秘技【通路めくり】の術。
通路の土が見えていますが、
わざと通路マットをはぎ取り、
土の表面を露出させています。
おはようございます!寺坂祐一です。
メロン収穫直前での
栽培管理のお話しです。
通常、メロン畑の中央は
マルチフイルムで被われていて、
黒い通路マットが敷いてあります。
土壌水分の安定と病害の発生を
抑えるのが目的です。
ですが、櫻井農場長の判断で
収穫5日ほど前に通路マットをはがし
マルチフィルムを寄せて
土の表面を出す作業をしました。
これは、収穫前の生育を見て
「メロンの樹がちょっと強い」
そう判断して行った作業です。
収穫期に入り、メロンの樹が強すぎると
糖度が低くなったり、メロンが割れます。
逆に収穫期にメロンが弱りすぎても
メロンの糖度が上がらず、
ぼけた感じのおいしくないメロンに。
今回は生育が強めだったので
週間天気予報を見ながらの判断で
通路の土表面を露出させました。
この作業によって、土が乾きます。
太陽が照ると、みるみる乾いていきます。
土壌水分が少なくなると
肥料の効きも弱くなり、メロンの生育が
ゆっくりと弱くなっていきます。
すると、メロンは
「危機だ!環境が厳しく、自分、弱ってきた。
子育てを一生懸命にしなきゃ!」
となって、糖分・養分など
葉でうまれた同化産物をガンガン
メロンの実に転流させます。
よって甘くておいしいメロンが収穫!
と、なるのです(^_^)v
まぁ、もくろみ通りにいくこともあれば
いかないこともあるし・・・
天候の影響もかなり受けます。
ですが常に最善の管理作業を続けて
理想のメロンを収獲できるように
努力し続けています。
メロン通路マットをめくった理由の
お話しでした。
では今日もハリキッテ生きましょう♪
(^_^)/
北海道・富良野からおいしいメロン・野菜を全国にお届けし、お客様に「おいしいっ」と喜んでほしい』を理念と据え、産地直送に取り組む農業を続けています。