メロン畑の『全面深耕』を実現っ!
メロンの根が深く伸びることを願って。
パラソイラーEPS「くの字型ナイフ4連」

今年から導入の新しい武器なのだ。
いままでは、サブソイラー3連という
土を40~50cmの深さまで
ナイフで切るような作業機を使ってた。

今年はこれ!(^^)
寺坂農園では珍しく、【新品】の
農作業器具の導入なのだ。

去年の秋、同じ富良野地域の
メロン農家さんが使っているのを見て
一目惚れ!!

すっげーっ!
一発全面深耕じゃないかっ。
これならメロンの根が深く張る。

どんな利点があるのか?メロンがどう変わる?

メロンの根が深く張って伸びると
生育後半の糖度上昇期、
メロンが最後の力を振り絞るときに
踏ん張りが効くハズ。

メロンの収穫7日前ぐらいから
「しおれ症状」って出始めるんだけど、
それはメロンの果実へ養分転流させるため、
要は子づくりに集中しているから。

収穫後半にメロンの根張りが弱いと
最後の糖度上昇期のとき
「しおれ症状」が、しおれすぎになってしまい
メロンに当分を蓄積させることができず
なんか、ボケたような甘みの薄い
メロンになってしまうのです。

だから、土は深く耕したい!

ですが、ロータリーや逆転ロータリー
パワーハローなど、土を砕土(砕く)する作業機は、
深させいぜい20cmぐらいまでしか
耕すことができません。

だからって、プラオを深くかけたり
深耕ロータリーもあるけど
深く起こしすぎて、肥料分の少ない下層土を
表面にだすのも、よくない。

とくに当農園の畑は泥炭地。
それに粘土20cm客土という土地なので、
深く起こすと酸性の泥炭が作土に出てきて
phが下がり、メロンの生育に支障が出てしまいます。

その問題解決に、
このパラソイラーが大活躍なのです。

下の土は、上に出さない。
なのに40cmほどまで深く耕せる。
排水性もよくなる!

ロータリーなどで耕すと形成される
土中20cmにできる『耕盤』『り低盤』。
ここで根の伸長が止まるのですが、
それを簡単に破砕する事ができるのです。

いいことづくめの作業機。
あ、畑が乾きやすくなるのが
デメリットでしょうか。

あと、ハウスの中なのですが
小さいトラクターだと引っ張れない。
何回かかければ大丈夫かな。

この、牽引力のあるハーフクローラー、
トラクターとの相性も抜群です(^_^)

15年ほど前から欲しかったのさー

このパラソイラー、くの字ナイフ。
15年ほど前に、農業機械の展示会で
海外製のものを見て

「なまら、欲しい~!!
この形状、作業機、理想的ぃぃ!」

って、もだえていたのですが…
なんせ海外製。
ビニールハウスに入る幅180cmなんつーもんは、
なかったわけなのさ…。

まぁ、あっても買えなかったけどね。
母と2人で農業をしていた頃は
ビンボー弱小農家だったので
この作業機導入は夢でしたね。

フェイスブックでこの二プロ(国産)
パラソイラーの動画見たとき
「わぁおっ!ついに出たんだ!」

メロンビニールハウスに入るサイズ
これをめっけて小躍りしたね。

速攻でヤンマーに電話して
あっという間に契約となりました。
価格は30万円後半。

メロンの生育にとっての
理想の土づくりを目指して。
挑戦は続きますよ~。

メロン栽培がますます
おもしろくなってキターっ。

次の作業は、土の砕土です。
表面の土を細かくして
メロンの苗を植えやすくします。

昨日は一日中、接ぎ木作業で
緊張の連続で疲れたー。

今日はメロン畑づくりと
昼からは
『農家の通販実務・研究勉強会 第2回』

全道から参加者がいらっしゃるので
これも楽しみです♪

では今日もたくさんの
仕合わせを生み続けましょう♪(^_^)/