メロンの編み目が完成!
収穫12日前。
ネット完成期→糖度上昇期へ。
おはようございます!寺坂祐一です。
「メロンは生産者の足音を聞いて育つ」
20年前、メロン作りの先輩から
教えてもらった言葉です。
これは、本当です。
「生育の悪いハウスは行きたくないけど
そういうハウスこそ毎日見に行け。
きっと良くなってくるから。」
今でも実践しています。
確かに、生育の悪い、調子悪い
ビニールハウスは見に行きたくない。
テンション下がりますから~。
見ていて、悲しくなってくるし。
自分の実力と向き合ってるようで。
しかし、そういうハウスこそ
毎日毎日しつこく見に行きます。
1日に数回見に行くことも。
そうすると生育が良くなってくる!
足音を聞いて生育が良くなるのではなく
正確には…
生育の悪いメロンを見ていると考える。
考えまくる。
どうしてこうなったのか?
なぜ、こういう生育なのか?
どうすれば、回復できるのか?
再発防止策は、どうすればいいのか?
行く度に考えまくります。
そして、仮説を立て、実行し、
その後の生育をよぉーく観察して
経験として積み重ね次の栽培に生かす。
PDCAの繰り返しになり、
それが、栽培技術の向上と蓄積に
なっていると確信しています。
そのことがメロン先輩農家の
「メロンは生産者の足音を聞いて育つ」
という、表現になっているんだと思う。
実際、いま社長業もしていますが
自転車のってぐるぐるメロン畑を
まわりながら、一つ一つの
ビニールハウスを歩き、
メロンの生育を感じています。
毎朝ビニール開閉作業しながらの
メロン畑見回りは
「メロンと会話している」
そんな時間、言っていいかな。
メロンと会話ができて、
温度調節や水の管理、整枝作業の
選択行動がビンゴして…
生育が良くなったとき、
おいしいメロンが収穫できたときは
もう、感動ですよ!
実はこの一番早い収穫の6番ハウス。
開花期の4月下旬。
寒いし、曇ってるし、雪降るし…
メロンにとって最悪の天候でした。
温水ボイラーで温度はとれますが
日照量が不足し温度を確保するために
ビニールを閉めてしまうので
湿度が高い環境になります。
すると、花粉の出が悪いのでしょうね。
ミツバチの飛びも悪いので…
着果(実の付き)状態が悪かった(>_<)
よって、初期肥大も良くなくて
「こりゃぁ、ちっちゃいメロンの
大量生産&糖度不足の仕上がりコースか」
と、とても心配だったハウスでした。
が、あきらめずに栽培管理をつづけて
なんかいも見回りした結果…
立派に大きくなりました\(^o^)/
まぁ、ちょっと横太りですが…
狙ったサイズより一回り小さいけど
いやぁ、めんこい、かわいい♪
これから糖度上昇期。
メロンの甘さがグーンとのる時期。
栽培管理を変えて、
甘くておいしいメロンに仕上げます。
ビニールハウスが33棟もあり
生育ステージを15段階にわけているので
毎年、いろんな事があります。
小さな失敗の積み重ねを
小さな経験の積み重ねとして
これからも
メロン生産者として立派な技術を持つ
農業者をめざし続けていきます。
では今日もハリキッテ生きましょう♪
(^_^)/
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。