メロン選果場が『じゅうたん敷き床列べ』→『作業台』にカイゼンしたら効率30%アップに。
おはようございます。毎日涼しい北海道・中富良野町ですが、ボクちんは地球温暖化を微力でも低減すべく毎日一本炭酸水を飲んでCO2を体内吸収しているというとってもエライ地球を守るメロンおじさん寺坂祐一です。
もうお気づきの方もいますが、今年はメロン選果場を大幅カイゼンしました。
■1つめは、メロン選果場を事務所横・第二格納庫からメロン直売所を併設している格納庫に移動したこと。
これで、メロン直売所のメロンがなくなっても直ぐに供給し品揃え対応できますし、お客様から「超特大4玉が欲しい」と販売台にないものを希望されても、同じ建物内で選果しているので直ぐにご用意できる!というカイゼン効果♪
■2つめは、『じゅうたん敷き床列べ』→『作業台方式』にカイゼンしたこと。
これは劇的にメロン選果・箱詰め作業がかなり楽になりました\(^o^)/
昨年まで、えっといままで30年間メロンの選果は写真のようにじゅうたんを敷いた床にサイズ別に列べ、選果・箱詰めして発送作業をしていました。
これが『当たり前』だと思っていました。既成概念です。思い込みです。凝り固まった常識です。先入観です。ビリーフです。18才からずーっとやっていました。
ですがですが、今となっては年間2万6千玉の収穫発送量。一日に1000玉を超えるメロンを直販・通販で全国発送する状況となると・・・。
床に列べたメロンを、いちいち立ったり座ったり、しゃがんだり、メロン箱持って運んで、空箱もってまた座ってメロンを詰めたりとやっていたわけですが、すんごいメロンスクワット作業!腰にくる!!orz…
早朝、メロンハウスでの収穫作業で体力を失い、そのあとメロン選果場でもジワジワと効く肉体運動&メロンスクワット選果作業。
夕方には疲れ果てて当然です
でもそれが当たり前だと思ってました。
ですがもう、50才目前おっちゃんになった私には、キツいことキツいこと…(笑)
んでね、昨冬にずーっと考えていたわけさ。「メロン選果場をカイゼンできないかなー。作業代方式にできないかなー」って。
きっかけは昨夏、今導入している販売管理クラウドシステム【農家のクラウド】を共同開発しているIT会社社長の 赤桐 壮人 さんからの改善提案でした。
「シャチョー、選果場の動き・流れを見ていたらキーマンの専務を中心に動いていますよね。彼女の導線が複雑で『出荷表確認→箱取り→並んでいるメロンへ→箱詰め→シール貼りの場所へ→熨斗付け→バンド掛け』の流れが悪く感じるんですが…」
「うーん。確かに。これが当たり前だと思っていました」
「シャチョー、思い切ってメロン直売所と選果場を一緒にしたらどうですか?そうすれば広いので一気に導線もよくなるし、直売所に来たお客様も選果している姿が見えるので『メロン農家に来た感』がアップすると思うんです」
「え~。でもぉ…。選果中にお客様に声かけられたりしたら作業がはかどらないし…」
「そーですよね…」
↑この会話が一冬中、頭から離れなかった。そうなのだ、カイゼンの敵は社会ではなく、自分の中の既成概念・形成された常識こそが敵であり壁なのだ。
「どうすればできるかな…」
発想を切り替えた。挑戦である。
一番の問題は問題は作業代をどう作るか?
鉄骨買って溶接して選果台を作ろうかなー。結構な面積いるよなー。鉄も高いし、溶接する時間を春に取れるだろうか?作業代からメロンが落ちないようにしなきゃならんし、どうしたらいいかなー?
冬中ずーっと考えていました。
したっけ、閃いた!
アイディア降臨
りっぱな作業台なんか作らないで、ミニコンテナを足にしてパレット載せたら、ちょうどよいじゃないか!!\(^o^)/
メロンが転がらないよう凸凹高低差は板をスペーサーにして挟めて調整できるし。
作業代からのメロン落下防止には、古い直管パイプを外縁にくっつければOKだし
それでメロン収穫が始まる前の6月中旬、1日かからずに完成できたメロン選果場&作業台でございます。
専務の発案で中央にアルミローラーを設置したのがグー。箱詰めしたらドンドンアルミローラーに載せていけば、シール貼り・チェック作業と進んでいくという超☆流れよい選果場になりました。
体感ですが、30%ほど作業効率上がったんじゃないだろうか?劇的です。
腰への負担も大幅減。最初は立ち仕事なので足にきましたが慣れれば動きやすくて最幸です。
選果・箱詰め・チェック・バンド掛けなどの作業全体が早くなり、残業も大幅減となりました(^^)
今日は革新!メロン選果場のイノベーションじゃというお話でした。
ちなみに、メロン直売所と選果場を一体化しても、お客様から選果場のスタッフに話しかけられることはなく杞憂でした。『忙しいオーラ』が出ているのでしょうね(笑)
では今日も一日、炭酸水を飲むことが地球温暖化防止につながるのか?疑問に持ちながらも、自分と自分の周囲の人がより一層幸せに豊かになるよう、自分の能力を発揮します(^^)/
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。