柔らかくした土を、あえてギュッと踏み締めるワケ
【メロン畑準備作業⑩】
\転圧作業/
適度に土を踏み固めていきます。
おはようございます。昨日は家に帰るなり息子君から「パパ、アニメ見るよ!最新話でてるよー」と身柄を拘束され…
ホッピー飲みながら「ウマ娘 シンデレラグレイ 第2話」観てプルプル震え、続けて「機動戦士Gundam GQuuuuuuX 第2話」観て感動しまくりのメロンおじさん寺坂祐一です。
息子君のおかげで、充実のオタクアニメライフを52才でも送れていることに感謝ですわっ😆
■メロン栽培における畑準備作業をショート動画シリーズでお伝えしているのですが…。
今回で⑩回目の工程まで動画までアップしたけど、まだメロン定植畑ができていないっ😅何工程やったら完成するのかなぁ…。
で、今回は「転圧作業」です。
柔らかい土を、あ・え・て踏みます。
この転圧加減がポイントです😉
踏み固めすぎてガチガチにしちゃったら、メロンの根の伸張を阻害します。土壌中の気層が減ってしまいますし。
踏み固めも甘かったら、転圧の目的を成し遂げることができなくなるし、この後の作業性も良くないので案配が大事。
ロータリーに付ける転圧ローラーや、他のタイヤ系の乗り物で踏んだり、いろんな転圧を試したんだけど…
この運搬車のクローラーで丁寧に転圧するのが一番いい感じ👍なのであります。
目指すは、あくまで「ふあ締め」ぐらいを狙うのが理想。人間が足で踏んだときと同じぐらいの踏圧がかかるのがベストなんです。
【転圧の目的】
・メロンの根張りの安定
土がふかふか過ぎると、土壌中の気層が多くてバランスが悪いし根の伸張に良くない。ほどほどに締まっているのが良いのです。
・メロンの根が切れない
管理作業で人が踏み込んでも土が沈まないので、メロンの根が土中を伸張しているところを足で踏み込んでも根を傷めることがない。
・土壌水分の安定
転圧することで、土中深くの水分をスポンジのように上に吸い上げる毛管現象を期待することができます。
よって土壌水分が安定=生育伸張の安定、となるのです。
・作業性の向上
この後のマルチフィルム張り作業やトンネル立て作業、定植作業や成育中の整枝作業でメロンの畦(ベット)に足で歩いても土が沈まない。
なので、左官スリッパなど装着不要で作業性が良い。
・灌水した水の浸透性向上
土を転圧することによって、灌水した水の縦浸透度を高めます。さらには水が染みこみながら横方向にも浸透し広がっていく横浸透度も高めます。
ふわふわの土では、水の横浸透(水の広がり)は発生しません。
ですので、灌水効果が高まりメロンの生育コントロールがしやすくなる=おいしいメロンを育てる!に繋がっていくのです。
まだあるかな?こんなもんかな。
転圧作業は、あくまでも「転圧してメロンの生育・根の伸張は安定させるけど、根っこが伸びる余地をちゃんと残す」このバランスがとても大事です😊
■あともう一つ☝️
この転圧作業をするためには、土作りをしっかりやって土の団粒構造がしっかり発達していることが大事です。
粉のような土を踏み固めるとカチカチになってしまいますし、ゴロゴロの土を転圧しても効果は得られません。
作業時の土壌水分も大事。乾燥しすぎたら後でカチカチになります。
逆に、土壌水分量が多い状態で転圧したら、これも後にカチカチになり土壌の三層バランスが崩れるだけです。
以上、転圧作業をまとめてみましたが、チェック方法としては
「転圧した後に土を素手で掘ることができるか?」
が成功したかどうかの目安となります。
・簡単に掘ることができる→転圧不足
・硬くて手で掘れない→水分過多・土の過乾燥、もしくは団粒構造の発達が不十分
となります。小さな面積でしたら「左官スリッパ」を装着してチマチマ踏み固めると、良い案配の転圧作業ができますよー。
■昨日今日と曇り雨の天気が続いていて、メロンの花が咲いているハウスが心配でなりません…😭
では今日も一日、笑顔で元気に!彌榮っ( ^_^)/▢

北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。