釧路管内中標津町・農業法人ネットワーク研修会で講演..

「法人化を決断した、その理由を教えてください」
昨日は道東・中標津町で講演。
『根室管内農業生産法人スキルアップ研修会』


 
2時間ほど、当農園の直販の取り組みを
お話しさせていただきました。
 
いやぁ~、遠かった!(笑)
帰りも富良野まで5時間半かかりました。
無事に帰ってきて一安心ですが、
肩こりすごいー(笑)カチンコチン~
 
根室管内は、酪農地帯!
北海道全体の牛乳生産の2割を占める
大規模酪農地帯です。


 

私の『農家の直販・通販の取り組み』を話す講演が通用するのか?!


めっちゃアウエー感感じますが、
全力でやらせていただきました。
講演後、好評いただけて、一安心です。
 
質問が3つほど出たなかで、
「法人化を決断した、その理由を教えてください」
 
おおー、珍しい質問です。
4年前の2013年12月に法人化したので
5周年となる寺坂農園。
法人化した理由を振り返ってみますね。
 
「やはり、税制面でメリットがあるからでしょうか?」
 
あ、それはないです(^_^;)
法人化した頃は年商1億超えたタイミングですが
利益は出ていなくて赤字でしたので
税制面のメリットは全く考えていませんでした。
 
 

■同志である社員さんの身分の安定

 
寺坂農園に勤めていて、
ずーっと一生パートのままだったとしたら
モチベーション下がりますよね。
将来にも希望がない。
 
『企業は人なり』っていいます。
社員さんと定義し、賞与もあり、
身分も保障され、帰属意識も高まる。
社会保険などもちゃんとしている。
 
そうなると社員さんが安心して働けで
将来にも希望が持てるんじゃないかな。
優秀な人材確保、でもあります。
法人化を決意しました一つの理由です。
 

■対外的信用力のアップ

 
はやり、他の企業からの信用がアップします。
とくに銀行さんとの取引では
法人化したメリットは大きく感じました。
 
働く社員・スタッフの『親』も
ちゃんとした会社組織なら安心。
人材確保にも一役買っているように感じます。
 

■農業生産法人と販売会社、2社設立した理由

 
当農園は、
・農業生産法人 メロン農家株式会社
・寺坂農園株式会社
 
この2社で構成されています。
『メロン農家株式会社』が
生産したメロン・アスパラガスを
『寺坂農園株式会社』が全国のお客様へ
直販・通販でお届けしています。
 
2社に分けた理由。
それは、経理を完全に分けて、経営を見たかったから。
社労士・税理士コストが増えますが
これは、やってよかったです。
 
とにかく学びが多い。
いかに、『農業が儲からない』かが分かる。
 
販売会社は、
頑張ると、売上げが伸びて利益が発生します。
 
農業生産法人は、頑張っていくと
ドンドンお金が出ていきます(涙)
 
パイプハウスを建てたり、農地を買ったり
高価なトラクター農機具に投資をしたり
人を雇用して栽培量を増やしたり…
 
とにかく、お金が出ていきます。
それはもう、信じられないくらい。
なんぼお金があっても足りないぐらい。
 
なのに、収入は収穫期のせいぜい2ヶ月だけ。
資本の回転は、年1回。
いや、一回転してないよなぁ。
これ、やっちゃダメなビジネスでしょーっ(笑)
 
すごく、実体験として勉強になりました。
今の経営判断、舵取りに大きく影響しています。
 
農業生産と販売、
その経営を分けてどうなるのかを見たかった。
これも法人化した一つの理由です。
 
 

では、デメリットを。

■社会保険・厚生年金など強制加入。
 
これが、農家には支払いがきつい。
パートさんも給与から天引きされてしまう。
 
経営が軌道に乗るまで2年ほど
これらの社保の会社負担支払いが
とにかく、キ・ツ・イ(T_T)
 
「会社にしなければよかったー」
本気で後悔しました。
社保関係は、北海道の農業の現場を
全く無視した法整備だと感じています(涙)。
 
■労働時間の管理が大変!
家族経営の時は、忙しいときは
思いっきり働いていました。みんなで。
で、暇なときは、ヒマ。それでOKでした。
 
法人化したらそうはいかない。
 
週40時間とか、この人は35時間とか
休日出勤1.35倍とか、変形労働時間制とか
36(さぶろく)協定とか、労働者代表とか
有給休暇の付与とか、雇用保険とか
今月は11日以上働かないと…とか。
 
総務に任せていて詳しくワカラナイのすが、
まぁ、雇用関係が大変!!
これも法人化して、激しく後悔。
 
今思いつくデメリットは、上記2つ。
自分の体験・経験から
なるべく、法人化しない方がいいよ。
(農水省さんに、怒られるね…)
 
でも、メリットもいっぱいあるから
よく検討してくださいね(^^)
会社として、強くなるのは間違いない。
 
ですが法人化した瞬間、支出が増え
就業規則整備や社保の負担などで
いっかい“谷”が来る感覚です。
経営者として、壁がきました。
 

よく「早く法人化したい」という農業者の方がいらっしゃいますが、

 
それもOK。次へのステップアップです。
 
私の経験からだと、
年商1億超えて“しっかり利益が出る”までは
法人化は焦らない方がいいと感じます。
 
えっと、私の持論ですので、
どんな法人化も正しいと思いますので
批判コメントは受け付けません(笑)
批判コメントはすべて削除します<(_ _)>
 
会社設立5周年を迎えて、振り返ると
法人化したときは、ほんと辛かったけど
やってよかったです。
 
やっぱり、会社経営の目的の一つ、
『社員とその家族の物心両面の幸福の追求』
これを追究し続けるのなら
法人化のプロセスは避けられない。
 
人はなぜ、働くのか。
 
幸せな人生を、より幸せに生きるためです。
 
ビジネスとは、社会をより良くする活動。
 
法人化すると、仲間が増えてもっとやれます。
もっと幸せを創造することができる。
充実した日々を送ることができます。
 
中標津町で講演し、質問に答えて
私が考え、感じたことは以上です。


 
竹下 耕介 (Kosuke Takeshita)さん、
佐々木 大輔 (Daisuke Sasaki)さん
お呼び頂きありがとうございました!
 

さらに2講演、ご依頼がありました。

 
旭川と熊本県からの講演依頼。
ありがとうございます(^人^)
 
農家の取り組むマーケティングの話ですので
商工会や○○青年部での講演が好評です。
あなたの町からの講演依頼も
お待ちしていますー。
 
では今日も農業を通じてたくさんの
仕合わせを生み続けます。

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