「もし、直売・通販に失敗したとしたら、寺坂さんは今、どのような農業をしていると思いますか?」
えぇ~っ!!この質問は、初めてだ😅
そのケース、想像すらしたことがなかったなぁ。うーん。
昨日は札幌へ出張。人生初、道庁の中へ!入り口で女性門番に制止されてしまい、早々に怒られてしまったのは昨日伝えたとおりだ😓
【農業経営者育成研修 北海道農業経営塾・農業経営実践コース】の第2期集合研修で講演。
えっと、無事に7F農政部・教養会議室にとーちゃくできました。ふぅ。
【事例研究・先進農業者】ということで2時間、いつもの寺坂農園が取り組む直販・お取り寄せ通販+農業の取り組みをお話ししました。
参加者は5名ですが、かなり意識の高い、すでに農業に取り組まれている方が全道各地から集結。
すんごく真剣にお話を聞いてくれたので、私もお伝えしやすかったです。
少人数の会場も、参加者と距離が近くて、このスタイルでの講演も大好きです(^^)
最後の質問時間、ちょっと盛り上がりましたー。大人数だと質問しづらいですもんね。
「クレーム対応で一番ひどかったのは、どんなケースでしたか?」
「寺坂農園の“今の”経営課題・問題を教えてください」
など、鋭い質問が多数。ちょっと汗かいちゃったよ💦 でも質問タイムで答えるの大好きです。
で、今回は冒頭の珍しい質問について。
最前列、私から見て左側に座った若いイケメン男性。2時間、怖いぐらい真剣な目をして、講演を聴いていた彼から。
「もし、直売・通販に失敗したとしたら、今、どのような農業をしているでしょうか?」
か、考えたこともなかったわ😅
( ̄ヘ ̄;)ウーンって考えてみて、答えてみました。
「離農していると思います。この直販主体のお客様と直接繋がる農業経営が大好きだからです。それが失敗したとしたら、農業をやめてます」
「失敗する?としても…。多くのお客様に支えられているので、個々の小さな失敗はあっても、改善・成長につなげるだけだし…」
「そもそも、『除草剤事件』のような失敗?! いや、犯罪事件に巻き込まれて、倒産しそうなぐらいの経営危機になったけど、お見舞い金やクラウドファンディングによるご支援のおかげで、経営回復することができましたし…」
と、ちょっと↑は加筆ありますが、上記のように答えました。すると、イケメン男性から更に、質問が。
「ひとり一人を相手に直販って、すごく手間がかかってめんどくさいじゃないですか。」
「それよりも、BtoBというんですか。業者さんと契約してまとめて販売した方が、手間もかからず効率いいんじゃ無いですか?」
うぉぉぉ~!鋭い!
それ、アタリ♪
ずばり!その通りっ。
BtoB取引は農業の王道だと思います。ひとり一人、個別のお客様に対応してお取り寄せ通販でお届けしていくのは、ほんと、大変です。
「なぜ?それでも生産農産物、すべて直販・通販に取り組んでいるかというと…。この仕事が好きだからです」
「この仕事、農業のやり方がおもしろくて、やりがいがあって、好きなんです。」
「好きだから、困難を乗り越えられるし、続けられます」
「ですが、やはり農業が販売も取り組むとなったら、BtoB
取引が現実的だと思っています。」
正直な気持ちを答えました。
確かに、直販・通販は大変。でもね、良いこといっぱい(^^) とても面倒で大変でやること一杯で、リスクも多いので…
ライバル・競合が不在です。
20年取り組んで、気がついたら、「あれ?自分しかやっていない…」状態になっていました。これは想定外でしたが…。
改めて、お客様に愛され、支えられている寺坂農園なんだなぁ、と、感謝です。
そして、お客様と直接接点を持つ社員・スタッフさんが、寺坂農園を作ってくれているんだなぁって、感じました。
社員スタッフさんとみんなで作っている寺坂農園。もう、家族経営には戻れませんっ😅
5名の受講生さん+主催関係者3名の先生、このような機会をありがとうございました。
おかげさまで、道庁の入り口がわかりました(^_^)v また一つお利口さんになりました。大人の階段、登りました。
あなたの町からも、講演のご依頼、おまちしています(^^)/
さぁ、今日は、雪下キャベツ運びますー。
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