【メロン除草剤散布事件のその後と犯人、クラウドファンディングで支援を受けた経験をすべて語ります】
おはようございます。社長の寺坂祐一です。
この度は、クラウドファンディングの
ご理解と応援・ご支援、
本当にありがとうございました。
皆様のおかげで、目標を達成することができました。
皆様すでにご存知の通り、予定期間よりもはやく、
それも5日間というアッという間の期間で
目標達成となりました。
改めてご支援してくださった皆様に
御礼申し上げるとともに心から感謝しています。
また、クラウドファンディングによる
支援以外のところで、応援してくださったり、
心遣いをしてくださったり、
気にかけてくださっている皆様にも心から感謝しています。

ようやく、落ち着きを取り戻した今…

クラウドファンディングに関わるアレコレと
自分の仕事でバタバタしていましたが、
ようやく落ち着きを取り戻してきました。
落ち着いてくると、
クラウドファンディングの目標が達成されたことで、
経済的な見通しがたち、農業を継続できる!
今年もメロンを栽培できる!
という安心感を感じるようになってきました。
そして、事件からここまで途切れることなく続く、
沢山の皆さんからの応援メッセージで、
こんなに沢山の善意があるんだということを
身をもって実感し、感激しています。
皆様の応援で、私たちは勇気づけられて、
事件で完全になくなりかけていた元気と
人を信頼できるという感覚が戻ってきました。
皆様の応援と善意を礎にして、これから先は、
私、寺坂祐一の経営者としての責任で
より一層気を引き締めて
メロン栽培に農業経営に努めていきます。
そして、使命である美味しいメロン作りに集中します。

■ただ、落日に日に気になることが出てきました。

それは、犯人についての質問や
書き込みが今でもあることなのです。
そうだと思います。
まだ真犯人が捕まっていないのですから、
ここまで沢山の皆様が知ることになった事件なので、
中には、犯人について
個人的に興味を持ち続ける人がいるのも
仕方のないことだと思います。
しかし、これまでもお伝えしてきたように、
正直、真犯人が誰なのかは、
犯人が捕まるまで私にはわかりません。
いろいろ推測で犯人像を言う人たちもいますが、
それはただの憶測であって、
それは本当のことではありません。

寺坂農園の経営者である私、
寺坂祐一の自作自演説もまことしやかに
ブログに書かれていますが、それは違います。

一方、当事者である私も農園で働いているスタッフも、
犯人についていろいろ想像したのも事実です。
しかし、今現時点では、
それは、起こった出来事の酷さと、
相手がわからない不安と恐れを少なくしたい、
もって行き場のない怒りの矛先を探すための
【人間としての自然な反応】だった
ということがわかるようになりました。
そして先日の1月29日。
それを乗り越えて農業を続けていくために
会社の経営危機を乗り越えるために
初めてのことで不安な気持ちだらけで
クラウドファンディングに挑戦し、
皆様からのご支援をたくさん頂き達成となりました。
ようやく、落ち着きを取り戻した、今、
自分達のこの人間としての自然な反応、
『憶測で犯人像を語る人々がいる』いうことを、
より実感をもってわかるようになってきました。

ちらちらと憶測で、ゴシップとしても寺坂農園に対しての悪評も聞こえてきたりしますが、寺坂祐一の自作自演説も含め、すべて根拠のない話しです。

■その一方で、応援してくれたり、

気にかけてくれるメッセージをくれる方が
こんなにたくさんいることを実感しています。
声はあげないけど、いざとなったら
自分達の出来る範囲で
行動してくれる人たちが沢山いる。
実際に協力し応援してくれる人たちがいて、
それは感覚的に
全体の95%くらい存在してくれている。
残り5%くらいの人たちは
憶測で質問したり厳しい意見・悪評を書きこんだり
面と向かって批判を言ってくる人がいる。
それが現実。
と、いうことがよくわかってきました。
私の感覚では、
今回のように沢山の人に知れることになっても、
この割合は、あまり変わらず、
全体の5%でも、分母が多くなるので、
メロンに除草剤を撒いた真犯人への憶測や
寺坂農園の在り方に対する批判・悪評に気を取られると
『世界が全部敵』みたいに感じるというのが
二次被害の実体なんだと、つくづく感じました。
犯罪被害者の二次被害。
よもや自分がその当事者になるなんて、
この事件が起こるまで思ってもいませんでした。
今回の件で、私が当事者として、
その苦しさが半端ではないことを、
身をもって体験しました。
さらに、同時並行で経済的被害も
自分達でなんとかしなければならい。
犯罪行為、2次被害、そして経済的被害の三重苦。
告白しますが、7月の事件発生から
2月4日のクラファン達成までは
『生き地獄だった』
と言っても過言ではありません。

