかったべさぁ~(ToT)
昨年、忙しい中、時間を作って何とか最後の収穫まで投稿し続けてよかった\(^o^)/
今夜のビールは、いつもよりうまいぞ。
佐藤さん、こちらこそありがとうございます。
寺坂応援のyoutubeチャンネルはこちらです
https://www.youtube.com/user/terasakanouen/videos
●割れる寸前まで収穫しない理由
収穫してひっくり返したら パッカーン!って割れている…
めっ、メロンが割れたぁぁ~(>_<)
商品価値無し…直売所の試食で使えるかな…
さてさて、メロンを収穫していると…
割れてしまったメロンも出る(T_T)
収穫遅れですね…実が詰まりすぎた、ので、
とーっても甘いのは保証できますが、すぐに傷んでしまうので販売はできません…。
ちょこっとのひび割れでしたら、当農園のメロン直売所で“訳あり品”として販売中です。
ですが、パッカーン!って割れたメロンは試食に使うぐらい…
商品としての価値はゼロ円です。
ですがですが、これは当農園の方針なのです。
収穫スタッフにはこう言っています。
「いいか、少しぐらいメロンを割っても、それは想定内だから大丈夫。」
「糖度があるからってすぐに収穫するな」
「収穫適期からあと2~3日メロンの樹にならせて、限界まで糖度と熟度をあげていきます」
「割れるギリギリで収穫するんだ。そこを見極めるんだ」
それが、糖度1度分の違いとなり、甘さだけでなく”味ものる”のです。
「寺坂農園のメロンは他のところのメロンとは違うね!」
お客様にそう言っていただける理由の一つだと思っています。
そのかわり、一定量のメロンが本当に割れてしまいます(T_T)
このリスクを負ってでも「甘くておいしいっ!」と
お客様の感動を生み出すために、このギリギリを攻める収穫方針はずーっと変えていません。
ぜーったいに早どりしない。
糖度だけで無く、熟度も追求。
あ、見た目も良しだとなお良し!
産地直送・農家直送のメロン農家ですから!
どこまでできるか?挑戦し続けます。
この想いをしつこいぐらいに、収穫スタッフ2名に毎日毎日伝えています。
追伸:メロン収穫の見極め方動画はこちらですっ!
●メロン収穫☆第3次ピークに突入。
7月24日です。お待たせして、本当に申し訳ありません!
たくさん採れ始めました~!
メロン収穫☆第3次ピークに突入。1週間ぐらい遅れています<(_ _)>
お待たせしているたくさんのお客様。
本当に申し訳ありません!生産者として苦しいところですが…
オホーツク海高気圧が、ずーっと北海道に張り出しています。
日中は適度に暑く日照もあり、夜は涼しくて天然クーラー状態。
やっぱり富良野は最高っ!という天候が続いています。
ですのでメロンが甘い!!
糖度17度もざらで、平均糖度は16度を超えています。
しっかりと甘いメロンです。甘さだけでなく、味もいい。
自信を持ってお届けできるメロンを大量に収穫できて、幸せです!
遅れに遅れましたが・・・
今日も朝5時から収穫・運搬開始。
箱詰め作業にも気合いが入ります。
さぁ、これから10日間ほどで、7,000玉のメロンを収穫します!
メロンが大きくて、収穫時手がプルプル震えますが頑張ります。
●メロンが焦げちょるぅ~!!『日焼け果』
8月17日です。うぉぉ~!!連日の快晴。
8月上旬~中旬は、もう、猛暑!!連日30度越えでみんなヘトヘト。
メロンにも太陽光線、強すぎです。
ビニールハウスに遮光ネットをかけ、メロンを強烈な日差しから守ります。
最近富良野のメロン農家で多いのが、遮光率30%ぐらいの遮光ネットをずーっとかけっぱなしにする手法。
楽だけど…。
味の良いメロンに仕上げるには、太陽光線がとーっても大事!
