歴史好きにはたまらないおもしろさ!会計が発達してきた歴史の旅が満喫できる本だ。
寺坂祐一です。
【会計の世界史 田中靖浩さん著】
まさかの会計+歴史の組み合わせで、会計が生まれた15世紀イタリア~現代の会計発展まで語り尽くされるー。
まるで、会計歴史の世界を旅しているような感覚て楽しめました。なんて、読書って楽しいんでしょ♪
っていうより、楽しみながらも『なぜ?会計がうまれ、どのように発展してきたのか?』が学べちゃうのがいい。
知識欲、満たされましたわ。
よく歴史本だったら、戦争とか、お金の歴史とか、美術の歴史とか、鉄道の歴史とか…。いろんなジャングルで歴史本ってあって、おもしろいですよね。
まさか、『会計の世界史』っていう切り口で500年まとめちゃうなんて、今までにない本。
さぁ、年度末。
特に農家さん、イヤでも決算・税務会計をやらなきゃいけない季節が到来です。
この本読んだら、すこしは会計業務が楽しくなる?!いや、必ずおもしろく感じるようになる、よ。
15世紀で簿記が生まれたとは思わなかった。その理由がまた、納得なんです。地政学っていやつですね。
そこから17世紀、オランダに繁栄は移り、生まれたのが株式会社。そうか、株式会社ってそうやって生まれたのか…。
自分、株式会社を作っているのに、まったく知りませんでした!!(^^;)
19世紀はイギリスに移り、蒸気機関車のはじまりだ。固定資産、減価償却という会計手法が生まれる。
そんなながれで、現金主義→発生主義へ。
利益計算の登場。粉飾決算、黒字倒産の発生。
インサイダー取引の歴史。三角貿易。M&A。3つめの決算書キャッシュフロー計算書がうまれた歴史。
財務会計と管理会計、原価管理の発生などなど…。
大きな歴史の変化の中で、会計がどのように発展してきたのか?利益をどうやって出してきたのかを、たのしくわかりやすく書かれています。
会計書?なのに、数字・むずかしい計算がまったく出てこないのも良い。
会計のことがよくわかっていない人でも、この本は楽しめますよ-。400pを超える本ですが、楽しく2日ほどで読めちゃいました。
会計エンターテイメント本!に、異議なし。
これから決算書とにらめっこして、事業計画書と資金繰り表を作る季節。
その直前に、簿記会計の歴史を学べたのはタイミングがよかったです(^^)
「減価償却って、そうかぁ、鉄道の発展から生まれたんだ…」
とか、お金の計算にまつわる、先人の苦労・歴史に思いをはせながら、現実的な数字と向き合っていきます(笑)
・会計の仕事をしている人。
・歴史好きな人
・税理士さん、それにまつわる仕事をしている人
・経営者のあなた!
・会計担当の社員さん、パートさん
・簿記が嫌いなあなた!
この本、すっごくオススメしますよ-。
特に会計担当の仕事をしている方は、仕事のおもしろさがアップすること間違いなしです(^_-)
@田中靖浩先生、すばらしい本の出版ありがとうございます。
そうそう最後の方で、ビートルズ楽曲の著作権移動の歴史と「キャッシュフロー」の話には、驚きましたよ!
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