うわっ、もうダメなのか…😱
もうね、恐ろしくて見てられないよ~っ。
メロン収穫期における萎れ症状。



だがっ!翌朝となると元気に樹は立ち上がり葉はちゃんと展開し陽光を浴びている。すごいぞ!😆メロン台木UA-909(横浜植木)

おはようございます。昨日は午前中いっぱいメロンの収穫作業を紙、午後からはメロン選果場でずーっとメロンを掴んでいたら寝る前に指が痙るという52才中年メロンおじさん寺坂祐一です。

すんごいメロンの数だ。
豊作に大感謝。
富良野はメロンの適作地!

んでもね…。今年の夏は平均して暑いよ、暑すぎるよーっ。写真一枚目は7月7日、カーッと晴れて暑くなりメロンの樹が思いっきり萎れている状態に😱

■メロン栽培って、最後の糖度上昇期→収穫期には「晴れたときは少し葉が萎れる程度」まで樹勢を落とし、生殖成長に振っていって「メロンの果実に栄養を集積させるに全集中!」子育て全開モードに持っていくんだ。

栽培の終盤戦でメロンの樹勢をいいあんばいに落とすことができれば(=栄養成長<生殖成長)感動的においしい甘いメロンが収穫できるのであります。

収穫期になっても樹勢旺盛で樹がバリバリ元気だと…(=栄養成長>生殖成長)。糖度が低く青臭い味のメロンとなってしまうのです。

逆に、収穫期になってメロンの樹に体力がなく樹勢が落ちきってしまうと、メロンの果実に糖の集積させる力もなくそのまま萎れたまま樹が起き上がることもなく・・・、甘くないボケた味のメロンが量産されてしまうのです。

ですので、メロン栽培においては糖度上昇期→収穫期に「絶妙な塩梅で樹勢を落とす」っていことが腕の見せ所なのだ💪

メロンの樹勢ってどうやってコントロールするの?

これについては5000文字ぐらいの解説になるので割愛させていただく(来年6月開催の寺坂メロン現地研修会に来てね♪)。

■しかしだ。天候はめまぐるしく変化する。暑い夏もあれば寒い夏も来る。んで、今年は平均して暑いっ!

んでもって、メロンハウスは27棟もあるし生育ステージは15回にわけて長期間メロンを育てているので、すべてのメロンハウスが完璧に樹勢コントロールできるワケでもない。

ましてや1棟120mもあるメロンハウスなら、奥の1/3が生育弱い、などなど若干のばらつきが出るのであります。

■写真1枚目。晴れて気温30度を超える日。午後~見回りに行くとメロンの樹が強烈に萎れている~っ😱

「さすがにこれでは糖度が上がらない…、もう、持たないのか…?」

ハウスの天井フィルムには遮光石灰ペイント剤「クールホワイト」塗布してあり、若干遮光は掛けてあるのですがメロンの樹は見事に萎れています。



ですがっ!写真2枚目。
翌朝早朝、収穫にハウスに入って見ると、メロンの樹は元気に立ち上がり陽光を浴びているではありませんかーっ\(^o^)/

見事な復活ぶりです。
糖度も17度以上♪
食味もバッチリでした。

■なぜ?このように後半粘り強く樹勢を保つことができるのか?土作りを始めとしたいろんな要因がありますが、その中の一つとして、

「接ぎ木している」で、台木がUA-909を使用している。

これたが要因の一つだと思っている。
このメロン台木UA-909は根が強いのはもちろんのこと生育後半でじわじわとねばってくれる。日中これだけ萎れても翌朝には起き上がる、根性あるメロン台木の力なのだ💪

たくさんのメロンを試作してきたが、経験上「おいしいメロン品種=根が弱い」傾向がどうしてもある。

根が強い品種は育てやすいが食味がワイルドになりがち(笑)それでも十分においしいですが。

良食味品種「クインシー719」赤肉メロンのDNAに刻まれたおいしさを限界まで引き出すには、育苗時の接ぎ木作業と台木品種UA-909の使用が欠かせないです。

育苗段階ですんごい手間だけどね。
だが、接ぎ木は欠かせない。
UA-909の最後の粘り強さは賞賛ものだ。



このメロン台木品種UA-909を開発してくれた横浜植木株式会社さまとブリーダーさまには、心から感謝しています🥹

おかげさまで、甘くて大きくておいしいクインシー719メロンを毎日収獲でき、全国のお客様発送できています。

今日はメロン栽培のウラ話、的なお話しでした😉

では今日も一日、笑顔で元気に!彌榮っ( ^_^)/▢