「アスパラやばいな。雪が少ないから土壌凍結しているし、アスパラの株が凍ったら壊滅だわ…」

↑今年の冬の心配はこれ。
雪が少ないので冷気が土まで伝わり、土が凍っているのです。



こんにちは。寺坂祐一です。

と、いうことは…。
アスパラの株、塊茎の部分。芽吹く養分を蓄えている地下10㎝にある部分、これが凍ると全滅になる。

機械で除雪作業していても、土が凍っているので除雪機械が土に刺さらず表面を滑るので、ハウス周りの除雪は楽だしきれいに作業ができる。

一方、ハウス掛け作業をして土寄せしようにも、土がカチカチに凍っていてツルハシでも歯が立ちません。全く掘れないっす!

土が凍っているなんて…。あわわわ…😱
アスパラ農家さんと話すと「アスパラの株、やられてるんじゃないか…?」の話題ばかり。

アスパラガスは種を蒔いてから本格収穫になるまで3年かかる作物。それから十数年収穫していく資産的な作物です。

それが凍結でやられちゃったら…。
アスパラ農家への被害は甚大。当農園も収穫できずホワイトアスパラガスのお届けが3年は止まってしまうでしょう。打撃が大きすぎるぞ。

んで。
毎日心配で心配で、雪降れ雪降れと天に願いながら布団に入っていたけど、マイナス30度を超える寒気が2回もやってきたりして…。

基本ネガでチキンでノミの心臓である私は、スコップもってグリーンアスパラガス植えて4年目の3番ハウスへ。

今時点でアスパラガスの畑を“お布団のように包み守る”雪が20cmぐらいしかない、それを掘ってみた!

雪を掘り、土に剣先スコップの先が刺さる。おっ!柔らかい。土を掘ることができる!

土を掘ってみるとアスパラガスの根が出てきた。土は軟らかく凍結していませんでした。やたーーーーっ!

今年のアスパラガス、心配なく春にはたくさん芽吹いてくるでしょう。グリーンアスパラガス・ホワイトアスパラガスともに産地直送で全国にお届けできるっ。

おそらく推測なのですが…。
トラクターなどで踏み固められたハウス前の土は、踏圧で空気がない土が固まった状態に鳴っているので冷気が熱伝導によって下層に浸透。それで今年は土がカチカチに凍っている。

一方、アスパラガス畑の土は堆肥もいっぱい入れてふわふわの土。空気も含んでいるので土そのものの断熱効果を発揮し、冷気が下層に浸透しないため土壌凍結しなかった。

という脳内で土の中妄想をしています。あくまでも仮説ね。
とにかく、一安心だ。もっと早く堀に行って確認すれば良かったよ。

でもでも、北海道全体での今年の少雪。キョーレツな寒波2回。農業への影響ありそうですね…。

長いも、越冬人参とか、そうそう、ワイン用ブドウ大丈夫かな…。雪に覆われなかったから樹は大丈夫なのかな…。心配な年です。無事でありますように!

雪が多くても少なくても、影響が出る北海道農業。自然相手なので柔軟に対応しまくって乗り切っていきたいです。

今日は、少雪で土壌凍結?アスパラガスの根は大丈夫か?!というお話でした。

昨日は3回目のメロンハウスのビニール掛け作業。穏やかな天気で順調にお仕事が進みました。農作業っていいわー。癒やされるわー。晩ご飯おいしいわー。

では今日も農業を通じて、自分と自分の周囲の人がより一層豊かになるよう、自分の能力を発揮します(^^)/