土作りを簡単に→ガス害出てメロン苗が…。

【効率化と手抜きは紙一重】その2

おはようございます。寒気が入って冷え込んでいる寺坂農園メロン畑で開花期に入ったメロンの心配ばかりしているメロンおじさん寺坂祐一です。

収穫を終えた紫アスパラガス畑とホワイトアスパラガスのハウス内に礼肥として肥料を手巻きした後、菌活堆肥を入れました。

この菌活堆肥は1年熟成。
色は真っ黒、ミミズがいるぐらい。
堆肥マルチ効果に期待です。
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んで、昨日に引き続き【効率化と手抜きは紙一重】のお話『その2』を。

■土作りを簡単に→ガス害出てメロン苗が…。

メロン栽培を始めて31年目になるんですけど、昔は稲作メインで水田が多かった当農園。
23年前ぐらいかな…、その頃は田んぼから出る稲わらを集めて米ぬかを加えて切り返し、1年間発酵させてからメロンハウスに投入していたというマジメな農業青年だった私。
ちょっと土がカリ過剰気味になってたけど。
しかし、デフレと生産過剰で米の価格が下がってきたので水稲をやめて転作作物として大豆を育てる事になりました。
そーすると、稲わらが無い。
メロン畑に有機物投入は必要。
どーしよーかなー。
んで、メロンの収穫が終わった後に稲わら堆肥をスコップ手巻きしていた作業はなくなったので、秋肥として米ぬかと漁カスをそのままメロン畑に機械散布!と変更しました。
大変だった稲わら堆肥のスコップ手撒き(今、アスパラガスではやっている)作業からは解放\(^o^)/
米ぬかを撒けばリン酸が効いてメロンは甘くなるだろうし有効菌のエサとしてバッチリだろうし。
魚カスを撒けばアミノ酸たっぷりなのでメロンのおいしさがアップするだろうし。
トラクターの後ろに装着したブロードキャスターという散布機で撒けば、年老いた母親と共にスコップ振り回すこと無くラクラク一人作業だし♪
まさに省力化・効率化。
しかし、翌年の春にマルチフィルム張ってメロンを植えてみると・・・。
ガス害発生に悩まされる😭
メロン苗の活着が良くない。
初期生育が思わしくない。
葉面散布したり液肥を加えた水を手灌水したりと仕事が増えてるやんけ。
んでもって、生育中期に暑くなり強い太陽光が照りつけ地温が上がると、一気に肥料分が効いてきて生育が暴れるという・・・。

【手抜き】がもたらした弊害である。

土作りを考え直すことに。
菌活堆肥という技術があると知って実行。
この菌活堆肥作りは、お金も手間も期間もかかるという微生物と向き合いまくる結構大変なイベント的農作業。
菌活堆肥を作りメロン畑に投入する!を実現するために、切り返しの為のフロントローダー購入、さらには小型マニアスプレッターを購入など投資額もハンパない!😱
ですが、効果はてテキメンでした。
2年前からメロンの生育が見違えるように良くなって栽培管理がぐっと楽になりました、とさ。もちろん、品質・収穫量もアップしました。
土作りの効率化と手抜きは違いますね。超☆非効率な菌活堆肥作りですが、その効果は素直に作物の生育に現れました。
以上、私が体験した【効率化と手抜きは紙一重】その2土作りを簡単に→ガス害出てメロン苗が…。のお話でした。
土への生堆肥、中熟堆肥、生有機物の投入は気をつけてくださいね。
では今日も一日、岩戸の扉が開くかのごとく太陽光線がメロン畑に降り注ぐことを祈りながらも、自分と自分の周囲の人がより一層幸せに豊かになるよう、自分の能力を発揮します(^^)/