農家の直販、最も効果的な集客とは?
『農業始めたい人の学校』#4「農業なんでも相談会」で出た質問に対し、うーん!と振り返りながら答えてみました。
おはようございます。週末は、ばんえい競馬での敗北により物価高騰対策補填金獲得に失敗。ようやくメンタルが回復してき、結局は自分の力で稼がなければならないメロンおじさん寺坂祐一です。
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【質問4 回答者:寺坂さん】
まずは私を知ってもらうための方法として、SNS以外にはポスティング、DMを考えています。
どの方法がフィットするかわからないので、とにかく考えられる方法をやってみて、反応を見ながら適宜修正できればと考えています。
寺坂さんがこれまでやられてきた集客の方法で最も効果的だと考えられていることは何でしょうか?
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おお~。良い姿勢、よい質問です。
さすがは身銭切って農業を学ぼうとしているだけあって、強い意欲を感じます。
この日は12個の質問がそれぞれの講師にあったのですが、私には農家が取り組む直販・直売に質問がよく来るので、質問者の許可を取ってこの質問について書いてみますね。
■効果的だった集客方法は?
まず、農家が取り組むダイレクトマーケティングでは『リスト集め』が一番大事でして、これが資産となりお客様からのリピート購入から利益が生まれてくる仕組みである、ということが大前提です。
んで、一番リスト(お客様の住所・名前・電話番号・メルアド・SNSでの繋がり)が集まる集客方法といういろいろやってきた中で最初に浮かんだ集客は、
【直営の直売所】
です。グループで始めるとか、JAや道の駅が運営している直売所に出荷するのではなく、自分の農園の直売所をやること。これが一番の集客となりました。あ、今でもそうです。
ですので、直営の直売所にどうやって集客するのか?チラシを作ってレンタカー屋さんに置いてもらったり、観光協会にチラシを置いてもらったり、直売所のホームページを作ってSEOやコンテンツ作りしたりと…いろいろやりました。あ、今でもやってます。
【Facebook広告】
次に効果あったのは、15年ぐらい前かなぁ、スタートアップ時のFacebook広告。
広告単価も安く、多くの人に寺坂農園のメロン直売所や直販通販を知ってもらうことができて集客効果がありました。
今でも小予算ながらも細々とFacebookやInstagram広告を出稿して、新規のお客様と出会えるよう取り組んでいます。
他にもいろいろやっていますが、特には上記2点かなぁ。
■大切なので繰り返しますが、ポイントは2つ。
【お客様リストが自分にあること】と【お客様リストが増え続ける仕組み・取り組み】であることです。
リストさえ自分にあれば、一度、おいしさに喜んでいただけたお客様にリピートでの購入をお勧めすることができるので、小さくても強い直販農家となることができます。
お客様と直接繋がる農業経営、やりがいあり、しかも稼げます。オススメなのですが、ねぇ…、なかなか農家さんは直販は面倒くさいので始めません。始めたもん勝ち!の世界は変わらないですね…(遠い目)
■農家の直販を始めて24年経過して
「集客さえできれば、人生ほぼすべての問題は解決する」
当時、どこかのコンサルタントさんがこの言葉を強く言っていたことが思い出されます。
農家も、お客様がたくさんやってくれば、おいしい農産物でお客様を喜ばすことができる。お客様の問題(お歳暮どうしよう…とか)を解決できる。
売上げ=感謝のエネルギー
となって、自分の農園に流れ込んでくるようになり良い経営循環に入ります(しつこく繰り返しますが、リストが自分にある場合です)。
ですので今でも私は集客に力入れています。多くのお客様との出会いを求め、日々の投稿も楽しんでいるところです(^^)/
今日は「農家の直販、最も効果的な集客とは?」というお話でした。
■より具体的なマーケティング話しなどは【農業始めたい人の学校】第2期の講義の中で徹底解説していきます。
現在、第2期生募集中。すでに1月から30名を超える受講生が集まり講師3人による一年間の講義がはじまっていますが、3月一杯まで入学受付中です。
※すでに終えた一月分の講義はアーカイブ動画で視聴できます。
今夜19:00~入学説明会がありますので「どんな農業学校かな?」「講師はどんな人かな?」興味ありましたらご参加ください。
では今日も一日、家族でのばんえい競馬体験が楽しかった思い出に浸りながらも、自分と自分の周囲の人がより一層幸せに豊かになるよう、自分の能力を発揮します(^^)/
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。