「土への貯金」信念です。
メロンハウスへの客土事業(自社施工:補助率0/100)を3棟やりきりましたーっ\(^o^)/スタッフさんよくやった。
10月のうちに100mハウスにダンプ5台分の山土を客土(土入れ)し、これで来年のメロン生育がもっと良くなる、もっとおいしくなるー。
おはようございます。今朝は初積雪!車のフロントガラスにも雪が積もり、今季初めてスノーブラシで雪を下ろしてから車乗りましたよー。
例年より雪が遅いけど、実際に雪が積もり始めると根雪前の片付け作業に焦りを感じるメロンおじさん寺坂祐一です。
おぉ~、車のタイヤ、スタッドレスに交換しないとマズいですねー。季節的にもう限界です。
■土への投資は裏切らない
久しぶりの自社施工の客土事業です。新人スタッフさん、トラクター+油圧バケットを使った均一な土入れ、とても上手になってきました。
一昨年ぐらいから、7番10番11番、3棟のメロンハウスの中の土が下がってきていたんですよ…。
当農園は泥炭地に粘土を20cmほど客土した典型的な水田土。基本的に水を溜める水田地帯で肥沃な泥炭地でもあるので、メロン不適作地と言われています。
んでも、そんな条件下でもおいしいメロンを育てるべく、ハウスの周囲に暗渠排水+明渠排水を張り巡らせて排水性バツグンに(国営事業に大感謝ですー)。
ハウス内の畑の土の高さも高く盛って排水性を良くしてあるので長雨対策にもなりますし、ハウス内が乾燥しやすいので菌核病など各種病気も激減しています。
それでも…。
泥炭地なので、何年も耕していくと地中の泥炭が分解していくのでしょうね。畑の土の高さが少しずつ下がっていくのです。
こうなるとメロン栽培はヤバい。大雨・長雨が来るとメロンハウス内の土に雨水が浸透し、ネット模様の大割れや糖度不足などなど、悪影響をもたらしていくのです。
そこで、土が下がって凹み始めたこの3棟のハウスに客土をするのであります。土の高さが高くなって栽培環境劇的改善を図ります。
しかも、ミネラル分豊富ですんごくよい山土なので、土がふかふかサラサラになるという、土壌の物理生がとっても良くなるのです。
■良いことづくめの客土。でも問題が3つあります。
1.投資額が高い!
今回100mハウス3棟に、土の高さが約5cm高くなるように客土するだけで山土15台分が必要。その費用は約60万円!
えぇ…、これは費用ではなく投資!繰延資産であります(簿記上では減価償却していきます)。長期視点での取り組みなのでありますー。
2.労力がかかる
大量の山土を、ハウスに入るサイズのトラクターでチマチマと地味に、何回も往復して山土を敷いていきます。
ハウス内に均等に敷いていくのも大変で、経験と勘がものをいう作業です。
スタッフさんに3棟やってもらった後、私が手直しで入りトラクターで高低差を修復。真っ平らに仕上げてやったぜ✌️
そのあとロータリーで耕し施工終了となります。5日はかかったな…。この人件費もなかなかかかるのです。
3.作業中に雨が降ると悲惨…
実際、ダンプ15台入荷した直後に大雨にあたり、山土に水分含んでしまいグチャグチャに。
あんまり作業をムリしたら土作りどころか土練り上げて土の団粒構造を壊してしまいます。これだと本末転倒。
他の農作業の合間を縫って、ハウス内の土が乾いているときに、天気を見ながら良いタイミングで山土を客土作業しないと大変な作業となってしまいます(今回がそう)。
対策としては、メロン栽培が終わっても客土予定のハウスは天上フィルムを掛けたままにすることで、土はいつも乾いた状態にしています。いつでも客土でトラクターが入れるのです。
これだと雨で湿った畑の土を踏圧で壊すこともありません。山土は湿っていても物理性がいいので、乾いた畑の土と耕し混ぜるといい案配に仕上がります。
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以上3つ、難儀な点をあげましたが、これらの課題を乗り越えて客土ができれば、数年間はメロンの生育がとっても良くなるので、寺坂農園にとってはとても大切な土作り作業なのであります。
今日は「土への貯金」というお話しでした。あぁ…60万のキャッシュアウト、イタイよぉ~😭
では今日も一日、「土作りは裏切らない」と信じながらも、自分と自分の周囲の人がより一層幸せに豊かになるよう、自分の能力を発揮します!彌榮っ( ^_^)/▢
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。