私はこの農機を「団粒構造生成機」と呼ぶ。
【メロン畑準備作業⑥】
パワーハロー耕起・鎮圧作業です。
おはようございます。昨日は娘ちゃんの高校進学で入学式。ここまでに遠く札幌まで何往復したやら…。ど田舎から札幌の高校に進学し、都会の子の違いに衝撃受けまくりの娘からその話を聞いて笑っているメロンおじさん寺坂祐一です。
えっと、彼女の話を要約すると、都会の女子は肉食度ハンパなく男子に対する素早い行動力にビックリ!らしいです(笑)なにを勉強しに行ってるんねんっ😂
■マジメな話に戻そう。
メロン畑の仕上げ耕しはパワーハローでの耕起・鎮圧作業となります。これは私がぞっこんな農機なのれす。
なぜ?仕上げ耕しがロータリー耕ではなくパワーハローなのか?
それは、地表から下20cmにの土中に硬盤(耕盤)をロータリー耕によって作りたくないからです。
根が土中深くに伸長するのを阻害する硬盤は、踏圧の高いトラクターで固めたり、ロータリー耕、アッパーロータリー耕しによって形成されます。これを昔からなんとかしたかった。
ロータリー耕は、回転刃で土を上から下に叩きつけるように土塊を粉砕、そして刃は地下20㎝ぐらいにある硬盤をたたきつけながら進ので硬盤生成を促進してしまいます。
なので、ロータリー耕し→パラソイラー施工作業→そしてこのパワーハローで仕上げ耕しをすることによって、硬盤のないメロン畑を作ることが可能となったのです。
最後の仕上げでのパワーハローによる耕起は、垂直な刃がミキサーのように回転し土をかき混ぜるように砕土していきます。なので硬盤はできない。
メロン畑に棒を刺したらどこまでも刺さっていく、そんな私が目指していた理想の畑となります。
しかも、パラソイラーによる耕起は縦の爪で土をかき混ぜるように進んでいきますので、小さい土の粒、0.5~3mm程度の団粒構造がすんごく発達するんです。
まさに「団粒構造生成機」。
土に空気をたっぷり含ますことができますし、保水性・排水性もアップ。微生物の住処としても理想ですし、メロンの根の伸張にも良好な土中環境になるのであります。
ただし、欠点も。
パワーハローを施工すると物理的にゴロゴロとした土魂が、上に上がってきて見た目が悪い(笑)細かな土は奥底へと潜っていきます。
まぁ、でもメロンはポット鉢で育苗した苗を植えるので、小さな種を播種するわけではないので、畑の表面にゴロゴロ土魂があっても気にしない、気にしない♪です。
すべてはあまくておいしい感動的なメロンが育つ環境を整えるために!です。やれることは全部やります。
今日はメロン畑作りに関するマニアックなお話しでした。
では今日も一日、笑顔で元気に!彌榮っ( ^_^)/▢

北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。