「寺坂さんは20代の借金苦の時、冬期間は何をしていたんですか?」
1/25は北海道農業業経営塾、農業経営実践コースにて3時間講演、その時頂いた質問です。
おはようございます!ようやく昨日!ガンプラ制作ザクⅡ量産型グラデーション塗装仕様が完成し達成感に浸りまくっている寺坂祐一です。
後日、お披露目アップするから「コメント欄に絶賛!で褒める準備・練習」をしておいてねー!
※写真は1/27撮影。美瑛・クリスマスツリーの木
んで、冒頭の質問「寺坂さんは20代の借金苦の時、冬期間は何をしていたんですか?」
いろんな質問が出た中で経営手法とかマーケティングじゃなくて、質問そこ!(^_^;)でも、興味を持って頂きありがたいです。
もう30年も前になるのか…。20代前半はメロンと稲作中心だったので北海道農業共通課題でもある『冬の仕事・収入』がない状態。
答えは、バイトしまくっていました\(^o^)/
だって、小遣い足りないんだもん。
ボンビーだったんだもん。
うんとねー。農業高校卒業して後継いだ頃の冬は、スポーツショップでスキーの金具取り付けのアルバイトやってたなー。
21才からはスキー場でレンタルスキーの店員さんを。
23才からは冬は仕出し弁当屋さんでオードブル作り、配達。唐揚げとエビ天ぷら揚げまくったなー。皿洗いもやりまくったなー。
25・26才の冬は内地に出稼ぎ!岐阜県の旭化成ヘーベルライト工場の下請けでフォークリフト乗って壁を運びまくりました。いい経験だったなー。怖いおじさんに怒鳴られまくったなー(遠い目…)
んで、結婚を機にメロン直売所を初めて夏秋イチゴも始めたので、12月までイチゴの収穫・片付けやってたなー。あんまり儲からなかったなー(笑)。
結婚してから22年間、アルバイトはしていないです。実質1月しか休み…といってもダイレクトマーケティングやってたんでDM準備とかHP作りとかメロン直販通販の仕組み作りとか必死にやっていました。
■で、『寺坂農園、農業経営上で最大の弱点』。
それは私が『ちゃんとした会社で社員として働いた経験がない』ということ。
この経験がないばかりに、すんごい遠回りした様な気がする。農家のあんちゃん(私)が勢いで法人2社立ち上げたら、なにも知らないだけに大変なこと大変なこと・・・。
組織づくりとか、会社の仕組みとか、リーダーシップとか会社員として社会でしっかり学ぶことなく会社を設立したもんだから、さー大変だ。
社会保険、厚生年金とか仕組み作り。命令系統、マネジメント手法、目標達成プロセス、モチベーションの維持など…。
なにもしらない生粋の農業後継者が会社を設立したら、そりゃーもー大変さ。
ちゃんとした会社に勤めた人が寺坂農園に入ると、かなり乱雑な経営に見えたみたいだ。
「辞令交付とか、こうやるんですよ」
「普通の会社は、こういう制度がちゃんとあります」
「会社なんですから、社長がアレではダメです」
法人設立当初(8年前頃)時々スタッフから言われて凹んだなー。一番ガツンときた言葉は、スタッフからのことの一言。
「社長は会社勤めをちゃんとしたことがないから、会社経営っていうのがわからないんですよ」
カッチーンッ!ときたね。
同時にショックだった。頑張っていただけに。
図星だから、当たっている発言なだけにショック絶大でした。
『ちゃんとした会社・農園』じゃなかったから、離職した人も多数いました。ガクーン…orz
それでも農園経営は続いていく。
いまさら社長業辞めて会社員になって(就職できるとは思えないけど)会社っつーもんを学ぶわけに行かないし。
問題・課題・出来事が起きる度にしっかり受け止めて、必要な援助支援(社労士、税理士、弁護士、カウンセラー、先輩社長、中小企業家同友会の仲間)に助けてもらい、なんとか乗り越えて現在にいたります…。
社会に出たとき、一度ちゃんと会社勤めを経験し人生鍛練を積んでいたらなぁ・・・。こんな遠回りしなくても、もっと上手に余計な問題発生させずに成長出来たのかも…。
この質問を受けて、過去を振り返る私でした。
でもでも、逆に捉えると。
知らないからこそ法人化できたのかも知れないし、自分の描いたとおりの農業経営を実現できたのかも知れない。
余計な「○○であるべきだ」「○○でなければならない」という固定観念が少ないまま、自由に農園経営してきたからこそ、いろんな出来事を乗り越えながら成長出来たのかも知れない。
全部良い思い出さ
なんか、若い頃の冬、必死に小遣い稼ぎしていたことを思い出しながらも、寺坂農園の弱点を振り返ってみちゃいました。
寺坂農園はもっと良くなる。もっと成長出来る。もっと充実した農園に出来る。
自分の力を信じて。
家族と従業員さんその家族、物心両面の幸福の追求を極めるべく、2021年もやっちゃうぞー!と気合い入ります。
今日は『寺坂農園、農業経営上で最大の弱点』というお話しでした。若い頃の苦労や鍛錬は、後に自分資産となりますね。
では今日も一日、一歩ずつ前進していきましょうーっ(^^)/
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。