■三重苦の中で、農業を継続するためには

経済的損失を最優先になんとかしなければ、
という追い込まれた状態のなか、
善意のあるアドバイスを受けて
悩んで悩んで決断したクラウドファンディング。
その結果は、経済的支援だけではなく、
皆様から満ちあふれる善意から、
勇気と力、そして『愛』という、
目に見えないものも沢山いただきました。
それによって、
犯人についての問い合わせや
憶測で書かれている情報による
苦しみが少し和らいだ感じがしています。
心から感謝しています。
クラウドファンディングがはじまる頃、
つい2週間前ですが、
その時は、自分がこんなに安心感を感じて、
こんなにも未来に向かって頑張れるという感覚が
感じられるようになるとは思ってもみなかったです。
そんな中、これから先応援してくださっている
皆さんの気持ちを受け取って頑張っていくために、
もう一つ勇気をお伝えしたいこと。
それを『伝えると決断』して、
この投稿を書きました。
それは、ここまで、特にネット上で
根拠なく憶測で書かれている犯人像について、
メロンに除草剤を撒いた真犯人について
私の考えを明確にお伝えすることです。
これまで、ネット上を中心に
自作自演説など、いろんな推測が飛び交い、
中にはワザと炎上させることが目的で悪評を流し
それによってアクセスを集め
アフィリエイト収入を目的とした記事があったり…。
農業関係者が読めば、明らかに
農業事情を知らずに憶測で書かれている
すぐにデマとわかるような記事まである。
それに基づく問い合わせや書き込みもあって、
今でもこうした
事実無根の情報に翻弄される方が多く、
書き込みや問い合わせがあるので、
そこに区切りをつけたいと思ったのです。

■ここにきて、特に私が気がかりなのが、

近隣の同業者、農業者の犯行説や、
農協関係者の犯行という説です。
今までもお伝えしたことがありますが、
被害の当事者である私たちは、
犯人についての質問や書き込みに対応するのが
苦しくて苦しくて仕方なかったのです。
それは今も変わりません。
その中で、近隣の同業者、農業者の犯行説や、
農協関係者の犯行という説は、
これから説明する理由から
「ありえない」と思っていることなので、
本当に苦しい思いをしました。
このような中で私自身が、微力ながら
憶測で犯人扱いされて、
嫌な思いをされたであろう近隣の同業者、
農業者、農協関係者の皆さんのことを
みなさんが知らない人たちのことを
少しでもわかっていただいて
「それは、ありえない」
とわかってもらうために、
今の私に出来ることの一つとして、
私の見解を述べさせていただきたいと思います。

■最初に、現時点でまだ犯人は捕まっていません。

ここまで沢山の皆様が知ることになった事件です。
それぞれの人たちが、
犯人について想像したり考えると思います。
そのこと自体について私は何も言う事はありません。
私も人間ですので、
これまでニュースでみた事件や出来事について、
個人的に想像したり分析することもあったで、
そうする人もたくさんいると思うからです。
ただ、大切なのは、
そこで登場する犯人や犯人像は、
それぞれの個人的な憶測なのであって
事実ではありません。
今回の事件についても、
いろいろ推測で犯人像を言う人たちもいますが、
それはただの憶測であって、
それは本当のことではありません。
特に、近隣の同業者、農業者の犯行説や、
農協関係者の犯行という説には、
農業を生業にする者として、
「ありえない」と断言できます。
また、自作自演説というのもあり、
これも事実無根と断言します。
ただ願うのは、早く真犯人が逮捕され、
なぜこのような大事件を起こしたのか?
明らかにしてほしいということです。
ではこれから、応援してくださっている
皆さんの善意を支えに勇気をもって、
憶測で事件の犯人のことについて
書かれていることや言われていることについて、
はっきり私の考えをお伝えしたいと思います。
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■同業者・地域の農業者は絶対に犯人ではない。

