おいしいメロン栽培を極める。
メロン畑に新鮮な土を投入しました。
その数10t、ダンプ57台!!
客土事業、思い切ってやりきった。

『客土』って知っていますか?
畑に新しい良質な土を入れること。
畑の改良に大きな効果があります。
その事業を、先月8月下旬に
メロン畑のハウス9棟に57台分、
がーっちり客土をおこないました。

これは大事業。総額160万円を超える大投資。

かなり悩んだけど…
決断して実行しました。できました!

目的は、
よりおいしいメロンを収穫するため。
その一点!

メロンハウスの中に、物理性の良い
良質な山土を入れていきます。
ハウス内の真ん中に集中して客土し
かまぼこ形に盛り上っている畑に。

メロンの苗を植える真ん中に
良質な土が多いと、
苗を植えたとき活着がよい。
そして初期生育が良いのです。

そしてハウス内が高くなるので
メロン畑の水分調整がしやすくなり
生育管理がやりやすくなる。

収穫時に大雨が降っても、
畑の中に水が入らないので
いつでも甘いメロンを収穫できます(^_^)v

さらに、新鮮な土が入る事で
連作になるメロン畑がリフレッシュされ
見事に翌年の生育が良くなります。

寺坂農園の畑って、泥炭地なんです。

その上に重粘土を20~15cm客土し
水田に向いた畑になっています。

重粘土だと畑としての
物理性があまりよくない。
トラクターでガンガン耕しても
ゴロゴロの土になりがち…

そうなると根の張りも悪く
土壌微生物の多様性が偏り単純化し
メロンの病気の発生が懸念されます。

そこで、元々粘土質だった畑に
さらっさらでふわふわの山土を
客土として厚さ10cmほど入れます。

そして混ぜるように耕すと
一気に物理性が改善されるのです。

これにより、メロン畑が
サラサラ・ふわふわの土になり
もう、私はご機嫌です!!(^o^)ヤッホー

緑肥栽培や、ボカシ肥を作ったり
礼肥として魚カスなど大量投入したり
クローラートラクターを使って
踏圧で土を固めないようにしたり…

とぉーっても土を大切に
土作りに力を入れていますが、
この客土は効果絶大!!
決定打なのです(^_^)

でも、この客土。
やっている農家さん、ほぼいません。

いい事なのは分かっているんですが…
なかなか地域でもメロンハウスに
客土“まで”する農家、いないです。



ハードル高いんですよ…

■多額の投資となる。
■仕事量がハンパない!

とーっても面倒な作業になります。
多額な投資となりますが…
昨年の8月末、台風8号だったかな…

当農園一帯が大水害となって、
メロンが水に浸かり
2棟ほど被害を受けてしまいました…

我が町・中富良野町が、台風災害対策事業として
排水対策に対し2/3の補助事業を始めたのです。

すんばらしいです!中富良野町!!!
主力産業の農業を、
本当に考えてくれている~(T_T)

台風被害から立ち直り、
畑をより大雨や水害から守れるよう
応援してくれるのですー。アリガタヤー

普通は排水対策や暗渠事業に
こういった補助が行われるのですが…
なんと!メニューに「客土」があった。

うわぁー、メロン畑に客土!
理想的だ、やりたいなぁ…。

でも、補助があるとはいえ、
費用と手間がかかるなぁ…(-_-;)
実際、忙しい短い秋の時期にできるかな…

悩みました。

かなり、悩みました。
が、こういうときこそ

『迷ったら、進め!』。

3年後、5年後を考えたら、
客土事業は毎年継続的に恩恵が得られる
費用対効果が高い土作りとなる。

これは、投資である。
よっしゃ!やるぞっ!
って、決めたのが作冬でした。

ですが、ですが…夏には
メロン除草剤散布全滅事件もあり、
一気に経営状態が傾くことが決定。

「客土事業、やっぱりやめようかな」

夏は完全に心が折れていました。
でも、来年もメロン作りをしたい。
もっといいメロンを育てたい。
それで思い切ってやっちゃいました!

事業完了です(^_^)ゞ
ビニールハウス9棟にガッチリ
新鮮サラサラな山土を客土しました。

パワーショベルを借りてきて
この操作は元水道工事現場の親方、
父の得意分野。
土をどんどんトラクターに積みます。

トラクターの後ろに油圧バケットを
装着、そこに山土を積んで
1棟あたり6台、何度も往復、
ダンプして山土を広げていきます。

もう、根性の世界(^^;)
朝から晩まで永遠と
この作業の繰り返しピストン作業で
土をハウスに入れ続ける作業です。

本来の予想では、お盆過ぎも忙しく
ハウスの片付けやメロン収穫など
いろいろある中で、客土しなきゃ…
思っていましたが…

まぁ、事件のせいで

メロン収穫の仕事が6棟分も減ったので
その分、客土の仕事に2人が集中できて
たったの5日間で完了しました!

ありがとう、お父さん!
スタッフの廣瀬さん、お疲れ様!

工期が短かったので、ユンボの
レンタル代金も少なくて済みますわー。
すごくきれいに土を入れてくれました。

上手になったなぁ。
難しいんですよ、均等にいれるの。

これで
「どうやって客土を9棟も
やりきる事ができるか?」

という心配から解放されました。
ありがとー♪\(^o^)/
ほんと、悩んでたんだ。

天気のいいうちに終わって、
よかった、よかったー!
うれしいっ!うれしいよーっ!

この手の仕事は、雨が続くと
土がネトネトになって重くなるので
すごい大変なことになってしまうんです。

運が良かった。天気に助けられたー。
この後、8/28~は
トウモロコシ収穫・発送作業に
総力戦・没頭する事になるのでした。

当農園では、昔から客土を
ハウスの番号順に行っていて
1~23番ハウスまで完了していました。

ですが、5年ほど前に新設した
25~33番ハウスは客土する力がなく、
客土するのが願望だったんです。

これで寺坂農園のメロン畑は
ビニールハウスすべてが客土され
高盛りされた排水性の良好な畑に。

昨年の台風災害のせいで水没し
メロンに酷い被害を受けたけど…
中富良野町の救済施策によって
当農園のメロン畑はより良くなりました。

心から感謝しています(^人^)
あーっ、もう、来年のメロン栽培が
楽しみでしょうがないです。
畑サラサラで、耕しやすいよ~。

どんなメロンの生育するかなー。
過去の客土してきた経験からも
メロンの生育が生き生きしてくるのを
経験しているので、ワクワクです。

『メロン畑客土事業・完了っ!』

のお話でした。

今回も長くなっちゃったなぁ…
まぁ、それだけこの客土に
思い入れがある、ということで(^_-)

伝わりましたか?!?!
あ、これから支払いが…(^^;)
トウモロコシの追加ご注文、
ご購入がたくさんきています-。

ありがとうございます!<(_ _)>
今日はメロン畑を片付けた
廃棄するビニール・ポリを
処分場に運ぶ作業を中心に進めます。

では今日も農業を通じてたくさんの
仕合わせを生み続けます。