農家のおじさん5人集まって半日止まらない農業トークタイムでした。
おはようございます。今朝-18度の中防寒着フル装備で朝焼けの撮影を狙っていたのですが遠くの雲が邪魔してイマイチ…。指の先から足の先までキンキンに冷えてしまったメロンおじさん寺坂祐一です。
「押谷さんが来るんだけど、よかったら寺坂さんもご一緒にお茶がてら農家談義しませんか?」
上田さんからメッセが来た。彼は12年ほど前に新規就農しメロン農家として私が理想と描いている農業・家族経営を成し遂げている農業者。
即答で「行きます!」
メロン畑の除雪・ハウス掛けやら出張前の事務作業やらこなしきれないぐらい仕事はあるのだがFBでつながり続けていて「一度ゆっくりとお話伺いたいなぁ」と思っていた押谷さんが来る!
とあれば、即答でGO!です。
一緒に来られた酒井さんともご縁が繋がったし。
よい農業トーク・情報交換できました。

■まずは情報交換

最初にお互いどんな農業経営をしているのか?どんな経営方針なのか?今何に取り組んでいるのか?課題は何なのか?
農業トークは止まりませんっ(笑)
押谷さんは豪雪地帯の長沼町(このまえ3日2晩で150cm降ったらしい)でアスパラガスを中心としたエネルギーあふれ芯が一本と通った農家さん。
話を聞いていると、こちらも元気になっていく気がするから不思議です。知見も広がる♪

■5年後、水田地帯の農業はどうなるのか?

農業トークのラストはこのテーマで。今、農家で話題なりまくりの水活(水田活用の直接支払い交付金)がらみで、対応はここの農家によって違うところだが、水活補助金が終了する5年後に地域の農業はどうなっていくのか?
それに対して自分はどう対処していくのか?5人でいろいろと想像や仮説、描いている未来を語り合いました。
ざっとまとめると…。
・大型農業法人は大変じゃないかなぁ。
・家族経営最強
・直販とBtoBを含め自分で販売している農家は影響すくない?。
・嗜好品的農産物を生産している農家は強いだろう。
んな感じでした。私は耕地面積が少ない農家なので補助金は元々ほとんど無いに等しく、それよりもうちは人手不足が深刻で深刻で、この課題をどう乗り越えたらと頭が痛いですわ。

■私から国への要望

私は滅多に農業政策や政治がらみのことはSNSに書かないのですが、一言言いたいのは…。
「米が余っている。だから高収益作物(指定銘柄野菜)を作りなさい」と水活交付金政策で私達農家を政策誘導するのならさー。
【要望】農水省の庁舎ないで机に向かってこの政策を考えた人、誰か一人実際にやってみてよ。その描いた政策通りの農業を。
3haぐらい農地買って2000万初期投資して新規就農給付金もらって、ほうれん草とか馬鈴薯、スイートコーン、ミニトマトとか国の言う「高収益作物」を育てて出荷し、5年営農やってみてよ。
肥料高いよ。生産資材も高騰している。燃料費も跳ね上がりだ。この条件下で「高収益作物」ってよく言えるなーって。
投資回収できるかな?つーか、メシ食えるのかな?ちょっとでも栽培ミスったら自己破産必至だと思うけどな。
5年後は水田農地価格は暴落している可能性は高いので、撤退しようにも大きな負債しか残らんぞ。きっと。
なによりも各野菜を「高収益作物」と指定しているのが腹が立つ。そんな簡単なモノじゃないし、とにかく単価が安い、安すぎる。
なのに今回の水活政策。このままだと野菜はもっともっと安くなり労働時給単価は簡単に300円いや200円割る人が増えていくだろう。生活できないですよ。
あー、怒りが収まらないっす😡
書いたらちょっとスッキリした。
米は余っているし、麦は麻薬的においしいし、人口は減少するしでそこは分かるけどさー。なんかよい方法ないのかなぁ…。このままだと地方はもっともっと衰退し不作地・耕作放棄地だらけになる予感しかしない。

この話は、これでおしまい。

私のような小さい農家には何もできんし。
愚痴を聞いて頂きありがとうございます。
今日はおじさん5人集まっての農業談義のおはなしでした。
では今日も一日、そうだ!今日は第1回目のメロン種まき♪にファイトしながらも、自分と自分の周囲の人がより一層幸せに豊かになるよう、自分の能力を発揮します(^^)/