「その投稿する時間がないんですけど…どうやって時間を作っているんですか?」

全道から農業者中心に21名が視察研修に来られました。

北海道6次産業化人材育成研修会_販売インターンシップ研修の皆さんでした。

今回は加工場と加工食品製造についてと、実際の販売手法である直販・通販の取り組みについて、午後~ビッチリ4時間近く説明お話ししました。

まずは農園全体をご案内。
選果発送の現場と、通販販売部門の事務所を見てもらって、寺坂農園の中にある農産加工場へ。

加工担当の弊社、伊藤から実際の野菜ドレッシング6種類の製造プロセスや注意点を解説。そして今後のビジョンを発表してもらいました。

私のからは、農産加工に取り組む際の厨房機材の選定、新品か?中古か?

業務用厨房機器メーカーの選定と付き合い方。購入するときの注意点を実際の体験談(実際は超絶な失敗談)を元に説明しました。

これが一番ディープな話。みんな驚きながらも真剣に聞いてくれました。うーん、ここには書けないっ!(笑)

場所を休憩所に移して、いつも講演で話している『農家が取り組む産直・通販の実際』について2時間マシンガントークしました。

「いろんな農業講演を聴いてきましたが、ぶっちぎりで1番おもしろかったです」

農業女性からも大好評頂きました。よっしゃ♪究極に実践してきた農家の通販、思いっきりシェアしました。

んで、最後のディスカッションの時間でいろんな質問が出たんですけど、今日は冒頭の質問に対する答えをシェアします。

「その投稿する時間がないんですけど…どうやって時間を作っているんですか?」

札幌近郊で観光農園をされている50代男性からの質問でした。
彼は、

「農業もやらなきゃいけないし、お客様の相手もしなきゃならない。そしてこれから農園レストランを始めるんですけど、その寺坂さんが毎日2時間かけているという“投稿する時間”をとることが出来ません。どうやってその時間を生み出したらいいのでしょうか?」

なるほど…。たしかに!
農業するだけで十二分に忙しくて、とてもじゃないけどPCかじりついてスマホいじって投稿するなんて、しかも毎日なんてムリだと思いますよね~。

それどころじゃない、農作業などなど日々の仕事に忙殺されるうちに一年が終わる…(遠い目)

私の考えを述べますね。

私が取り組んでいる産直農家の経営形態だと、情報発信・投稿が一番大事なんです。資金繰りぐらい大事です。

なぜか?
投稿・食と農の情報発信をしているのですが、見方を変えると「毎日2時間、SNSで営業している」
ということになるのです。

『毎日、食育活動をしてる農家』と捉えることも出来るでしょう。

私の投稿は、Facebook、Twitter、YouTube、LINE@、ブログに投稿し続けていますが、推測ですが1回投稿すると1~3万人の方に見ていただけます。

北海道の真ん中、中富良野町の水田野菜畑のど真ん中の農家やりながら、スマホでこれだけの人に情報発信できるって、すんごい奇跡&幸せなイイ時代になったものです。

たとえばそれは、毎日、農家をしながらその場所で全国世界を相手に八百屋の店長をしているような感じ。

気楽に「今日は天気がいいね、メロンが順調に生育して甘いよ」ってスマホを通じてゆるく繋がっている感覚です。

しかも、記事によっては感謝される。投稿してくれてありがとう、って言われることも。

話は戻りますが、社長の一番大事な仕事は『売上げを上げること』。

もっと言えば『利益を出すこと』です。

経営者社長は背負っているものが大きい。借金も相だし、家族も従業員もその家族も背負って経営に真剣勝負です。

そこで、農家の固定観念にとらわれて『畑で汗を流し続ける』と…。

ネット上に情報が上がらない→流れない→検索してもトップページに出ない→存在が社会に知られない=存在していないと同じ、となるのです。

今はみんなスマホを持っていてすぐに検索できるので、検索してスマホに表示されない=世界に存在しない、と同じことになります。

※農作業は尊く大事です。今回はあくまでも産直農家・農業の6次産業化に限ったお話です。

だから、経営者は『農作業に逃げてはいけない』のです。営業をしてお客様を集め、売上げを上げ、利益を出して従業員に給与を払い、農家経営を存続させ、理念ミッションを遂行し続けていくのです。

ここでいう営業が、『毎日の食と農の情報発信』が当てはまると考えています。スマホを通じてSNSブログを通じて農業を知ってもらい、農業の魅力を伝え、農家としての自分を好きになってもらう。

人間関係が深まり信用が高まれば、その農産物や農家レストランの思いや苦労話を知れば知るほどに、「そこに行きたい!そこで買いたい!食べたい!」と、期待感情が高まるはずです。

実際、寺坂農園のメロン直売所は、

田舎の水田野菜畑のど真ん中で迷子になってようやくたどり着けるぐらいの場所でメロン直売所を夏期オープンしています。

それでも、たくさんの客様がスマホの中で見つけてくれて、わざわざ車を走らせメロンを買いにきてくださります。ありがたいかぎりです。

それも、毎日の食と農の情報発信を続けていたから…だと確信しています。

だから、産直農家、直販農業をするのなら、一番大事な仕事は情報発信になるのです。

社長・経営者以上に農業に生産に経営に情熱を持った人はいません。社長より営業して売ってくれる社員は、もちろんいません。

だから一番情熱がある社長が先頭切って積極的に情報発信することが大事なのです。伝えなければ、伝わりません。

さらに、おもしろいし!いろんな人との交流は楽しいし。世界が広がるし、農業のやりがいも大幅アップすること間違いなし。

質問者さんのケースに当てはめると、

野菜の種を播く前から、農家レストランの計画段階から、毎日毎日、野菜に対する情熱、生育の様子、実現したい農家レストランへの想い、レシピ開発の秘話、たくさんの失敗談、応援してくれる人との出合い…などなど、毎日投稿していくと…。

その人の農業人生ストーリーに巻き込まれ共感・共鳴し、その人に好感を持って応援したくなる。お客様となってお店に農園に行きます。私なら、なります。

お客様がいてこそ、お客様が集まってくれるからこそ、あなたの理念ビジョンを実現することができて、遂行し続けることが出来るのです。

と、このような回答させていただきました。参考になれば幸いです。

全道各地から、遠く中富良野まで視察研修に来ていただき、ありがとうございました。

またこのようなたくさんのご縁を頂いたことに感謝です。北海道中小企業総合支援センターの皆様には日頃からお世話になっており大感謝です。

そうそう、農業の6次産業化関連でレシピ開発・ビジネスプラン・販売マーケティング・小売り・デザイン・ラベル表示・資金調達・衛生管理などなど、困ったり悩んだりしたら、

札幌の北海道中小企業総合支援センターに相談しましょう、寺坂農園も商品開発・事業計画などですっごいお世話になっています。

今日は農業の6次産業化の視察研修の様子をお伝えしました。

寺坂農園でも働き稼ぎながらの研修生・実習生2020年度春~募集中ですので、お問い合わせくださいね。

では今日も、自分と自分の周囲の人がより一層幸せになるよう、自分の能力を発揮しましょう。

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