農業を法人化し得られた9つのメリット

一昨日、『農業の法人化はしないほうがいい』という持論を投稿し、大反響となってしまい、ビビリにびびっているチキンな寺坂祐一です。

投稿する前に「この記事はヤバイかな…」って、ちょっとは思ったんですが…。

でもほら…、これからの若手農業者の方にリアルな体験を伝えたくて…、投稿やっちゃいました。

それだけ、この本【「農業を株式会社化する」という無理】のタイトル、思想に、みんなもなんとなく???と感じていたからだと反響が大きい、のかな、と感じています。

しかし、これじゃぁ、農業の法人化を進めている農林水産省その他関連機関のみな皆様に申し訳ない、ということで…。ホントごめんなさい。

実は…、実際に農業を法人化して7期経営してみて、自分の体験・体感・経験からなんだけど、もちろん良いこともあるんです。だからやったわけだし。

今日は【農業は法人化すべき!実際に得られた9つのメリット】をシェアしていきます。※寺坂農園調べ


では、早速いってみましょ-。
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【1】社会的信用が“大幅”にアップ!

→これは本当でした。対外的信用度が全然違う、大幅にアップだ。周りからの目がよく見られる。
従業員の親も株式会社なら安心してくれます。銀行、取引先からの信用も大幅にアップしたと体感、心証が良くなったと感じています。

【2】税制面でのメリットで欠損金10年繰り越し控除
→個人事業で青色申告だと3年です。
でも、収益黒字化させるのが一番、だけど、ほら、農業って天災、震災、自然災害がどうしてもつきまとうので…その後復興したときに助かる制度です。

あと、大きいのは創業から2年は消費税が免税に。あまり大きな声で言えませんが益税っていうやつですね。うちは法人化したときの創業赤字で雲散霧消した感覚が…。とにかく法人化初年度は、万札に羽が生えて大量に飛んでいきます(涙)。

【3】福利厚生が格段によくなる
→社会保険、労働保険を整備して、働く従業員にとってこれは大きなメリット。反対に会社負担がズッシリと肩にのしかかる(笑)。ですが、働く従業員の『物心両面の幸福の追求』は経営者の責務。会社が良くなるのは良いことなのだ。

【4】どんぶり勘定からの脱却
寺坂農園はメロンの産直農家が基本形態。個人事業の時は農業生産と直販と委託販売と会計がごっちゃまぜ。残った利益が所得。

それらが明確に会計処理されるので『なぜ?農業が儲からないのか?』よーく理解できました。
まぁ、青色申告でもしっかりと記帳・分析すればできるんですけどね。

【5】融資額が大幅にアップ
→スーパーL資金だと、個人事業だと3億円まで→法人だと10億円まで枠拡大!攻める農業には、これはいい。私はつかわんけど…。

【6】各種助成金が該当しやすくなる(感覚)
→商工会にも入り、物づくり系などの助成金が。厚生労働系のキャリアアップ助成金など恩恵頂きました。感謝。

あと、町が地域振興のための助成金があるのですが、法人だと使いやすいように感じました。たくさんのご支援に感謝、結果で報いたいです。中富良野町大好きです。

あとあと、農業系助成金で法人化と雇用創出はポイントになるので、経営体育成支援事業でトラクターの購入で支援頂き、とっても助かりました-。

※助成金目的で法人化するのは、良しとしません。何を成し遂げようとしているのか?の志が大事です。それを国や町が応援してくれる、と、感謝しましょう。

【7】役員報酬が経費になる
→役員報酬がもらえる、って率直にうれしいです。結局お金が無くなっていくだけなんだけど(笑)。役員報酬が経費になって税制面でメリットが(所得税はかかる)。くわしくは専門家に問い合わせを。
経営した結果での、利益、所得、投資額が明確になり、経営判断にも有効です。

【8】厚生年金なので老後が安心度UP
→これが一番のメリットかも。社会保険の会社負担分の支払いが重たいけど、もらえる年金額が違う。
大体だけど調べると、国民健康保険の月支給額平均『5万5千円』。厚生年金の月支給平均が『14万8千円』。3倍近い開きが!
今、頑張ったら、老後に安心してラクできる?!頼みますよ!約束ですよっ!日本国政府さんっ!

【9】若い従業員が集まる
→現在、社員4名、通年パート10名、季節雇用25名前後とたくさん雇用を生んでいるところですが、寺坂農園で働く人は若い世代が多いです。これには皆さん驚かれます。

今の働き手不足の世の中、20~30代の男女がたくさん働いている農業の現場ってなかなか無いんじゃないかな…。これも法人化していないと“絶対に”実現できなかったです。

人が集まる、ということは経営発展の可能性も広がり、6次産業化に挑戦したり、手間の掛かる直販を手がけたりできる。微力ですが…、まさに地方創生そのものに貢献することができています。

もちろん、スタッフとの労使トラブル、人間関係のトラブルなど、人を雇用する、泣きそうになるぐらいの大変さもあります。

ですが、農作業をみんなで賑やかに楽しく、一つ一つ一緒に力をあわせて成し遂げていく一体感、達成感は、家族経営では味わえない『農業法人経営の醍醐味』と言えるでしょう。
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ほい、以上9つのメリットを語り尽くしました。あくまでも私の体験、経験、感覚ですので参考程度でよろしくです。

農水省の皆様、農業振興関係の皆様、このような記事でよろしいでしょうか?お許しくださいませ。

結論ですが、私は農業を法人化して良かったと、心から思っています。

それは、今、私が成し遂げている農業経営(メロンと野菜の産地直送農家で1億円越えの夢)は、14年前に私が描いたワクワクするビジョンであったから。

そして、夢を成し遂げた後、この事業を安定して継続させていくには、法人化することがベストだと決断しました。実際、それは正解でした。

勇気を持って法人化して、良かったです。まぁ~、エライ目にあったけど(詳しくは一昨日の記事を読んでね)。

確かに、一昨日の記事のように『オススメできない理由』もあるのですが、メリットとデメリット両方を加味しながら、『あなたが描くビジョン、成し遂げたい農業の姿』を探求していって欲しいです。

それを成し遂げていくプロセスで『農業の法人化・株式会社化』が“手段としてメリットある”のでしたら、ガッチリ法人化やっちゃいましょう!一気にステージ上がりますよ。

農業経営難易度もアップするので、ドM農民にはたまらないハイレベルなステージとなるでしょう。

たくさんの失敗から学び、経験値を高め、人として成長できること間違いなし!です。あ、これが10個目のメリットかな。

農業を法人化する9つのメリット。読んで頂きありがとうございます。
では!今日も笑顔で。