これは確信をもって言えます。
地元周囲の農家さんは皆さん
本気で農業に取り組み、
お互い助け合っている人たちです。
私がこの地元地域に住み、農業を続け
長い間関わりながら生きてきたので
確信を持って言えることです。
一人一人が農業の苦労を身をもって知っており、
それぞれが作り出す農作物に情熱を注いでいます。
一人一人が丹精込めて作り出した農作物に
農薬を撒いて枯れさせるということをされたら、
どんな思いがするのか?
同じ農業者であれば容易に想像がつくし、
自分が被害にあう立場に立って考えることが出来ます。
そんな、自分のことのように思える人たちが、
今回のような酷いことは農家としてはもちろん、
人間としても出来ません。
私の農業をしているこの地域に、
今回の事件を起こすような人は存在しません。
しかも最も手間のかかるといわれる
メロンに除草剤をかけるなんて、
同業者である農業者にできるはずがありません。
確かに、メロン専門の産直農家であるうちは、
周りから見たらやり方が違うので、
必然的に同業の協力の関係性は薄くなりますが
そのことで問題が起きることはありません。
農業に生きる思いは、みんな一緒です。
寺坂農園のある地域は、
お互いの価値観を認め合い、
尊重しながら協業できるところは
助け合いながら地域を守り、
農業を続けている地域なのです。

寺坂農園が村八分であるというゴシップも嘘です。農業は地域共同体で協力し合わなければ、続いていかないのです。

そんな地域の同業者の中には、
今回のような犯行を実行する人は
誰一人として存在しません。

■農協関係者の犯人説

これも、ありえません。
近年、農協の存在意義について
政治やニュースで農協批判の世論がある上で
それと勝手に関連付け興味を引く
炎上目的の仮説なのではないでしょうか。
ネット上の情報には、正しい情報もありますが
『アクセスを集めて収入を得るために、
それが作り話でもとにかく興味と衝撃を与え
おもわず反応しクリックさせる記事』
が、散乱しています。
このことは、実際に寺坂農園は
ネット通販を取り入れているので
こういうビジネスがあることを知っていて
それに該当する『ねつ造記事』だと思います。
私の地域にある農協は地域を担う大きな農協です。
寺坂農園1件の小さな動きなどに
いちいち反応することなく、
もっともっと大きな仕事、
社会的存在意義のある仕事に取り組んでいます。
確かに、
寺坂農園は農協から脱退しています。
だからって、犯行とは全く結びつく事になりません。村八分でもありません。
脱退したのは4年前ほど。
“極めて円満に”脱退させていただきました。
しかも、これまで農協が
寺坂農園を批判したことはなく、
私も農協批判をしたことがありません。
私は、農協の社会的意義・存在理由を
理解しており、肯定派の立場です。
それは今までの投稿をみてもわかるはずです。
脱退後も円満にお付き合いさせてもらい
肥料や農業資材、燃料の供給などで
大変お世話になっており感謝しています。
(もちろん、組合員外の価格です)
農協の職員さんとも
仲良くお仕事をさせてもらってます。
こうした実態と日常から、
農協関係者の中で、誰一人として
今回のような犯行を実行する人は存在しません。

