昨夜は『農業始めたい人の学校』の講義#20。そのグループセッションの中で農業コンサルタント潮田武彦氏が放った言葉に、わ、わ、わっ!
おはようございます。マジか!今日から6月か!と朝からムダにワタワタ精神状態のメロンおじさん寺坂祐一です。
しーっかし寒いね~。そだねー。
今朝で7℃、メロンやばいべさぁ。
5月の好天・暑さはどこ行った?
そんな中でも第一回目の寺坂メロン『クインシー719』は初収穫予定日6月12日に向かってグングン大きくなってきています。
網目模様も良い感じ。
あと12日あるからもう一回り大きくなる(と信じている:笑)。毎朝の観察が楽しみなのだ。
20回目にもなると受講生からの質問レベルも上がってきていて、講師陣もやりがいを感じていると同時に「農業を始めようと検討段階」の受講生には理解が難しい内容になったりと悩ましいところも出てきていまねー。うーん
で、受講生からのたしか土壌消毒の技術的質問に対して、土作り担当の 潮田 武彦 さんから回答の中で出た言葉、
【効率化と手抜きは紙一重です】
にビビッときた私。ほんと!そうだ!これ名言!と興奮し、過去の失敗をいろいろ思い出しました。
【効率化】←美しい言葉だ。
生産者が常に追い求めること。
楽になって利益が出て・・・最高じゃないか。
私はカイゼン大好き人間。クリエイティブにカイゼンと称して実行→実は改悪だったという失敗ばかりのアホ人間でございます。
まさに、効率化→実は【手抜き】だったという恥ずかしい事例を3つ紹介します。
・行程削減で省力化→雑草が繁茂!
・土作りを簡単に→ガス害出てメロン苗が…。
・規模拡大を効率化→逆に効率落ちてるじゃん…。
この3本立てでお送りしたい、けど、ちょっと時間が足りないので今日は一つだけ。
■行程削減で省力化→雑草が繁茂!
今年の話。
うちのメロン栽培では、通路部分を管理機で溝を切り高畝を作ります。
目的はメロンの根張りを良くするため。あと、仕上げ段階での水切りをよくするため。作業性を良くするためです。
で、ハウスの真ん中に通路溝を作ると、そこにマルチフィルムに付着した水滴が流れ込むのと斜面で日陰になるので雑草が繁茂しやすいのです。
そのため、通路部分には【通路マット】という黒いシートを敷いて雑草を生えないようにしていました。
春のメロン畑づくりで忙しい時。この通路マットをまっすぐ敷いて押さえ杭で止める作業、結構大変なわけさ。そこでシャチョー(私)は
「今年は通路マット敷く行程をやめよう。そうしたらメロン畑の準備が早くなる。透明マルチだから雑草が生えるかもしれないけど、太陽光で暑くなって焼けちゃうでしょ」
専務「そだねー」
作業工程を一つ削って、どんどんメロン畑を準備していきました。効率よくなって準備が早くなった。
んで、今。
メロンハウスの中の通路部分は、透明マルチフィルムの下で暑さや蒸れに耐えながらも強靱な生命力をありったけ発揮して、モリモリ生育中でございます~・・・orz
効率化じゃなくって、まさに【手抜き】でした。
結局これから人力、手での除草作業が増えたし、これまた暑くて汚くて大変な作業な訳で…。
「あぁ…、面倒でも通路マット敷いてちゃんと雑草対策していた方が、あとあと楽だし人件費も減るじゃないか…」
自責の念に囚われているのであります←いまココ。
もー、みんな整枝作業で忙しいのにメロン畑通路の雑草手取りという仕事も増えちゃって、その雑草は日に日に大きくなっていくしでガビーン!!
【効率化と手抜きは紙一重】←まさに!でございます…。
皆さんもご注意を!
結局、ちゃんとひと工程ずつその意味・意図をしっかりと考えて実行しなきゃ、後々大変なことになるという事例でした。
昨夜は『農業始めたい人の学校』受講生の皆様、農業にまつわる多種多様なご質問、ありがとうざいました!
では今日も一日、6月に入っても慌てることなく、自分と自分の周囲の人がより一層幸せに豊かになるよう、自分の能力を発揮します(^^)/
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。