メロンまとう美しい網目模様、その発生メカニズムに迫る。
硬化期→縦ネット形成期→横ネット形成期へ。
おはようございます。今朝、埋め立てゴミを出そうとトラックの荷台にゴミ袋を積んだままに、まずは朝日が出てきたのでメロンハウスのトンネル開け作業を必死に終わらせトラックに戻ると、積んどいたゴミ袋が『黒いアイツ』そう寺坂農園の守り神であるあの鳥類によって荒らされまくり荷台の上が悲惨なことになっててんやわんやだった寺坂祐一です。
メロン栽培もゴミ捨ても、油断できませんな。
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はい。真面目にメロン栽培について解説します。
前回、ネット発生期の投稿をしたらコメントで「へぇ~!」的な反応があったので、マクロ撮影でしっかり解説してみます。
メロンの雌花が咲いて受粉成功し着果したあと10日間ほどは幼果肥大期といって、メロンの果実がどんどん大きくなります。
そして、野球ボール~ソフトボールぐらいの大きさになったらいったん肥大が止まり、果皮表面が堅くなる硬化期となります。
それでもメロンの中から肥大しようと内圧が高まり、その肥大する力に耐えきれない分表皮がピリピリと”縦に”ヒビ割れしてきます。
【写真1枚目】これが縦ネット形成期です。主に縦割れのヒビが玉全体に発生してきます。
【写真2枚目】ヒビ割れした部分が、
ヒビ割れした部分が、人間がケガしたときにできる”かさぶた”のように果皮細胞がうっすら盛り上がってきます。
ヒビ割れ部分を守るかのように。
おそらくヒビ割れ部分がそのままだと、カビや細菌など病原菌がそこから侵入し果実がやられてしまうから、外的環境からの自己防衛のためにひび割れ部分の細胞分裂を活発化させ傷を修復させているのかな?と妄想しています。
同時に横のヒビ割れも発生し始めてきます。
そして網目模様は日々盛り上がっていって、見た目の高級感がアップしていきます。
網目が完成した後から収穫まで、この赤肉メロン品種【クインシー719】は25日間ほどかかります。
その間、ゆっくりと果実が大きく肥大していき、最後の10日間で甘さが増して(糖度上昇期)収穫期を迎えます。
うーん。文章にしてみるの難しかった
伝わりましたか?
なんとなくメカニズムっつーか、生命の神秘感が伝わりましたか?
メロン生産者としては、各生育ステージに合わせた換気・温度管理・湿度管理・灌水管理・肥培管理をメロンの状態あわせておこない、甘くおいしい赤肉メロン『クインシー719』へと仕上げていきます。
腕の見せ所なのだ。
んでも、すんごい寒かったから縦割れが大割れ気味…ちょっと横肥大気味に…。
またメロンの生育っぷりをアップしますね!
では今日も一日、充実した農作業を満喫しますっ(^^)/
あ、夏タイヤ交換もしなきゃだ…
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。