寺坂農園では、遮光率50%前後の遮光ネットを利用して、
「10時なったら遮光ネットをかけて、3:15に遮光ネットを下ろす」という
とぉーってもめんどくさい作業をマメに続けています。(正確には指示しています:汗)
気を付けないと、キョーレツな日差しに負けて『日焼け果』になるメロンも。
メロン畑ではいろんな事件が起きています。
これから来る台風が、おとなしい事を願っています(>人<;)
●豪雨水害
2016年8月23日。台風9号は去りましたが…ものすごい増水!!
25年農業をやっていて、こんなに増水し大雨被害を受けたことはありません!
近くを流れるメインの川、ヌッカクシ富良野川も決壊寸前。
川の水が用水側、畑に逆流しています…(T_T)
なんとか、今収穫しているメロンハウスは排水が追いつき、助かっています。
収穫間際のタマネギ農家さんの畑なんて
水に浸かり、田植え前の水田と見分けが付かず、タマネギは流れていって目も当てられません…(>_<)
メロンの糖度も高いまま今日も収穫できている。
9月収穫予定の16番・17番ハウスが低いところにあるので、これからの水害が心配です(>_<)
こういうときはコントロールできないことにフォーカスせずに、今できることにフォーカスする。
今日一日、やれることをやります!
●残りメロン7棟中、2棟が水没
2016年8月23日。
夢であって欲しい…(ToT)。
雨は朝で止み、一安心していたら河川・用水がドンドン増水して
9時にメロンハウス2棟が水没。
ウ、ウソだよね…
4ヶ月、ここまで育てたのに…
とってもいいメロンに仕上がっていたのに…
自分のメロン畑で、メロンが水に浸かっているのを初めて見ました。
残りのメロンハウスは7棟あって、一番排水路に近い2棟だけ水没となってしまいました。
私はプロのメロン専門農家だ。
排水対策には自信があった。
今回はそれ以上に、排水路から逆流して畑に流れ込んできた。
この試練からどう立ち上がるか。
そして今、何をしたら最善なのか。
●最後にいい方法がある。 それは『あきらめない』だ。
水没したメロン2棟はもう、全滅は覚悟なのですが…
もう手は尽くした上での洪水だが…できるとしたら、なにができるか?
「水が引き始めたら、メロン畑の真ん中に深く穴を掘って、水中ポンプで排水しよう」
「まずダメだと思うけど、可能な限り排水して、メロンの根に空気がいくようにやってみよう。」
私が提案すると、父と男子スタッフが「やりましょう!」
長靴履いてバシャバシャとメロン畑を歩きながら、泥だらけになって排水作業です。
当農園にある水中ポンプ4台とエンジンポンプ1台を使って、水が引いてきたタイミングである午後から排水開始!!
ハウス2棟、4箇所に穴を掘り、沸き出る水を排水しまくります。
詰まるゴミ取り作業もあるので、つきっきりの作業です。
メロンのために今日できること。さぁ、全部やったぞ!
メロンの根はとにかく水に弱い。
あとはどうなるか・・・お父さん、そして男性スタッフ、ほぼ1日排水作業でした。
本当にありがとう!!お疲れ様。
●水没したメロン、い、生きていますっ!!!\(^0^)/
『あきらめない』という最終手段がうまくいったのか?
洪水にて浸水し、翌日となった昨日。
朝、ソッコーで浸水した16番・17番ハウスを見に行きました。
すると…
メロンが生きています!!やったぁ~\(^o^)/
葉がしっかりと立っていてメロンが生き生きとしています。
もう、奇跡!感動です!!!
たいていは、根が浸水により酸欠となって、死んじゃう。
今回も父(70才)が大活躍。
若い男性スタッフ3名を仕切り、懸命の排水作業に取り組んでくれました。
メロンの果実が水っぽくなる心配はなさそう。
メロンも必要以上に水は吸いません。
樹(葉やツル)がある程度元気なら、糖度がしっかりのった甘いメロンに仕上がるはず。
その鍵は『根を生かす』ことだ。
水は引いたといっても、土壌水分は飽和状態。
少しでも水分を減らして、根に酸素を、空気を届けてあげたい。
ここで『悪あがき』をするのだ。
通路部分のマルチシートフィルムをめくって土を露出させ、畑の乾燥をはかります。
丁寧にシートを寄せる作業。
ちょうど天候も晴れなので、土の乾燥が進んでいきます。
さらにさらに!メロンの果実がなっている場所より
上の部分のマルチシートもまくり上げます!
