我ら百姓。農業土木だって自前でやっちゃるぜ!
暗渠工事30m、昨日やっつけた。達成感抜群、ふぅ~。これで心配事が一つ減った。また農園環境がよくなった。
選果場と住み込みスタッフ用の寮とのあいだ約8m。大型鉄コンテナやパレット置き場、軽トラ軽バン置き場になっていたところなんだけど…。
ここだけ湿地帯で地盤がゆるゆる。
排水も悪く、フォークリフトで侵入すると抜かりはじめる…。ダメじゃん。
両方の建物の間だから、屋根からの雨水も両方から落ちてくるので、なおさら湿地帯。
むかーし…。そうだなぁ、20年前ぐらいに私、暗渠(地下1m~80cmに穴あきパイプを埋めて、地下水を抜く工事)をやってたハズなんだけど…。
きっと5年ほど前、国の農地改良工事の時に排水路再整備した、その時に潰れたのか、自然と潰れたのか…。
この寺坂農園内、唯一の湿地帯。地面は常に水を十分に含んだぷよぷよ湿地エリアを、水はけのよい締まった地面にしたい!と、ここ5年気に掛けていて…。
昨日、ようやく暗渠工事に着手。
小さいパワーショベルを借りてきて、私が朝から排水路から掘り始めるも、いきなり分厚い鉄の矢板が出てきて、しかも40cm掘ったら水が湧いてきて頓挫。
私の土木掘削技術では、無理。
この鉄の矢板。排水路再整備工事の時、電柱が倒れないように打ち込んであったものらしい。
これか…。この矢板が地下深くまで刺さっているから、水が溜まるんだ。昔の暗渠もこれで断絶されてるんだな…。
なぜ、湿地になってしまったか、わかった。
が、この巨大で分厚い鉄の矢板、抜くことも出来ないし…。鉄工所を呼んで穴を開けてもらう?でも、水が湧いてきてるし…。
自分、持て余しました。
ここは隠居した73才の父に協力してもらおう。父は水道土木の親方だったんで、こういう仕事はプロ中のプロ。配管、水道、暗渠排水工事とか、ずーっと手伝ってもらっていたのだ。
「あー、ここは矢板有って無理だな。これは、寮の配水管がこの辺にに埋まっているから、ここまで掘ってそれに繋げば、暗渠管引けるわ。任せとけ」
さっすが、園内の配管状況を知り尽くしている。すぐに配水管を掘り当て、そこに暗渠管を繋ぎ、どんどん掘っていってもらいます。
さすが、ユンボ使いも上手で仕事が早い。せっかくなので、暗渠の寿命を延ばすために念のためにと2本の暗渠管(小さな穴がたくさん空いた管)を埋設しました。
すると…。
10mほど掘り進んでいくと、古い古い土管にぶつかり、そこから水が大量に流れ出てきました!うぉぉぉーーっ。
これかー。ここに水が溜まっていたんだー。この水が抜けたら、地盤が乾いてよくなるわ。
レキ材として砂利で暗渠管を覆っていきます。これで水抜けが長持ちするのです。写真4枚目、久々のスコップ作業いい運動だった。
昨日一日、最高気温は10月2日なのに27度!夏かよっ!いい汗かいたー。
これで来春、雪融け時にズブズブにぬかるみにならずに済みます。
雨前の好天続きの時に、この懸念事項『暗渠工事』が終わって、ほんと安心しました。
父の活躍に、大感謝です。工事不能かと思いました。ほんと助かったー。
今日は、出荷作業班はジャガイモの選別・全国発送作業を。あと、メロン畑の緑肥を耕し込む作業です。
明日から雨が続く天気予報なので、メロン畑を耕す、最後のチャンスの日が今日なんです。
このタイミングを逃すと、もう冬に向かいつつある北海道・富良野では畑が乾かないので、耕すことが出来ません。
来年も、「日本一おいしい!」といわるメロン作りを目指して。食べたとき、喜びと感動と幸せいっぱいのメロン作りを目指して。
今日も順調に農作業が進みそう。父とスタッフみんなに感謝です。
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。