親子だから経営力が高まる本当のこと。
大石吉成さん著

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人は感情で動く。うん、理屈ではない。
「お家騒動」。
有名企業がニュースになっていましたね。

大塚家具、ロッテ、セブン&アイ…
ごっちゃごっちゃの指導権争い。
得する人は、誰もいない・・・

なぜ?お家騒動がおきるのか?
大手企業だけではなく、
著者の関わってきた多数の事例を元に
すっごく丁寧に書かれた本です。

大社長と長男・次男の関係。
大社長と、長女・長男の関係。
後継社長、古参役員・社員との関係。

それぞれのポジション、立場、生き方、
プライドや想い、情熱。
複雑に交錯する経営移譲という
環境変化を、どうクリアしていくか?

いやぁ~、これは勉強になった!
だってさ、うちも家族経営でしょ。
中小企業ってほとんどそうじゃないかな。

後継者はたいてい社長のご子息。
農家はとくにそうじゃないかな。

どこの農家さんも、父と息子、
父と娘、母と子供・・・
なにかしら親子関係の悩み、あるよね?

私もご多分に漏れず、そうでした。
父親が敵のような存在になり、
苦労したなぁ・・・(T_T)
今は最大の味方だけどね。

周囲を見渡しても、
この経営移譲、跡継ぎお家騒動は
大なり小なり、あるよね。
ない方が珍しいですよね。

親子ががちっと意思疎通できて
すんなりと経営移譲できたら、
従業員も取引先も不安がらないし
業績も安定、上昇となります。

そのことを詳しーく書いた本。
当農園も農業法人となって、
なんだかんだ大きくなってきました。

社員さんもいますし、
多くのパートさんを抱えています。
そんでもって、息子はもう16才。

ヘタしたら2年後には社会に出る。
娘は7才。
ひょっとしたら…メロン農家と
産直・通販業務の家業を継ぐかも…

これは他人事ではないっ(>_<)
そんな気持ちで、アマゾンでポチっ。
これは当たり本。

大塚家具、ロッテ、セブン&アイ
これらの『お家騒動』を俯瞰しての
著者ならではの分析・解説は
お見事でした!

気になる目次、列挙しますね。

・父親自ら息子を育てようとしちゃ
ダメでしょ

・いつまでも息子が頼りない
と言っちゃダメでしょ

・取引先に息子の悪口を言っちゃダメでしょ
(これ、さんざんやられたぁ~)

・誰にも「いい社長だ」と言われたい
はダメでしょ

・協調性がないのを個性と
思っちゃダメでしょ

・いつも俺が俺がじゃダメでしょ

などなど。でも最後の提案
【本気でやればこんなにすごい親子経営】
【親子経営バンザイ】
を読んで救われ、希望を持てました。

一番染みたところは
以下29pから引用
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父親が自分の経験から
自分が正しいと思うことを
息子に教えておいてやりたい
と思うことは当然のことです。

しかし、父親が言うことが
正しければ正しいほど
息子は反発します。

せっかく正しいことを
息子に伝えようとしている
にもかかわらず、

そのおかげで
親子の関係が悪くなるなど、
本末転倒といえます。

それゆえ、
孟子が言うように、

父親自ら息子を教え育てようと
することは慎むべきだ
となります。
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ね?ちょっと衝撃じゃない?
26ページの
【親父に息子が
育てられない7つの理由】
も、納得です(^-^)

中小企業経営者、農家さん、
農業法人さん、後継者の皆さん
に読んでほしい、おすすめ本です。

人生が広がる。
やっぱり読書はやめられない!

では今日もたくさんの
仕合わせを生み続けましょう♪
(^^)/