■私、【寺坂祐一の自作自演】説。

まぁ、言うまでもありませんが、違います。
ありえません。
特に「売名目的で自作自演じゃないのか」という説。
これが「一番面白いシナリオ」のような感じで
ネット上でも地元でも噂やゴシップネタとして
広がっているのには、唖然としました。
ただ、自分でやっていないことを
やっていないと証明するのは、
「悪魔の証明」と言われていることで、
とても困難で事実上不可能です。
したがって、ない事ではなく、
ある事実を伝えるしかありません。
一つ目の事実。
私は毎シーズン、約31棟31,000玉のメロンを
命を懸けて育てています。
お客様からの期待も大きく、
そのお気持ちに応えられるよう、
栽培技術を磨く取り組みを続けています。
実際に食べ、美味しいと喜んでもらえる
メロンづくりへの思いを強くもって
ここまでやってきました。
そして何よりも『メロンづくりが大好き』です。
メロン栽培は手数がかかるもので、
栽培管理での、ほんのちょっとの油断が、
あっという間に全滅・半滅へ
になってしまうのがメロン作り。
生育期間中に一つの失敗でこじらせてしまうと、
挽回・回復はかなり難しい栽培品目です。
それは、毎年、情報発信している通りです。
さらには、絶対に間違いが起こらないよう
メロンに除草剤をかけるようなことが起こらない
農薬管理・散布機械管理を徹底しています。
2つ目の事実。
寺坂農園のメロンはすでに
『予約ですべて売り切れて足りないぐらい』
という、販売状況です。
実際、8月収穫分12棟のうち、
6棟分約6600玉が犯罪被害にあいましたが
そのほとんどは予約済みで売れていたのです。
ですので、メロンの収穫数量が全く足りず
お客様へキャンセル依頼の電話をすることになり
いらん業務が増えて、大変な目にあいました。
3つめの事実。
2015年に出版した本も、未だに売れ続けています。
講演依頼も多数頂いて全国を回っています。
現状、私は
『売名行為』などする必要はありません。
4つ目の事実
今回の事件は写真で見た通り収穫直前の犯行。
ここまで手をかけてメロンが実れば、
『収穫して直送したほうが確実に儲かる』のです。
そしてお客様に喜ばれるのです。
メロンの予約キャンセルの電話を
1000件かける心労、コストもかかり
自作自演によるメリットは全くありません。
以上の4つです。
経営危機を招くリスクと、有名になること、
どちらを取るか考えると、
世の中には、もしかしてそう考えて
実行する人はいないと断言はできませんが、
私は、そんなことしません。
それは、ここまで農業をしてきた
軌跡を知っていただければ
わかっていただけると思います。
全体の5%くらいの人には
理解してもらえないかもしれませんが。
私が自作自演で除草剤を散布することはなく、
真犯人は寺坂祐一ではありません。
それでも「これは自作自演だ」と悪評を流す人がいるのは、
その人になんらかの悪意や他の目的があるのか。
もしくは、言われる側の立場に立って
どんな気持ちになるのかを想像できない人か、
何も考えなく思いつきで話される人だと思います。

■では、真犯人は誰なのか?

私にはわかりません。
ただ、犯行への一連の推移を振り返ってみると
イタズラのエスカレートではないか?
と、感じています。
夜忍び込み、3回ほど換気装置を狂わせる
いたずら行為がありました。

それでも、効果が感じられずにエスカレートし、
最後4回目のイタズラの域を超え大事件に。
これが私の想像です。
犯人は、合計4回も夜、忍び込んでいる。
これは、気づかれ、捕まるリスクが大きいです。
実際は捕まらず、今回の事件が起こったのですが…。
(そのため防犯強化をしています)
悔やまれるのは、イタズラと気づかなかった
経営者である私の判断ミスです。甘かった。
もし、寺坂農園に対して、
本気で経営にダメージを与える悪意があり、
自分が捕まらいようにするのならば、
初日で除草剤を散布した上で
2度と侵入してこないのではないでしょうか。
まぁ、あくまでも私の想像の域をでないのですが
もしかしたら、犯人も、
こんな大ごとになると大事件になると
思っていなかったのかもしれません。
現時点で犯人もわからないし、
犯人に直接聞かないとその真意は不明のままです。
警察の捜査は地道に続いているので、
犯人逮捕となったあかつきには
真相を明らかにしてほしいです。

■最後に

クラウドファンディングでのプロジェクトも
皆様のおかげで達成しました。
寺坂農園の経営は挽回し回復しました。
これから先は、
私、寺坂祐一の経営者としての責任で
より一層気を引き締め農業経営に努めていきます。
また、今回、私が思うこの事件に関する考えも
述べさせていただきました。
これで事件に関しては一区切りとして、例年通り
メロン栽培と産地直送に専念していきます。
メロン畑では除雪作業も始まりました。
20日からは種まきも始まります。
これからはメロン栽培にしっかり集中して
甘くておいしいメロンをたくさん育てていきます。
どうか今後ともよろしくお願いします!
追伸:メッセージやコメント欄での
事件、真犯人についての質問、問い合わせは
一切お断りします。
質問があったとしても一切お答えしません。
警察の捜査にすべてをお任せしていますので
どうか、温かく見守っていただけたら幸いです。
※また、犯人に関する情報をお持ちの方は
富良野警察署まで情報提供して頂けるとうれしいです。