富良野原野の開拓。
中富良野町公民館の一室に掛かっている絵。北海道開拓を描いている。
お盆なので先祖様の事を思うと、この絵を思い出します。

お盆なので、たまにまじめな話を。

寺坂農園は開拓に入って、私が5代目。大正時代に富山から入植してきました。
富良野盆地の中央部、湿地帯にはいり、ヨシなどが背丈以上に覆い茂り、周囲がまったく見えなかった、と、聞いています。

当時、富良野原野はアイヌも住んでいないぐらい未踏の地。北海道の最深部ですものね。
しかも十勝岳の硫黄が流れ込んでるため、香川には魚が住んでいなく、
鮭や鱒が遡上してこなかった、住むのに大変なところだったみたいです。

開拓は明治~大正にかけてでしょうか。
木々が覆い、地面に光が届かなかった。
そんななか、クワなど人力で開拓している!家は“ほったて小屋”ですよ。寒いだろうな~。

トラクターもブルトーザーもダンプカーもない。こうやって富良野は開拓されたんだ。
100年ちょっと前に。すごいなぁ~。

今ではとっても豊かな大地が広がる、生産性の高い恵まれた所に。
先人の苦労・努力・希望・フロンティアスピリッツ。

この絵からそれを感じるんです。
この開拓の姿から比べたら、私の今の仕事はなんて恵まれて、幸せなことか。
昨日お墓参りだったのですが、感謝の気持ちでいっぱいです。

勇気を持って移住を決めて、富良野を開拓してくれた先祖様に感謝です。
これからもこの土地を大切に守り、おいしい農産物をたくさん生み出していきます(^_^)/