暖冬?少雪?! いんや、一転して豪雪地帯だべさ。
メロン育苗ハウスを守り切る、除雪祭りじゃっ!
えーっと、帯広へ講演に行った17日は猛吹雪に見舞われた富良野地方なのであります。
ごめんね…。そんな日に社長不在で!
この日、暴風雪がメロン育苗ハウスに襲いかかる。吹きだまりが高くなり大きな雪庇となっていく。
吹雪の時は南から北に向かって風雪が襲いかかる。この場合、東西方向に建っているメロン育苗ハウスは、南側面が風雪にさらされ風に運ばれてきた雪がどんどん溜まっていくのです。
そして時間の経過と共にハウス南側面に溜まった雪がどんどんハウスの屋根にまで登るように溜まっていき、酷いときは雪の重みで片側が押しつぶされることも…。
その事態に従業員さんが即応!
だが…。吹雪が酷く道も埋まっているため、この日は急遽お休みとなった寺坂農園。
専務も吹雪で道がふさがっているため出勤?いや出動不可能な状況なのだ。
「私、メロン見に行きます!ハマったら旦那が休みなので助けてもらいます」
メロンの苗が心配で果敢に出勤したのは女性社員の伊藤一人だけ。
なのに、育苗ハウスが雪に覆われどんどん埋もれていく…。
そこに!救世主発見。
偶然その前日に、住み込みで若者2人、大山さんカップルが到着していて寺坂農園敷地内で住み始めていたのです。
至急、伊藤から2人に緊急出動要請が出て、スコップを手にし暴風雪の中、雪を漕いでハウス横を掘りまくり吹き溜まる重たい雪から守り抜いたのでした。
ありがとうっ!
つーか、ゴメンナサイ不在で!
お土産に『柳月の三方六・はちみつレモン』を買ってきたから許して(^_^;)
※三方六:はちみつレモン味、すごくおいしかったらしい!
写真一枚目が、スタッフ3人が吹雪の中スコップで雪をかき掘って守り抜いた状態。
よーく見て。ハウスと雪庇の間に、“人ひとり分”の幅で雪が掘られている状態が、激戦が繰り広げられた情景を感じられるのであります。
まるで冬季塹壕戦だなぁ。本当にありがとうお疲れ様!
ハウスの横、2mは吹き溜まっている。
30年メロン育てているけど、こんなに吹き溜まったのは初めてだ。
これ、もうすぐ春だから放置して自然と融けて欲しいのだけど、次の吹雪が来たら確実に雪で倒壊するので、何が何でも除雪投雪しなければ!なのだ。
一昨日、この「どーすんの?」つーぐらいに大量に吹き溜まった重たい雪を、ヤンマートラクタ+スノーブロアーで飛ばしまくりました。
すごい高さの雪なので、3段に分けて何回も何回も何回も何回も前進・後進を繰り返し、坂を登るように斜めに削るように投雪していきました。
時間かかった~。
70mで2時間以上の格闘でした。
疲れたぁ~。しっかし我が相棒ヤンマー50馬力ジーゼルエンジンは強い。頼もしいぜッ。
「彼女とスノーボード楽しみながら、春まで寺坂農園で働きます」
猛吹雪前日に、内地から寺坂農園に住み込みで働きにきた大山カップル。初日から富良野地域の自然脅威を体感し、完全に洗礼状態だったね…。
きっと『リアル北の国から』状態だったハズ。顔を叩きつける飛んでくる雪が痛いんだよねー。守ってくれてありがとう!
今、寺坂農園に来られましたら、メロン育苗ハウス南側面に、見事な雪壁を見ることが出来ます(笑)。
いやぁ~、ほんと。無事で良かったー。
ちなみに、吹雪は南風だったので、これまでハウスビニール掛けを完了した南北に建っているハウスは、雪は風にながれて飛んでいき、積雪はないのです。無事でした。
何が起こるのか?がわからないのが農業であり人生ですね。
すべては甘いおいしいメロンを育てるために!
今日は3回目のビニールハウス掛け作業です。風が吹きませんように!大丈夫、きっと大丈夫。
では今日も農業を通じて、自分と自分の周囲の人がより一層豊かになるよう、自分の能力を発揮します!
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こんな過酷な事態はめったいないからさ~、
#あなたも寺坂農園で働こう
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。