ボカシ肥発酵プロセス5日目。
こんにちは。寺坂祐一です。
育苗ハウス全体にフルビニールを敷いて、その上にホッカホカに発酵しまくっているボカシ肥をうすーく広げて発酵を止めます。
その後、そのまま日天乾燥して保存性を高めます。
今回の製造量は1,400kg。
約50度で発酵しているボカシ肥を展開していくと、その発酵熱から上がる水蒸気でハウスの中が霧の中に!
毎年恒例となっているこのイベント。
「あー、あの作業かぁ…。臭くてコンビニとか行けなくなるヤツだ…」従業員さんも腰が据わってきました(笑)
すんごーく香しい匂い充満の職場環境でございます。お魚ふりかけがいい塩梅に発酵している香りです(想像できないか…)
ちなみに、この作業日は私、熊本県に講演で出張中。「えーっ!社長いないのッ?!」
妻(専務)から大ブーイングでございました。すんません。
ボカシ肥が発酵し始めてから1日一回酸素供給のために切り返しして4回目経過の5日目にするこの乾燥作業。
なぜ?5日目で発酵を止めるのかというと…。
発酵が少ないと(早くに発酵を止めると)、メロン畑に施用しマルチフィルムを敷いて太陽光で地温が上がったとき、未熟なボカシ費は土の中で再発酵・分解し始めます。
そのプロセスで亜硝酸ガスが発生。メロン苗が根痛みし初期生育不良となる。
逆に発酵させすぎると…。
糸状菌、放線菌、細菌などの微生物活性が発酵進みすぎて菌密度が低下。焼けたような死にかけたボカシ肥になるのです。
さらに、発酵させすぎボカシ費は窒素などの肥料成分がたくさん効きやすい状態(アンモニアNや硝酸体N)に変化し過ぎているため…。
メロン苗を植えたあと初期に肥料が速攻で効きすぎてしまい、上のツルや葉は勢いよく生育するのですが、その分根の伸長が怠けてしまうので根張りが悪くなる。
そんでもって、今度は生育中期にボカシ肥の肥効が切れるのでメロンの開花期に草勢が落ちすぎてしまうのです。
あともう一つ、発酵させすぎたボカシ肥は微生物活性が低下しているので、メロン畑に施用し後に土壌中で元気に活動してくれない=カビを中心とした病原菌と戦うパワーが低下すると推測されます。
ですから、発酵ピークの5日目頃に薄く広げて乾燥させ発酵を止めるのです。
菌の塊のような生命力溢れるボカシ肥料、今年も大成功。今年のメロン生育が楽しみなのだ。
すべては甘くおいしい感動するメロンを育て、全国へお届けするため!
なまら面倒で人気の無い作業で非効率極まりないのですが、私だけワクワクしているのでありまーす。
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