一瞬の確認ミスでやっちまったよ…。
富良野メロンの育苗で久しぶりの失敗。お恥ずかしい限りで…
寺坂祐一です。
「こんな失敗、気をつけてね!」
という思いでシェアします。【寺坂農園事件ファル#26】だわ。
今回、かなーり久しぶりに『徒長苗』という、ひょろりと伸びてしまった弱々しい苗になってしまいました。
第5回目、7月中旬に収穫予定の富良野メロン苗です。
目指すは、ぐんっと伸びているけど、締まったガッチリ苗。という姿。ポット土の中は根の量・張りもバッチリな状態。
そのために、気温調整、水やりに気を遣い、『苗ずらし』という作業を行いスペースを広げ、日当たり良くしてあげたりと、いつも通りに育苗管理をしていました。
そこに!問題発生。
4月上旬のある日。
私は朝6時頃にメロン育苗ハウスに入り、いつものようにトンネルビニールを開ける作業をしていた。
「お、まだ温水ボイラーが動いているな…」
もう太陽光線が強くなってきて、ハウス内の気温も高くなっている。
だから温水ボイラーが止まっているのが普通だ。だが、今朝は動いている。
メロン苗が育っているトンネルビニールを開けると、中から「もわっ!」とした湿った空気が出てきた。
「あれ?なんか変だぞ」
ドンドン開けていくと、メロンの苗が一晩でヒョロッと伸びている。葉色も薄く、黄緑色だ。
高湿度・高温状態(おそらく24度ぐらい…)で一晩中、暗い夜に蒸された苗は、ヒョロヒョロに伸びていた。
やっちまった!ボイラーか循環ポンプの温度設定がおかしいのか?
調べてみると、温水を流す循環ポンプの『センサー』が、ポット土から抜けていた😲
これだと、地温じゃなくて気温で感知するので、『地温24度』に設定されたサーモスタットが、トンネルビニール内の『気温が24度』になるように稼働していたのだ。
夜温、高すぎでしょ…(^_^;)
夜間の気温は12度あれば十分(日中は25~30度)。真っ暗の中、24度もあって水分(湿度)あったら、そりゃぁ“もやしのように”伸びるわ-っ😱
誰か、センサーに足を引っかけた事故案件だな。
だが、ココで犯人を捜して叱ってはならない。あくまでも、こういう失敗を防ぐ手立てをしていなかった、私達の上司の責任なのだ。
雇用農業の難しさ。いや、改善すれば乗り越えられる。
再発防止として、センサーの刺さったポット鉢を人が通らない導線、つまりトンネルパイプの下に置きました。
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もうね、きっとネコだよ♪
ねこちゃんだよ、足引っかけたの。ネコが侵入してトンネルビニールを開けて中に入って、ネコちゃんの足がセンサーの線に引っかかって抜けたんだ。きっとそーだ(妄想です)
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お恥ずかしい限りで…
恥ずかしい、シロートっぽい苗を作っちゃいました。ですが、この後の管理をちょっと厳しめにして、カルシウム剤の葉面散布をして葉を固くしっかりさせて、と、対策しました。
今はこのヒョロリ苗。メロン畑で元気に蔓を伸ばし始めています。ホッと一息…😅
反省です。苗半作!っていいますから、これからも気を引き締めて、いかなきゃ。
良いメロン苗を育て、甘いおいしいメロン収穫に向けて精進していきます😉
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。