「この本には書けなかったこと」

【農業は儲からない】


って書きたかった!もちろん書けないけど…。正確には【農業で儲かるのは、並大抵なことではない】ですね。



本のタイトルが「ゼロから始める稼ぐ農業 必ず知っておきたいこと100」ですからね。農業は儲からんよ…、とは書けない。

おはようございます。メロン畑の準備作業に汗していると「自分ってやっぱり農業大好きだな~」天職に生きる幸せを感じているメロンおじさん寺坂祐一です。

■だって、2023年の統計では施設・露地野菜作の1時間当たりの所得、時給換算で約550円ですよ。

私が農業を始めた30年前は、農家の平均時給は200円って新聞で読み、愕然とした思い出が。それよりはよくなっているけど、ねぇ…😢

しかしながら、農業は個人事業であり労働基準法適用外。どれだけ働いてもいい!なのか?どれだけ働いても儲からない…、なのか。

なぜ?農業で稼ぎ生活を成り立たせるのが難しいのか?いろいろと書きたいことがいっぱいあるけど、一つだけに絞ると

「農業と農産物流通は、国民に全国くまなく”安く”食料を供給する仕組み」という中で、生産販売農業経営をしていかなきゃならないことだと私は思っています。

国民の食をした支えする農業。誇りを持ってやるべきだが、「安く食料を供給…」がポイントであり国家運営としても大事なところ。

この「国として大事なところ」、が、農家側には農産物単価の安さになってしまう。私も30年以上農業をやっていますが、大根やほうれん草など野菜の単価が上がっていない。30年前と同じ値段。

一方、トラクターとか農薬、生産資材などは極端に言えば30年前に比べて1.5倍前後値上がりしている。さらに近年はインフレなので毎年のように値上がりし生産コストが上がりっぱなしだし。

これに加えて農業は、天災、強風被害、大雨被害、干ばつ、台風、高温被害、低温被害などなどで生産が不安定なリスクがある。

んでもって、やっと収穫して出荷しても、その売上げは相場で決まる。たいていは豊作だと価格は暴落し、不作だと価格は高くなるが収穫量が少ない(いつ儲かるんだ?)。

■私が20代の頃は、農業が儲からなさすぎて悩みに悩み、苦しんだ。暗黒の青年時代だったなぁ。

会社員の父親には「おまえは俺の給料で農業やっている!」って罵られるし(俺をだまして農業継がせたのはオメーだろって)。

んで、ほうれん草作ったりメロン栽培を始めたり通販したり直売所オープンしたり、イチゴ栽培に挑戦して7年で撤退したり、米をやめたりメロン増やしたりと試行錯誤して、ようやく産直農家として経営が成り立つようになるまで25年かかりましたわ😅

これから農業始める人に、こんな苦労はして欲しくない。しっかりと農業を学んで考えて農業経営に挑まないと、3年持たずにキャッシュが尽きて破産、撤退。残るのは多額の借金…、という人を一人でも減らしたい。いや、「ゼロ」にしたい!

こんな想いで「ゼロから始める稼ぐ農業 必ず知っておきたいこと100」を3人共著で執筆、出版することになりました。

私の正直な気持ち【農業は儲からない】とは書けなかったけど、いかに農業は厳しい業界か?そこでどう生き抜くか?ということは3人で厳しく徹底して書かせていただきました。

【農業で儲かるのは、並大抵なことではない】けど、農業で生きるすべを100項目310pのボリュームでまとめてあります。

興味がある方は是非、予約注文できますのでよろしくお願いします!発売は3月24日、シェアも大歓迎です。

この本「ゼロから始める稼ぐ農業 必ず知っておきたいこと100」が、この本を必要としている人に届くことを願っています。

以上、最後は宣伝でした。今日も一日、笑顔で元気に!弥栄っ(^^)/