「いーっぱい、やることがあって
頭がパンクしそうです。まず最初に
何から取り組んだらいいですか?」
昨日は帯広にて
「農家は今、売る力を取り戻すとき」講演。
主催は㈱ビゴラスの
掛村 真二 (Shinji Kakemura)社長さんと
株式会社 エイムカンパニー
佐藤 慎吾 (Singo Sato)社長さんの
共催でした。
2人の想いは熱く
「甚大な台風被害を受けた
十勝の農家さんのために
元気になるように何かできないか?」
ということで、私にお声がけいただきました。
すばらしい生き方!利他の精神!!愛の行動!
ですので、
私も精一杯、お話しさせて頂きました。
農業者を中心に60名ちょっとの参加者。
年の瀬この忘年会ピークの金曜日に
よくこんなに集まっていただけました。
会場がすばらしすぎて
収容人数350人のゴージャスホール!!
そこに60人なので、会場に“まばらな感じ”
があったのはナイショです(^人^)
やっぱり大きなホールは、
しゃべっていても音響いいし
ライティングあるし
スクリーンはこれでもかっ!って大きいし。
気持ちよくお話させていただきました。
2時間20分もお話ししたのに
皆さん一生懸命メモを取りながらに
聞いてくださり、うれしかったです。
講演後、質疑応答の時間がありました。
「発信にエネルギーがいると思うのですが
記事を書く時間とかは短くなっていますか?」
「情報発信をしていると
農業がおろそかになりませんか?」
「投稿する文章は『起承転結』ではなくて
どうして『起結』文なのか?」
など、熱心な質問があって、
回答が長くなっちゃいました。
で、冒頭の質問が最後に
梶 宗徳 (Munenori Kaji)さんから頂きました。
「いーっぱい、やることがあって
頭がパンクしそうです。
まず最初に何から取り組んだらいいですか?」
たしかに(-_-;)
農家は、普通に一年農業するだけでも
とーってもいそがしい。
さらに情報発信を毎日やって
ホームページ作ってブログもやって
インスタもtwitterもやって・・・
さらには通販・お取り寄せの受付
伝票作成に選別・箱詰め・全国発送の
業務や、入金管理・督促管理…
コピーライティングの勉強や
パンフレット、DMの作り方など…
もう、やること一杯です(^^;)
当農園は会社組織で、社員さんが
しっかりとやってくれるので
バッチリ回るようになっていますが…
家族経営の農家さんが
「さぁ、産地直送・通販お届け、
始めるぞーっ!!」
となっても、何から手をつけたらいいか
ホントわからないですよね。
では、私なりの回答ですが…
2つあります。
■どんな未来になったら、
ワクワクするか?妄想する。
10年後、5年後、自分が農園が、
どんな風になっていたらワクワクするか
“にやにや”しながら妄想してください。
(ヴィジョナライズする)
これはもう、脳内でフルカラー映像で
中2病状態で妄想して欲しい。
人間の脳は未来を作る無限の力があります。
それを発揮するには
「こんなふうになったら最高だなぁ~」
と、ワクワク妄想し続けることが
一番の力となり、実行力がアップします(^^)
『夢しか実現しない』『夢しか叶わない』
は本当なのです!
そして2つめは
■その実現のために、まずは
やめること、手放すことを決める。
両手にものをつかんでいたら
新しいものをつかむことができません。
何かを手放さないと、
新しいものは手に入らないのです。
『新しいもの』は,
産直に取り組む時間だったり、
マーケティングスキルだったり、
新しい人との出会い、だったり…
寺坂農園では年始に必ず
専務(妻)と「何をやめようかな」
って、真剣に話し合います。
経験からですが、何かをやめたときに
残った仕事(メロン栽培と直販・通販)に
取り組む情熱と時間が投入できるので
突出することができ、結果が出ます。
つらいけど、人間関係の手放しもそうです。
不安や怖れを感じて
今の人間関係にしがみついていたら
ずーっと現状のままです。
私も友達は3回ぐらい入れ替わりました。
離れていくのは辛いけど
その代わりもっとすばらしい人との出会いが
どんどんやってきて、人生が広がっています。
(昨日の懇親会でもそうでした)
そうそう懇親会の席で
「具体的に何を手放してったんですか?」
そうですねー。
7年前に気合い入れて取り組んでいた
夏秋イチゴ栽培をやめました!
(これだけで利益大幅アップに)
一生懸命やってただけに
やめるの辛かったです・・・
13年ほど前は、水田地帯なのに
お米の生産をやめました!米農家なのに!!
メロンに経営資源を集中する為です。
これも大きな決断だったなー。
先輩農家に怒られて、批判されたなぁ。
あと、所属していた生産組合とか
農業機械共同利用組合とかも
苦渋の決断で、抜けさせてもらいました。
これも辛かったー(>_<)
『トラクターの運転』も手放しました。
農家と言えば一番おもしろい仕事、
充実感を感じるのがコレ。
でも自分がトラクターのハンドルを
握っている限りお客様と関わる時間が
通販に取り組む時間がとれないのです。
農業が好きなだけに、
若いスタッフにトラクター作業を
全部任せるのは、根性が必要でした。
手放し は辛い。
でも、このあとグッと経営がよくなる。
どんどんメロン栽培と直販・通販に
集中できたおかげで夢の実現が加速!
夢の実現どころか、
想像以上の現実が訪れて
自分も動揺しています…(^^;)
まさか、出版してベストセラーや
講演依頼がどんどん来るなんて
妄想・想像すらしていませんでした。
これも、手放し があったから。
手放す勇気、やめる勇気ですね。
一歩前に進む勇気 よりも、
一歩下がる勇気は3倍いりますよね。
ここがポイントだと感じています。
話が長くなりました(^^;)
あ、いつもか(笑)
あまりにも梶さんの質問がよかったので
ぜひ皆さんにシェアしたかったんです。
昨日の講演会で質問にお答えした
お話でした!
では今日もたくさんの
仕合わせを生み続けましょう♪(^_^)/
追伸:
原農場さんの
麦芽と蕎とホップの発泡酒 そばビール!!
おいしかったです~!
原 大知 (Daichi Hara)さんありがとうございます(^^)
もっと広げていきたいですね♪
このおいしさ。
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。