これで少しずつ乾いていけば、メロンの根にも酸素が届いて
収穫までもちこらえられる・・・かな?
さぁ、ここからが勝負。
無事に甘いメロンの収穫まで持って行けるのか?
腕の見せ所です。
たくさんの応援メッセージ、本当にありがとうございます。
●最後のピーク!台風を乗り越え超☆豊作です♪(^o^)b
2016年8月26日です。
このビニールハウスは台風9号による浸水被害もなく
昨日・一昨日の好天で太陽光線をめいっぱい浴びて仕上がった、甘くて大きいフラーチェメロンです(^^)
いやぁ~デカい。デカいですわ~。
研修生の山口君。早朝からのメロン運び作業もプロになりました!
今日は1000玉は収穫できたかなっ?
ふえぇ~、でも幸せです!
あれだけの豪雨台風9号がきたのに、浸水被害が2棟出たものの他の5棟は無事で、甘くて大きいメロンがこうやってたくさん収穫できた。
喜びもひとしおですっ\(^o^)/
●ヒマワリの緑肥栽培
メロン畑、9月21日です。メロン畑の緑肥として育てたヒマワリが満開です\(^o^)/
そして10月。メロン畑の土作り『秋耕し』作業です
トラクターで緑肥のヒマワリを 耕し込んでます。
かわいいヒマワリもこれで見納め。
冬が近づいています。今年は良い土作りが出来たっ\(^o^)/
●季節スタッフとの別れ
たくさんの人がいて賑やかだった夏。
夏、ピーク時は40名もの方が寺坂農園で働いていました。
33棟もあるメロン畑の作業、メロン直売所の運営、通販での受注対応業務、選別・発送部門などなど…
みんなよくやってくれました!とぉーっても感謝しています(^∧^)
寺坂農園では春~秋までお仕事の季節スタッフが20名ほどいます。
住み込みスタッフはピークで12名も!
もう『寺坂村』状態で楽しかったなぁ♪
で、10月も終わりの今・・・順番に、みーんな、お別れとなります。
送別会が続きました・・・(T_T)
今ではベトナム実習生1名が、11月に帰国を控えて残っているのみ、なのです・・・うぅ。
寂しくなったなぁ…
通年の社員さんとパートさんで、それでも15名ほど継続雇用しており
まだまだ秋野菜の発送や加工野菜ドレッシングの製造・販売など、お仕事は続きます。
写真は、先日お仕事契約終了となった「ぜんちゃん」と田村さん。
10月からは加工場建設作業を一緒に楽しく(寒さに耐えながら!)お仕事していました。
加工場建設現場の足場の2階から、十勝岳連峰をバックに記念撮影。
高所からのメロン畑や山々の見晴らしが最高です!
●また新年が始まる!
皆さん。寺坂農園のメロン栽培、2016年の取組をまとめた連載1、連載2、
そしてこの連載3の最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
なんと全部で合計26000字。400字詰め原稿用紙にすると65枚!
大学の卒業論文?薄い本くらいのボリュームでした!
寺坂農園のメロン栽培に掛ける思いをお伝えすることができたかどうか・・・。
本当はこのほかに、トウモロコシやニンジン、雪下キャベツなどの話や、
講演活動、マーケティングなどの話もいっぱいあります。
そして、1月には再び、ボカシ肥づくりやビニールハウス掛けに始まるメロン栽培がスタートします。
美味しいメロンづくりのために頑張ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
寺坂農園のメロン作り総集編
連載1 最高の富良野メロンづくり~寺坂農園
連載2 寺坂農園 おいしい富良野メロンの秘密
連載3 北海道で最高のメロンを作るために~寺坂農園
寺坂農園メロン通販専用ページはこちら
http://furano-melon.jp/products/melon/
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。