集中力を切らすな!細やかな操作が決め手に。
スノーブロアー+ヤンマーデルタクローラトラクタ52馬力での除雪作業を動画でお伝えします。
こんにちは。寺坂祐一です。
この仕事、後進作業なので体は右後方にねじりっぱなし。しかも、体を動かさないので手足の先が痛いぐらいに冷たくて!
だが、全神経を集中してやらなきゃいけない作業なのだ。じゃないと、土を削り掘ったりハウスパイプを曲げたり杭を引っかけたりと…、大変なことになります。
しかも、ハウスビニールを抑えるバンドを止めるために『地際に埋設している杭』のギリギリを攻めて除雪していかないと…。
「ちょっと!もっときれいに除雪してよっ!」
後続部隊のスコップ除雪隊が、残っている雪が多くて作業が大変なのことになります。
ゆっくり後進しながら除雪・投雪していくのですが、やらなきゃいけない操作は盛りだくさん。
ここからマニアック解説です。興味がある人は読んでね。
■スノーブロアー作業機の上下調整。
→これ、常に細かく調整し続けています!右手は操作レバーから手が離せない。土を削らないように、しかも雪を残さないように…。
■ハンドル操作
→左手は常にハンドル。急ハンドルはいけません。繊細になめらかに操作しないと、グニャグニャに曲がって除雪が進んでしまい、後続のスコップ部隊が大変なことに。
■シュート(雪を飛ばす煙突部分)の投雪方向、投雪距離の調整
→電動コントローラーがついていて、これも細やかに調整しないと、あらぬ方向に雪が飛んでいきます。次に掛けるビニールハウス・メロン畑に飛ばないように。
これらの作業をずーっと120m、集中しまくって続けていきます。体がバキバキになります(笑)。寒すぎるし。
作業機の水平制御が優秀なので、トラクターが左右に傾いても、作業機のスノーブロアーは常に水平に。これがあるから助かる!
■後、注意しているのがエンジン音。
場所によって雪の量が違うので、機体にかかかる負荷が違ってきます。雪が多いと負担がかかるので速度を落としたりとエンジン音を聞きながら調整します。
また、日中気温が上がると『雪が腐ってくる』(雪が湿って重たくなる)ので、これも速度とエンジン回転数、の調整が必要です。
朝早いと、雪がカリッとさらっとしているので、動画のように軽快に雪が飛びます。
【一番注意!】
なのが『人を近づけないこと』。そして『トラクターから降りるときは、必ず作業機を停止する』ということ。これは徹底!
なぜかというと、この動画の通り雪を掻き込む部分、オーガっていうんだけど、この回転部分に手や足が巻き込まれると…。
確実に事故死します。
エンジンは52馬力。人が巻き込まれても止まることなく回転を続け…。
もう、想像するだけで恐ろしい。
実際、全国でもこの作業機に巻き込まれて亡くなった方が数名…。
ですので、絶対に人は近寄らせません。
そして、作業者がトラクターから降りるときは『作業機は停止』これは絶対です。朝礼でもしつこく言いつづけます。
以上、寺坂農園のメロン畑、除雪作業をお伝えしました。すべては甘くおいしいメロンを育て、全国にお届けするために!です(^^)/
今年は雪が少なくて楽ですが、シバレ(冷え込み)がきついですねー。今朝もマイナス20度まで冷えました。
この後、無事にハウスビニール掛け作業は終了。2日で2棟のビニールを掛けることができました。
足下がザクザクしていて、歩くだけでも大変。スコップ作業も多いので体がアチコチ痛いですわー。
でも、晩ご飯がうまい!晩酌のホッピーがおいしい。やっぱり農業・農作業は最幸です。見た目仕事が進んでいくので達成感も抜群ですね。
では今日も一日農業を通じて、自分と自分の周囲の人がより一層豊かになるよう、自分の能力を発揮するのじゃ!
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。