大人気赤肉メロン「ルピアレッド」を超える、期待の新品種。
2020年、試作の「クインシー719」初収穫じゃ\(^o^)/
おはようございます。早朝の気温が15度なのでご機嫌でバイクで農園に来たら夕方は雨の予報。どーしたものかと思案している寺坂祐一です。
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期待の新品種、横浜植木株式会社が育種した「クインシー719」。地中温水加温栽培・2020年第一回目試作2株が収穫期となったので、動画レポートです。
マニアックなメロン動画になってしまったわ(^_^;)
2月10日種まき、定植は3月15日。雌花開花は4月17日~。
ルピアレッドと比べた所感を羅列していきますね!
・ルピアレッドの収穫は開花から50日目~開始。クインシー719は57日目~収穫開始に。
・ルピアレッドに比べて収穫が7日遅いのでその分糖度が高く、食味もよくなる。
・種の周りの空洞が小さく果肉(可食部分)が厚い。
・低温期(加温しているが)の着果性はルピアレッドと同程度か?良好!
・低温肥大性バツグン。6月中旬収穫でもデカい×重い!
・玉揃い良好。見事なまでに大きさが揃っている。
・ネット張りも良好。ネットの盛り上がりはルピアレッドよりある。見た目高級感あり。
・メロンの結果枝(アンテナ部分)もルピアレッドと同程度に太くしっかりしている。
・果実を見て外観からの収穫判定がしやすい。
・ルピアレッドは糖度が上がるとき割れやすいが、メロンの底、へその部分の裂果が“今のところ”ない。横肥大する傾向がある分、裂果しずらい品種と思われる。
・糖度は同じハウスで育てたルピアレッドが15.5~16度。クインシー719は16.5~17度。激甘っ☆
・促成栽培なので病気、害虫の発生は両方とも無し。
・ルピアレッドより一回り大きくなる!&重量がある=収量性が高い。
こんなところかな。
クインシー719の欠点としては、
・ルピアレッドは腰高ぎみ長玉気味になるが、クインシー719は横太りする傾向あり(カボチャのような…)
・収穫開始がルピアレッドより7日遅い(糖度が高く食味最幸という長所に繋がるのだが)
・2kg特大サイズを超えて肥大するとメロンの肩の部分にリブ(果溝)の発生がある。
欠点←→長所、なので、メロンに何を求めるか?になりますねー。
今のところ、長年、北海道で促成栽培で実力を発揮してきた伝説レベルの名品種「ルピアレッド」と肩を並べる、すんごい可能性ある品種だと感じています。
収穫したクインシー719は追熟して、何日目から食べ頃になるのか調査します。
食べ頃を迎えたら社内で食味検討会を。もちろん食レポ動画を撮ってまた公開しますね。
最新品種クインシー719試験栽培のお話でした。
10日おきに9月収穫分まで13ステージ試験栽培し特性把握に努めているので、これからどうなるのか?ドキドキしますわ。
では今日も一日、夕方の雨を気にしながらも自分と自分の周囲の人がより一層豊かになるよう、自分の能力を発揮します!(^^)/
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。