「地元のメロン産地は農協が強く、
自由に売るコトなんてできません。
そんな産地を変えていきたいです。
寺坂さんはどう思いますか?」


おーっと、強烈な質問だ!
北海道立農業大学校・
畑作園芸経営学科2年生10名が
校外学習・農場見学でご来園。
普段、当農園の視察は
有料で受け付けてますが
農業の将来を担う学生さんは
無料で取り組みを解説しています(^^)
1時間15分ほどで、当農園の概要と
直販・通販の取り組みを
解説させていただきました。
「一年に何冊ぐらい
本を読んでいるんですか?」
(たいした読んでないよ…(^^;))
「斜里でメロンを作るとしたら
どうやって取り組みますか?」
などなど、
いろんな質問が出たのですが
その中でも農業後継者の
T君から冒頭の質問が。
「地元のメロン産地は農協が強く、
自由に売るコトなんてできません。
そんな産地を変えていきたい。
寺坂さんはどう思いますか?」

北海道内にメロンの産地がたくさんあります。

No.1の夕張メロンを筆頭に
当農園の地域の富良野メロン。
あとは…
ふらの山部メロン(技術レベル高い)
アサヒメロン、らいでんメロン、
阿寒メロン、摩周メロン、
穂別メロン、追分メロン、
阿寒メロン、十勝メロン、
くんねっぷメロン、北見メロン、
などなど…
まだまだあります(^^)
質問したTくんの地元は
産地ブランドを守るために
農協さんが中心となって種を守る。
農家が勝手に販売するのを
禁止している産地さんなんですね。
厳しくて締め付けを感じるかも。
そんな産地を変えていきたい。
その想いはわかります。

私の答えですが…

地元産地を変えよう、と
しない方がいいのではないか?
先人達がリスク背負って挑戦し
苦労を重ねて築きあげてきた
産地ブランド。
それを変えていく、必要はあるのか?
そのまま守っていくことも
必要なんじゃないかな、と感じます。
まぁ、メロンを自由に直販している
お取り寄せ通販で購入出来るよう
仕組みを作り続けてきた
私が言うのも変かな(^^;)
農業人同士でも、相手を
人を変えようとしてはいけない。
自分を自分たちを守ろうとして抵抗し
逆に攻撃してくるだろう。
自分のルールで相手を裁き
変化させようとすると、
人間関係が崩壊するコースだ。
相手が大切にしていることを
尊重することが大事です。
だから、その産地を守っていく
その想いを尊重し尊敬したい。

私がTくんの立場だったら

「自分がどんな農業をしたら
ワクワクするだろうか?」
そればかりを考えて行動する。
大きく地域を変えようとせずに
まず、自分が幸せになること。
その結果、自分の影響力が強まって
周囲に変化をもたらし
大きく産地として成長に寄与できる
そんな人間になれたら最高ですね。
T君が
「将来、農協の組合長になって
この産地を変えていって
もっと元気にしたい!」
そのことにワクワクするなら
ドンドンやったらいいと思う。
そんな回答をさせていただきました。
新しい産地を作るって
とーってもワクワクしますね!
15年ほど前、夏秋イチゴに挑戦して
見事に玉砕したことを
思い出します・・・(遠い目)
さぁ、明日から次のメロン品種
フラーチェの収穫開始。
今日は雑務を片付けますっ!
では今日も農業を通じてたくさんの
仕合わせを生み続けましょう♪
(^_^)/