これほど率直に気持ちや感情をかかれている農業書って、いままであっただろうか?
【野菜も人も畑で育つ】 萩原 紀行 さん著
とにかくおもしろかった。
おはようございます。小五の娘が「参観日に来てね!」というの、教室のメダカ水槽のメダカが5匹しないという情報を得て、参観日の最中にこっそりメダカを30匹ほど追加してこうよと計画立てたら娘に「絶対、やめてっ!」と猛烈に止められてしまった寺坂祐一です。
なんだよ・・・グッピーも混じっているから賑やかになるのに。
すっごくおもしろくて学べて良い本でした、2時間で一気読み!
こんな農業書って今までなかったんじゃないのかなぁ。もうね、物語。思わずひきこまれる人と農場の成長物語なのさ。
なのに、有機農法や肥料設計、チーム経営が学べてしまうというおいしい本でした(^^)
のらくら農場さんは長野県の高原で野菜の多品種×中量販売という難易度の高すぎ!な特色ある農業経営を実践。
寺坂メロン産地直送・農家直販の一点突破で進んできた私から見れば、そんな難しい農業経営どーやったら出来るの?!です。
最後まで読んで
「すげー、やっぱり種も仕掛けもある。ここまで考えてチーム作れば、で、できるんだ…」
感動すると同時に、自分の至らなさや足りないところを目の当たりとなったので、悔しいやら情けないやら…(笑)。
なんか、やる気沸いてきた。
こういうすごい経営を知ると、落ち込むと同時にやる気がわいてくるのだ!
のらくら農場さんのおいしいところ全部パクって当農園の成長につなげていくのだ。
読み終えると本の端は折り目だらけ。アンダーライン引くためのボールペン必須です、大事なところいっぱいでした!
ではでは、自分がピンときたところを引用も含め五月雨式に書きますね。
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■巻頭カラー写真の野菜料理、メッチャおいしそう!!
→こりゃぁ、野菜好きにもたまらない本。レシピ付き。
■47p 農業を初めて20年たった今だって、心配や不安ながない日などない。ただ、心配や不安すらも日常に溶かし込んで、これも僕の大切な日常の一部だと思えるようになってきた。
→ちょっと悟り!!すごく腑に落ちました。不安や心配があるからこそ,刺激があっておもしろい毎日になるんですよね!
■60p 評論家ではなく解決者に。
→名言!なんでだか農家さんって批評家が多いんですよね…。自分も気をつけなければ。私もカイゼン大好き人間なので、なるほど!と思いました。
経営者に必要な力は“問題解決力”なのであります。
■111p のらくら農場さんの加工食品、レトルトスープやニンジンジュースを作る想いを読んじゃったら…、買いたくなる食べたくなること間違いなし。
ナイスなプロダクトアウト事例です。
■128p 栄養価を追求する
→なんと!研究所に野菜を送って栄養価診断までしている!初耳、驚愕!
これはパクらせてもらわなきゃ。この姿勢に敬服致します。
■140p 文系出身、元素記号で考えてみる
→CHOで甘い野菜を作る秘密に迫る!とってもおもしろくごちそうレベルで学ばせていただきました。
おいしい野菜作りを光合成化学式レベルで考え実践していくと、ますます農業がおもしろくなりますね。
■247p 1日の作業を終えて、ガッカリする夕方ではなく、「今日もいい仕事ができた」という「気持ちの良い夕方」をどう作るか。
→すっごく共感!そこなんですよね!!詳しくは本書を読んでみてください。
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まだまだ伝えたい事があるんですが、長くなるのでもう長いのでこの辺で(^_^;)
途中、ウルッと泣けてきたコラムが125p『ラグビーボールとイチゴ』。
うちも長男が小さい頃、メロンが忙しくてあまりかまってやれなくてかわいそうな思いさせたなーって。
そのせいか、今では成人した長男はメロン嫌いな大人になりましたとさ。反省…。
萩原さんが忙しい野菜農家なのに、育苗ハウスにイチゴを100株植えた理由とは?
とってもよいお話しなのでぜひ読んで欲しいです。
んなわけで、とってもオススメ農業書『野菜も人も畑で育つ』を読んだ感想でした。
・野菜がとにかく大好きな人
・有機農業をやっている、目指している。
・新規就農したい、就農された人。
・農業技術をワンランク上げたい人。
・チーム経営を強くしたい人
・多品目栽培の秘訣を知りたい人
・取引先と一緒に成長する農業を学びたい人
そんなあなたには、この本超絶オススメ致しますm(_ _)m
萩原さん、すばらしい本をありがとうございました。自分も栄養診断は絶対にやってみます。その他、おいしいところは全部パクらせていただきますね!
ではでは、今日はメロン「クインシー719」の種まきに向けての準備作業を進めていきます。
今日も一日、自分と自分の周囲の人がより一層豊かになるよう、自分の能力を発揮して生きましょうー。
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。